【15】父親
突如、死んでしまった俺だが、ここで丁度良いので父と俺の人生について少し話すとしよう。
会話も無い文章が続くが、出来れば読んで頂くことを
オススメする…
俺の父はゲーマーだった...
ゲーマーになったのは、俺が中1、いや小6の終わり頃からだったと思う。
仕事はPCを使った仕事だったから常に家にいたので、MMORPGにハマっているのに気づかなかった。
父は飯の時はリビングに来て、家族で食べていたのは覚える…あの頃は楽しかったな...
だから、いつからゲーマーになったのかハッキリしていない。
気づいたのは中学3年の頃、父が初めて発売したVRMMORPGをやって病院送りになった時の事だ。
あのゲームは興味がなければ手に入るものでは無い。
結局、父は帰って来なかった…。二度と会う事も無いだろう。
その時、母はずっと泣いてた...
あの頃からだろうか?母は優しいが心から笑った笑顔を一切見せなくなった。
俺は受験に失敗し志望校に行けず、受験をやればやるほど、どんどん失敗して行った。
気づけば俺は父に八つ当たりし初めていた。
「アイツ(父)のせいだ。VRMMOをやって死ぬなんて、帰ってきさえすれば、こんなことにはならなかった。」
とたびたび思うようになった。
俺は父を殴る為、俺もVRMMOを始めた。会えないと頭では分かっていたのに…
そして今、俺はいつしか父への怒りを忘れゲームにのめり込んでいた。




