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生きるために強くなる ~だってゴブリンに転生しちゃったし~  作者: ミジンコ
第1章 ゴブリンと異世界と火竜退治
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4話 狩りに行ってみたようです

ブックマークが増えているのを確認するととても励みになります。見限られないようにがんばります。辛口評価でもいただけるとうれしいです。

 毎度の如く目を覚ますと朝になっているみたいだった。大人ゴブリンの姿はまだなく、他の兄弟もまだ夢の中にいるようだ。


 右手にある感触に気が付いて目を向けると木でできた剣が握られていた。


 ああ、これが昨日気絶する前に作った剣か。見た目はショートソードを木で作ったって感じか。性能はどんな感じなんだろ……。


木の小剣+8


攻撃力 +9 (+8)


 攻撃力が9も上がるのか。どうやら追加で消費したMPの分だけ攻撃力が上がるみたいだな。これが有れば俺の攻撃力も約2倍になるから、狩りも少しは楽になるだろ。


 そんなことを考えていると外からこちらに向かって歩いてくる音が聞こえてきた。


 やばっ、大人ゴブリンがもう来たのか、取りあえずこの剣はアイテムボックスにしまっておこう。


「ン? 今日ハモウ起キテイルノカ珍シイナ。起キテルナラサッサト飯ヲ食エ」


 そう言って俺にラービを渡してくる。


「ソレデオ前ハ今日モマタ寝テイルノカ? 他ノ兄弟ハ昨日狩リニ行ッテルゾ?」


「アア、俺モ今日ハ狩リニ行クヨ」


 俺はラービに噛り付きながら大人ゴブリンに返す。


 俺だってただ何もせずに寝ていた訳ではないのだ。昨日だってスキル使ってMPが無くなったから気絶していた訳だし。まあ、言えるわけがないが。


「ソウカ、他ノ兄弟ト行クノカ?」


 大人ゴブリンが俺に聞いてくる。兄弟達と違って見下す様子は見受けられない。単純に疑問に思っているだけなんだろう。


「イヤ、1人デ行クヨ。俺ダケマダ狩リニ行ッテナイカラナ、アイツ等ト行ッテモ足ヲ引ッ張ルダケダロウシナ」


 まあ、単純に俺を見下す奴(小柄な雌ゴブリンは除く)と一緒に行くのはごめんってだけなんだけどな。あの手合いは絶対途中で嫌味か自慢を連発するに決まってる。


「ソウカ、ナラ俺ガ付いて行コウカ? 流石ニ1人デ森ハ危険ダカラナ」


「イヤ、1人デイイ。初メテダカラ遠クマデ行ク気ハ無イカラ大丈夫ダロ」


 俺は大人ゴブリンが心配して言ってくれているのが分かっていたがやんわりと断りを入れることにした。


 てか、一緒に来られたらアイテムボックスが使えないしな。確かに一人で初めての森に入るのは結構リスクが伴うが、言った通りあんまり離れる気はないから多分大丈夫だろ。


「ソウカ? ワカッタ。ソレデ、武器ハコレヲ持ッテイケ。オ前ノソバニ落チテタヤツダ。気ヲツケテ行ケヨ」


 大人ゴブリンは俺に武器を渡すとそのまま出て行った。俺はその姿が見えなくなると渡された武器を確認する。


木の棍棒+1


攻撃力+3 (+1)


 昨日追加でMPを消費したやつだな。まあ、これでもいいけどやっぱり強い武器の方がいいよな。まあ、森に入るまではこっちを装備していくか。


 棍棒を右手に握り俺は初めて生まれた場所から外に出た。振返って見てみると木の枝と葉っぱで作ったあばら屋という表現がぴったりな建物だった。

 周りを見回すと同じような作りのあばら屋が広場らしき物を中心にいくつか見受けられ、そのさらに外側を大きな木々が囲んでいた。


 このゴブリンの村は森の中にあったのか……。てか、人里にあるわけないか。


 他のゴブリンの姿がちらほらあったが、特にこちらを気にしているゴブリンはいないみたいなので、俺はそのまま森の中に足を踏み入れた。


 この木の後ろに隠れれば見えないだろ。


 俺はアイテムボックスに棍棒を入れ、代わりに木の小剣を取り出した。

 握った感触を確かめると獲物を求めて歩きだした。


 んー、前世でも森の中なんて入った事なかったからなー。朝だってのにちょっと薄暗いし、木や草の陰から何が出てくるか分かんないから結構怖いな。


 ガサガサッ


 草の擦れる音に反応してそちらを見るとそこには1匹のラービが出てきた。こちらを認識すると毛を逆立てて威嚇している。


 野生のラービが現れたって所か? なんか戦う気満々らしいんですけど。


名前 無し ♂

種族 丸兎族:ラービ

状態 健康

Lv  1

HP  3/ 3

MP  0/ 0


攻撃力  2

防御力  1

魔力   0

魔抵抗  0

速度   5

運    3


スキル

【ジャンプLv.1】


 ステータス低いなー、ゴブリン以下か。てかスキル持ってるし。俺の兄弟のゴブリンはスキル持ってなかったのにな。ある意味ゴブリンってラービ以下?


 そんな事を考えていると目の前のラービが体当たりを仕掛けてきた。


「ワワッ!イキナリカヨ!」


 慌てて小剣の腹で受け止めたが、勢いを殺しきれずにそのまま吹き飛ばされて背後の木にぶつかった。


「痛タタ、攻撃力2ナノニ結構痛イナ、スキルノセイカ?」


 目の前のラービは、ピスピスと鳴きながらこちらを見ていた。若干ドヤ顔に見えるのは俺の気のせいではないだろう。

 許さん、受けた痛みは倍以上にして返してやる。


 右手で小剣を構えてラービを正面に見据える。

 またラービが体当たりをしてきた。

 先程と殆ど同じ軌道で体当たりしてきたラービを左に体をずらして避け、そのまま小剣で切り付けた。

 小剣で切られたラービはそのまま力なく落下し地面に落ちた。


経験値を2手に入れた。

【ジャンプLv.1】を習得した。


 相手を倒すと声が聞こえて経験値とスキルを手に入れられるのか。なんか現実じゃなくてゲームみたいだな。


 そんな事を考えながら目の前のラービの死体を確認する。ちょうど首のあたりに深めの切り傷があり、そこから血を垂れ流していた。


名前 無し ♂

種族 丸兎族:ラービ

状態 死亡


 たしか獣って殺したら血抜きしないと臭くなるんだっけか? とりあえず切り傷のある方と反対側の首にも切って一気に血抜きするか。


 首を切ったラービの尻尾を掴んで持ち上げ血を抜く。元から血の量が追分ではなかったのか2、3分で血が出なくなったので、そのままラービをアイテムボックスに入れた。


 少しするとまた目の前にラービが出てきた。先ほどと同じようにこちらを威嚇してから体当たりを仕掛けてくるラービをこれまた先程と同じように避けて小剣で切り付ける。

 首から血を出しながらラービは地面に落下した。


経験値を2手に入れた。レベルアップしました。

【ジャンプLv.1】を習得した。【ジャンプLv.1】は【ジャンプLv.1】に統合されました。


 おっ、レベルが上がったみたいだな。少しはステータスも上がったろ。


 レベルが上がったことに若干テンションが上がりながら小剣を振り回している享年29歳、現在ゴブリンの男がいた。


【剣術Lv.1】を習得しました。


 は? 剣振り回してただけですよ? あれかな、ラービ倒す時にも剣で攻撃してたからそれで覚えれたのか? スキルのレベル上げは所謂行動経験値ってやつなのかね。

 血抜きがてらとりあえず確認してみるか。


【ジャンプLv.1】 跳躍力が上がる。レベルによって上昇。


 え? 説明終わり? 細かい数値とか無いのかね。もっとこう、何メートルジャンプできるとかさ。とりあえずこれは後でぴょんぴょん飛び回ってレベルあげるか。


【剣術Lv.1】 剣系武器で攻撃した時に攻撃速度と威力に補正がかかる。レベルによって上昇。


 こっちもこれだけか。剣で攻撃した時にどれぐらいの補正がかかるのかはっきりしないのがちょっと面倒だな。まあ、マイナスにはならんだろ。


 スキルの詳細を確認しそんなことを考えながら血抜きした2匹目のラービをアイテムボックスに入れて俺は村へ帰ることにした。

現在のステータス

名前 無し ♂

種族 小鬼族:ゴブリン

状態 健康

Lv  2

HP 13/13

MP 13/13(+5)


攻撃力 19 (+9)

防御力  6

魔力   4

魔抵抗  2

速度   7

運   22 (+20)


スキル

【異世界言語】【看破】【スキル習熟速度倍加】【異次元収納】【蒐集Lv.1】【武具作成Lv.1】【幸運Lv.1】【防音Lv.1】【消費MP軽減Lv.1】【最大MP上昇Lv.1】【ジャンプLv.1】【剣術Lv.1】


装備

木の小剣+8


戦闘シーンがとても難しいです。表現力が足りない感が半端ないです。

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