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生きるために強くなる ~だってゴブリンに転生しちゃったし~  作者: ミジンコ
第1章 ゴブリンと異世界と火竜退治
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2話 武器を作ってみたようです

勢いでそのまま書いてみました。変な所とか指摘していただけると助かります。

11/9 本文を少し修正しました。

 朝になって目が覚めた。見慣れない木の枝と葉っぱの天井、そして自分自身の汚れた緑色の手、その手で頬をつねってみる。

 痛い……、夢ではないようだ。ゴブリンに転生したのも、他に兄弟らしきゴブリンが4人いるのも、うさぎ――この世界ではラービか――を生のまま食べたのも全部夢じゃなかった。

 おかしいなー。あの的にあったのは王子とか勇者、貴族に村人、果てには奴隷といろいろあったけどみんなとりあえずは人間だった。

 まあ、ダーツは的にすら当たらずに手前の床に当たったわけだけど……。

 はぁ……、とりあえずなってしまったものは仕方がない、ゴブリンに生まれ変わったからには何もしないでいるときっとおそらくほぼ確実にすぐ死ぬだろう。

 予想できる原因で一番最初に思いつくのは人間の冒険者。ゴブリンなんて駆け出し冒険者が経験をつむいい生きた的だろうし。

 次は強力な獣や魔物だろう。狼とか出たら即食い殺されて胃の中だろう。

 前の世界で痛い目にあって死んだってのに、生まれ変わってからも痛い思いして死にたくは無い。てか、トラックに跳ねられるのより冒険者に剣や斧、槍、弓で殺されるのとか、狼に食い殺されるってある意味トラックに跳ねられるよりハードル高いし……。

 もう死ぬのはごめんだし、がんばって強くなるか。幸いまだ他の兄弟は起きてないからな、スキルの検証から始めてみるか。


 手始めに武具作成のスキル使ってみるか。どうやって使うんだろ……、とりあえず声に出してやってみるか。


「スキル【武具作成】」


 目の前にメニューが表示された。


武具作成Lv.1


作成可能武具


木製武具 基本消費MP5


 Lv.1じゃ木製の武具しか作れないのか……、しかも消費MP5って……使ったら残りMP0になるし。

 仕方ない、とりあえず作るだけ作ってみるか。他にできることもないし。

 とりあえず棍棒でも作ってみるか、なんか初期武器って感じするし。

 メニューを操作して木製武具から木の棍棒を選択した。


「木の棍棒作成!」


 すると自分の右手に仄かな光が集まって形を作っていき、それはすぐに一目見て誰もが棍棒だと連想できるぐらい棍棒な形になった。そして棍棒が完成した瞬間俺は強烈な眩暈に襲われた。


 やば……、世界が回る……MPが無くなるとこんな風になるのか……。


 俺は右手に棍棒の感触があるのを感じながら意識を手放した。




「……ロ! ……キロ! 起キロ!」


「ンー後5分……」


空から降ってくるしわがれた声に俺は無自覚にテンプレ的なセリフを返した。


「5分ッテナンダ! イイカラ起キロ! 飯ダゾ!」


 飯という言葉に反応して目を開けるとすぐそばに昨日の大人ゴブリンがラービを手に立っていた。


「全クイツマデ寝テイルンダ、他ノ餓鬼共ハトックニ食ベ終ワッテル――ン? ナンダソレハ、棍棒カ?」


 のっそりと起き上がった俺の脇に転がっている、気絶する前に作成した棍棒を見て大人ゴブリンは怪訝な声をあげた。


「ソンナ所ニ棍棒ナンテ置イテイタカ……? 使ッタ感ジガ無イ作リ立テミタイダナ……」


 しまったー、作ってすぐに気絶しちゃったからしまってなかった


「……オ、オオオ俺ハ知ラナイゾ? サッキマデネ、寝テタンダシナ。ダダ、誰カガ作ッタ物ヲ間違ッテ置キ忘レタンジャナイノカ?」


 内心汗ダラダラな感じで誤魔化してみるが、若干声が上ずってしまっている。

 自分で言ってて説得力皆無な自覚がある。自分の目の前で同じような誤魔化しかたされたら間違いなく疑う自信があるね。


「ソウカ? マア、イイカ。トリアエズサッサト飯ヲ食エ」


馬鹿(ゴブリン)でよかったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!

大人ゴブリンは特に疑問なかったようでラービを俺の目の前に置き、そのまま俺が作った棍棒を片手にもって出て行ってしまった。


 とりあえず危機? は去ったようだ。せっかく作った棍棒を持っていかれたのは残念だが仕方ない、もう一回作ればいいか。


 ラービを食べながら俺は考えていた。昨日あれだけ吐き気を催していた生ラービをそのまま食べていることに気づかずに。


 とりあえずMPが0になると気絶するってことは分かった。とりあえず安全だと思われる今のうちに知ることができてよかった。狩りの最中にMP使い果たして気絶とか洒落にならんし。

 とりあえずステータス確認してMP回復してたらもう一度試してみるか。ここなら気絶しても死にはしないだろ。


「ステータスオープン」


名前 無し ♂

種族 小鬼族:ゴブリン

状態 健康

Lv  1

HP 10/10

MP  6/ 6


攻撃力 8

防御力 5

魔力  3

魔抵抗 1

速度  6

運  22 (+20)


スキル

【異世界言語】【看破】【スキル習熟速度倍加】【異次元収納】【蒐集Lv.1】【武具作成Lv.1】【幸運Lv.1】【防音Lv.1】


 あれ?MPが1だけど増えてる……? あれか?MP使い切ると増えるのか? それなら【武具作成】のスキルでいつでも全部使い切れるじゃん。

 俺はメニューを出して気絶覚悟でもう一度棍棒を作ってみることにした。

 MPを追加消費するのを忘れないようにっと。


「木の棍棒作成! 追加MP+1!」


 また俺の右手に仄かな光が集まってTHE棍棒な棍棒を形成していく。


スキル【消費MP軽減Lv.1】を習得しました。

スキル【最大MP上昇Lv.1】を習得しました。


そんな無機質な声を聞きながら、俺は手に棍棒の感触を覚えながら意識を手放した。

現在のステータス

名前 無し ♂

種族 小鬼族:ゴブリン

状態 健康

Lv  1

HP 10/10

MP 12/12(+5)


攻撃力 8

防御力 5

魔力  3

魔抵抗 1

速度  6

運  22 (+20)


スキル

【異世界言語】【看破】【スキル習熟速度倍加】【異次元収納】【蒐集Lv.1】【武具作成Lv.1】【幸運Lv.1】【防音Lv.1】【消費MP軽減Lv.1】【最大MP上昇Lv.1】


リアルの仕事の都合上投稿日にばらつきが出ると思いますが、ちゃんと続けていきますので見捨てないでいただれば幸いです。

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