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【14】無数のTNT

 さて、自己紹介が軽く終わったところでまだ先は長い。

 もう少し敵MOBを倒しておいて、土地を開拓しなくてはならない。

 俺は少し先の暗闇に進みながら、スリーカー、リズブル、ブリッツの3人にこう言った。


「ここから先はもう少し敵MOBを広げつつ、"松明"を置いていって、その後開拓する事にしよう。」


そうすると3人は


「了解!」


と言って、"石の剣"や"鉄の剣"を右手に持ち、俺の後ろを着いて歩いてきた。

 その時だ。上から1回目の爆発音が聞こえたのは。その後すぐさま後ろから2回目の爆発音がした。

 俺は爆風に吹き飛ばされ、転げ回りながら、暗闇の方に吹き飛ばされた。

 俺は吹き飛ばされた後、すぐに立ち上がり目を開けた。暗闇の方に飛ばされたのに、とても明るい。上を見上げるととても明るい水色の空が広がっていた。


「空が...広がっている!?」


と俺は口に出して言ってしまった。

 どう考えても俺は地下の洞窟で暮らしていたはず。

 空が広がっている何てありえない事だった。

 しかし、目の前には崖があり、崖の下を見ると核爆弾でも落ちたかのように大きな爆発跡の穴があった。


「は、ははっ。な、何かの間違えだな。ん?これは…」


と俺は足元を見る。

 足元には"不壊(ふし)のネックレス"が落ちていた。いや、正しくは爆発によって飛ばされてきたのだろう。

 その"不壊のネックレス"には「Sleakers(スリーカー)」と彫られていた。

 装備した"不壊のネックレス"はHPが0になるまで絶対にアイテム化しない。

 と、いう事はスリーカーのHPは0になったのだ。

 それを知った俺は今までのスリーカーと過ごした時間を思い出した。

 楽しかったこと、嬉しかったこと、辛いこと...

 俺は思い出すたびに今までこんな事は無かったのだが、涙が込み上げてきた。


「ク、クソ野郎...。まさか、こんなあっさりと...。」


と俺は涙目になりながら言った。


「こ、殺してやる...」


とボソッと言って、崖から空を見上げた。

 空を見上げると無数のTNTが落ちてくるのが見えた。

 死を覚悟した俺だったが、そのTNTの後ろに人の影が見えた。

 逆光で黒い人の形しか見えないが、浮いてるのは分かる。

 何故浮けているのかは分からないが、そいつがTNTを落としたに違いない。


「てめぇ、絶対(ぜってー)殺してやるからな!」


と俺は捨て台詞的な言って、無数のTNTの餌食となった。

 無数のTNTの餌食となった、主人公(スライス)とBCOで出会った親友というか戦友(スリーカー)

 その他のプレイヤーが突然、HPが0になり、死んだがこれで話は終わるのか...否か...

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