第1話
あの日私に教えてくれたコト…今でも覚えてる。例年に比べ、やけに暑い今年の夏。
私はずっとタケルのマンションに居た。
タケルは一週間前くらいにナンパしてきた男だ。
「ねぇ?帰らなくていい の?」
タケルがTVを観ている私におもむろに聞いた。
「…迷惑?ウザいなら帰 るけど。」
「いや、別に俺はイイけ どね。
親とかさぁ、一 応心配とかしてんじゃ ねーのかなと思って。」
「……別に。」
心配なんかするわけない。
母親は仕事でいつも家にいないし、父親は仕事と不倫で大忙し。
たまに二人とも家にいると思えば大喧嘩。
私なんか帰っても帰らなくても同じ。
必要ともされてない場所に私は帰りたくもない…。
「なぁ?こっち来いよ。」
タケルが私を無理矢理ベットへ連れ込む。
またか。今日はこれで二回目。私はこんな男の行為に何も感じなかった。“自分を求めてくれる”ただそれが嬉しかった…。だから何回でも受け入れた。唯一それが自分の存在を実感出来る手段だったから…。今日もこんな私の時間がゆらゆらと流れて行った…。
始めて投稿させてもらいました麗華です(o^_^o)沢山の人に読んでもらえたらうれしいな☆これからも頑張りますのでヨロシクお願いします!