表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Daybreak?  作者: 灯妃幸
4/10

4

 目が覚めた。

 天国に行くのって、思いのほか簡単だ。

 大して良いことしてないけど、大して悪いこともしていないからかな?


 雲のベッド、広い空、漂う花の香り、天使たちの囁き。生前にイメージしていた天国要素は皆無だった。

 その代わりに、硬いベッド、白いカーテンに仕切られた狭い天井、アルコール消毒液の匂い、電子音。おまけにいろんな線やら管が体から生えてる。

 腕から生えた細い管は上から吊り下げられた袋と繋がっている。赤い液体が詰まっていて、管も赤い。

その袋をずっと見ていると喉が乾いた。

赤い液体がすっごくおいしそう。

 ばか、何考えてるの。

私の手は輸血袋の方へ伸びていた。

 気を紛らわせるように横を見る。彼がパイプ椅子に座って寝ていた。

 二人とも天国にいるということは、私、この人と死んだの?

「さいあく」

 顔がひきつる。

 乱暴で根暗な男と最期を迎えたのか。さっさと輪廻転生して忘れてしまいたい。

いや、もしかして、コイツ、天使?

私、地獄に来たのかもしれない。


 看護士みたいな天使が現れた。私が起きたことを確認して医者を連れてきた。


 ここは総合病院の集中治療室。私は死にかけていたところをこの男に見つけられて担ぎ込まれたという。

 無愛想な天使に連れられて天国にいった訳じゃなかった。ちょっとだけ安心した。はあ、と息を吐いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ