表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニート中学生   作者: 戸澗 岳
1/3

ニートになった理由

僕がニートになった理由は何かって?教えてあげよう。話は約2年前の夏休み明けだった。

僕は運動が大嫌いだった。だから夏休み中は特別に運動なんかは一切していなかった。

そんな中で迎えた2学期1回目の体育の授業。持久走だった。地獄だ。でも我慢しながら遅いながらも頑張って走った。走り終えたと同時にチャイムが鳴る。

「よーし授業は終わりだ」

先生がそう言うとみんなは教室に戻った。すると清二が僕に近づきこういった

「大丈夫か?きつかったら代わりに先生に言ってやろうか?」

その言葉を聞き友達っていいもんだと思った。

教室に戻った時に足首の激痛に襲われた。立てるか立てないかくらいの痛さだった。

僕はこのことを担任の先生に伝えた。すると先生は

「あなたは馬鹿なの?そんなので保健室に行けるわけないでしょ?」

と1~2分罵倒された。僕は足が痛くて早く座りたかった。するとクラスの女子が

「先生、保健室が何のためにあるか知っていますか?」

と言ってくれた。するとクラスのみんなが次々と先生に言ってくれた。すると先生が

「あー!早くいって来い!」

と言って僕を教室から追い出した。僕は保健室に向かった。そして保健の先生に足が痛いことを伝え処置をしてもらった。

処置が終わるころには授業が終わっていて次の授業が始まる直前だった。僕は足が痛かったのでゆっくり教室に向かっていた。もちろん次の授業の音楽担当の先生に言ってから。

教室に帰る途中で担任の先生にあった。

「あなたのせいで授業ができませんでした。責任を取ってください。」

と言われ僕はアタフタしていた。すると先生が続けてこう言ってきた

「それより今は早く授業に行きなさい。あなたの歩くスピードはおじいさんより遅いですよ。あなたはおじいさんですか?」

と言われ僕はもう泣きそうだった。でもここで泣いたら負けだと思い涙をこらえた。

僕は先生から逃げるように教室に戻った。

薄暗い教室に清二がいた。僕がなぜ教室にいるのかを聞くと

「先生には許可をもらってるから平気。それよりお前の方こそ大丈夫か?相当罵倒されてたけど」

と言って僕のことを心配してくれた。その後二人で授業に向かった。音楽室に入ると音楽の先生が

「みんなから事情聞いたよ。大丈夫だった?何かあったら相談に乗るからね」

そう言ってくれた。僕はうれしかったがこれがきっかけで僕は人が信じられなくなった。

その日のすべての授業が終わり帰ろうとして靴箱に向かった。すると靴箱に担任の先生がいた。

「もしかしてあなた帰ろうとしてるの?」

と話しかけてきた。僕は逃げるように一旦教室に戻った。するとまだみんな教室に残っていた。

一人の女子が僕に近づいてきてこう言った

「靴箱のところに先生がいてまだ怒ってたから君のことが心配になって」

するとみんなも「みんなお前の味方だからな」など言ってくれた。

みんなにそう言われ僕は泣きそうになっていたが、先生から逃げたことにしたくなかったので職員室に行った。僕は職員室の前で入るのを躊躇していた。中では音楽の先生と担任、体育の先生が話していた。

「足が痛いくらいで保健室行きますかね?」「普通は行きませんよね」

などと三人で僕の悪口を言った。僕は音楽の先生が悪口を言っていたことにショックを受け走って家に帰った。ここからが僕と学校の戦いの始まりだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ