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2'
そこから、2人は一言も喋らずにアイスクリームを平らげた。ひたすら手帳を睨みながら。
そのあと、蒼矢はあたしを抱きしめた。とても優しかったから、あたしはあたしを蒼矢に、委ねた。夜は明けていた。
叔父さんはもう寝たかな。
「もう来ないで」
って、あたしが泣いたら、蒼矢は嫌だと答えた。夜が来て欲しくない。ずっと太陽が昇っていて14歳と17歳の少年少女のままでいたいって思った。
夕方の空がむらさきになるころ、蒼矢は自由になろうと約束してくれた。
そして、来たときみたいに窓から出ていった。
あたしは、1人檻の中に閉じ込められてる気分。




