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ニート中学生   作者: 戸澗 岳
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ニートになった理由2

その日家に帰った僕は親に話すか迷っていた。僕の家は僕が小学生になる前に離婚し母親が一人で育ててくれた。毎日仕事が忙しそうなのに僕のことで悩み事を増やさせていいのか母が帰ってくるまで悩んでいた。

母は帰宅早々僕の顔を見てこう言った

「なんか悩み事あるでしょ?」

その時僕はお母さんやば!と思った。それでも僕は平凡を装った。が最初からばれていた。

「清二君のお母さんから聞いたよ。あんた先生本気で怒らせたんだって?」

少し清二を恨んだ。僕はすべてを母に話した。母も最初は少し怒り気味で聞いていたが最後まで話し終えると先生の理不尽な説教に腹が立ったらしく大きな声で

「なんじゃいその教師は!徹底的に攻撃しちゃる!」

と言い出した。普段はこんなこと言わない母だったので見直した。だがその日はもう夜だったので僕は寝た。

次の日の朝。僕はいつも通り起き学校に行こうとするが止められた。

「この事態が収まるまで学校には行かなくていい」

と母に言われ正直うれしかった。兄姉もそれぞれ学校や仕事に行った後

「今日仕事は?」

僕は母に聞いた。すると母は

「一週間休んだ。先生を徹底的にやつけるために」

ここまで来たら少し引いた。それから一時間後くらいに母の友達の友美さんがやってきた。何かあると駆けつけてくれるいい友達だ。僕は友美さんにもすべてを話した。すると友美さんは

「なにその担任の態度!イライラする」

と話していると学校から電話が来た。僕はその電話をスピーカーモードにして出た。すると

「何してるの早く学校に来なさい。」

と親に聞かれてるとも知らずに5~6分罵倒してきた。すると友美さんに受話器を取られた。

「あなた教師ですよね?児童に向かって長々と罵倒していいんですか?」

と一刀両断。さすがの先生も黙り込んだ。友美さんは電話を切りスマホで掛けなおし母と外に出て行った。

二時間ほどたったころ車の音が聞こえた。最初は母と友美さんだと思っていたが違う。教頭と体育の先生だった。その二人は親の留守を確認すると勝手に玄関を開け入ってきた。僕は二人に持ち上げられ強引に車に乗せられ学校に強制登校させられた。

強制登校させられた僕は教頭に手を引っ張られ保健室に連れて行かれた。そこには担任がいた。

担任は昨日に増して怒っていた。僕はそこで30分程罵倒された。僕は罵倒されすぎてため息をついた。

すると担任は手に持っていたホットコーヒーを僕にかけてきた。僕は逃げるように走って家に帰った。

家に帰ると家の前にパトカーが止まっていた。母が通報したようだ。僕が家に入ると母と友美さんと警察が三人で話していた。僕は今あったことをすべて話した。もちろん警察の人にも。その後も教頭たちは勝手に家に入ってきた。毎日毎日。そんな生活が一か月程続き僕は思い切って通報した。もちろん人生初の通報だ。

その日も先生たちは勝手に家に入ってきた。するとそこにさっき通報した警察がやってきて体育の先生と教頭は不法侵入、誘拐などで逮捕された。

その後担任もコーヒーをかけたことによる傷害で逮捕された。

この騒動が収まるころには卒業式も終わっていた。

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