女子会
「ねえ!どうすればエッチして貰えると思う!?」
「さあ…ウチら誰かと付き合った事無いから…そう言う駆け引きみたいなのは…」
「また眠らせたらどうかな?」
「それはやだ!ちゃんと私としたいと思って貰ってしたいの!」
「うーん…どうすれば…とか言われてもなあ。もっと適切な人に聞いた方が…」
「私他に友だちとか居ないし!相談できる人が居ない!」
今日は静風の部屋に呼ばれて女子会なるものが開催されていた
メンバーは私と静風とサラだ
今回は主にサラが相談したいと言って主体となって招集された様だ
なんだかすっかりサラと静風も仲良くなった様で嬉しかったが…
「サラはシンジさんの事が好きなの?」
「好き!」
私が尋ねると簡潔に答えた
「そっか…迷いなく潔くてハッキリ漢らしくて凄いね」
静風が呆れ半分感心していた
「漢じゃないし!」
そう言う恋愛の悩みを経験値の無い私や静風に聞くのは多分お門違いだと思うのだが…
「でもどう言う所が良い訳?私には魅力がさっぱり分からないんだけど…嫌な所なら幾らでも指摘出来るけど良い所が挙げられない…」
静風はやはり眞司と仲が悪いらしい
「優しい所!」
またサラは簡潔に答えた
「優しい…か?アイツ…」
「まあ…お願い聞いてくれてご飯作って一緒に食べてくれてるし?今は勉強も見てくれてるし?」
私は一応サラの食事の事等お願いした立案者としてフォローをしておいた
「それだけで…好きになる?」
「私…男の人にご飯を作って貰ったのも優しくして貰ったのも色々話をしたりして貰ったのも…初めてだったから。嬉しかったの!」
「成る程…そっか」
サラはお父さんが居ないのと小学生の時からイジメを受けたりモデルになっても大人の男に仕事を得るため弄ばれたりしてたので、そう言う経験が無かったのだろう
静風もその事を察してか黙り込んでいた
「でも…まあ…相手は大人だし…顔や身体の好みとかあるかもだし…中々難しいのかなあ?」
遠回しに眞司の性癖について指摘した
確か星夜が言うには韻くんとセックスする友達らしいから…もしかしたら静風が言う様に本当に男が好きな人かも知れない
「そうだよ?もしかしたらシンジはゲイかもだし…そうならサラはスタートラインにも立てないんだよ?まだ今なら間に合うから引き返してもっとマトモで良い人を…せっかく人生やり直してるのにまた転落しちゃうよ?」
静風は直球で返答した。やはり眞司はおすすめ出来ない様だ
「シンジはゲイじゃない!自分でそう言ってたし!セイヤの親父に唆されてエッチしてるだけだし!」
「えっ!?何!?唆す!?セイヤのお父さん!?えっ!?何か色々情報量が多くて処理できないんだけど!?どう言う事?テルヒ知ってた!?」
「あー…」
言っちゃったか…
まあ事実だし隠しても仕方ないな…
眞司は自分でゲイでは無いと言ってたなら…
そう思って説明する事にした
「セイヤにね…前にシンジさんの事をセイヤに尋ねた時にね」
「何でシンジの話をセイヤにする訳!?」
サラは相変わらずセイヤの事は嫌いらしい
「あー…前にね、シズカの家で初めて会った時に…シンジさんが私を見て驚いてて、インくんと勘違いして驚いてたから…まあその流れから?」
「あっ!確かにソックリだった!インって奴シンジの家で見た時テルヒが急に背が伸びて男の格好してるかと思ってビックリした!」
「あはは、そうだったんだね!」
「で?話した時に?」
「インくんとは…まあセックスするフレンドだって」
「それシンジも同じ事言ってた…聞いた時かなり引いたけど」
「まあインくんは…昔からその…そう言うお友達が多い人だから…多分シンジさんは手解きされて鍛えられてかなり上手くなってるんじゃないかな?」
まあ韻くんはあの星夜を教えて仕込んで…その師匠と言うか親はマコトだから…
ある意味八神家直伝の技術を伝承され受け継いでいるとも言えよう
「へえ…」
静風とサラが何だか生ぬるい顔をしていた
「でもさあ…やっぱり…いきなりエッチからじゃなくて…やっぱ最初はキスからなんじゃない?好きな人なら特に」
「そうだよね。確かに」
静風が真っ当な事を言った
「そっか…キスかあ!したいなあ!」
サラはなんだか嬉しそうな顔をしていた
「多分インくんに教わってるならキスもかなり上手だと思うよ!」
「…」
私は安心させてあげようと思ったのに、また2人に微妙な顔をされていた
「まあ…サラもインくんっぽい所あるから!多分シンジさんも気を許してるんだろうなあって思うよ?私とは殆ど喋らないし」
「えー!私そのインって奴と似てる所なんて有る?そんな目先の相手を手当たり次第に手をつけたり見境なくないし…」
「何か…猫っぽい。サラもインくんも。何か気まぐれ気ままな感じとかハッキリしてる所とかほっとけなくて構いたくなる所とか」
「あー!成る程!確かに。因みにシンジは昔猫飼ってたから猫好きだよ!」
「えー…そうかなあ?シンジ猫好きなんだ…じゃあ今度猫耳でもつけて裸でベッドに潜り込んでみようかなあ?」
「それはやめて!」
私と静風が同時にそう制した
「じゃあさー、シズカって好きな人居ないの?」
サラが静風に聞いていた
「まあ…居るよっ!」
「へえ!どんな人?」
「まあ…小さい頃からよく知ってて…人気が有って…」
「へえ!幼馴染って奴!?何かドラマみたい!」
「そんな…キラキラした感じじゃないかも…」
「そうなの?」
「多分…私とは釣り合わないって言うか…付き合うとかそう言うのは…多分断られると思う」
「えー!?シズカ綺麗だし大丈夫じゃね?何、ソイツそんなモテるの?」
「うん…そうだね…だから…私なんかよりお似合いの人が居ると思うから」
「何かー…シズカらしく無いってかさー。いつもの前向きさが見当たらないね」
「そうだね。なんだか自信なさそうだけど…多分相手もシズカの事好きなんじゃないかな?シズカをよく知れば皆好きになるよ?ねえサラ?」
「うん!そうだよ。私もシズカ好きだよ?」
私も援護射撃をしてなんとか自信喪失してる静風を奮い立たせようとした
「うーん…多分好きでいてくれてるとは思うよ?でも多分それは付き合うとかの好きじゃ無いと思う」
大地が静風の事を好きな事は分かってるのかな?
でもなんだか諦めモードになってるし…
やっぱり大地が気を使い過ぎて距離を置くから好きだって通じてなさそうだ
やはり大地にはもっとグイグイ行ってもらうように説得しておこう
「あとね…私…やっぱり自信が…」
「だから綺麗だし気にする事ないし大丈夫だって!多分私と合コン行ったら皆シズカ狙いになるって!」
サラが変な例えをしていた
「その…まだ来てないから…」
「来てない?」
「生理」
やっぱり…
その事で悩んでたようだ
それで恋愛に臆病になってるみたいだった
「へー!そうなんだ。でもそんな事気にしてんの?」
「だって…何か普通じゃないしやっぱり…だから私女として…何かおかしいのかなって…」
「そんなもん私とっくに来てないけど?」
「えっ!?そうなの?」
「まあ昔はあったけど…止まった」
「あー…やっぱり前はちゃんとあったんだ」
「まあ…私の場合はいじめられてストレスで止まって、引きこもってる時は少し再開したけどまたダイエットし出したら止まって」
「何か…凄い身体に負担かけてるね…」
「まあね。まあだからそんな気にしなくて良いんじゃない?こんな簡単に止まったりするし」
「いやいや、簡単じゃ無いって…」
「でも…まあサラは極端だけど…もっと遅くに始まる人も居るし…それ程深刻にならなくて良いんじゃない?」
「うん…そうかもね…」
とりあえず静風の本音が知れて良かった
この事も踏まえて今後どうするかまた考えよう
「でもさ、サラは偉い人と…セックスしてたんだよね?避妊して貰ってた?」
「そんな事アイツらがする訳ないじゃん。ちゃんと飲んでたよピルは」
「へー!そうだったんだ。マナは妊娠しちゃったみたいだから…気になってて」
「まあその辺りはニリからの教えだね。後は性病やHIV検査はちゃんとする様にってさ。他はサプリは容量守って飲みすぎない様に、どうしても減らない時だけにとか?強力だから依存性が有るかも知れないからって」
「そうなんだ…なんだかんだでちゃんと気にかけてくれてたんだね?マナやシイナには教えなかったのかなあ?」
「まあ…多分昔シイナ達が私に何してたか知ってたから…一応頼まれたら聞いてはあげるけど後は自己責任でって感じに突き放したんじゃない?後はセイヤ…ユヅキ絡みのテルヒからの紹介だったし?まあ一応セイヤとは仕事の付き合い有るしね。なんかセイヤの事オキニっぽいし」
「へえ…」
「あの人も昔は相当…私より酷い目に遭ってたみたいだから。やっぱりやる側の人間は許せない所はあるんじゃ無いかな?」
「そっか…」
サラもニリが昔酷い目に遭っていた事は知っていた様だ
そしてニリもサラを突き放した様な言い方をしていたが、サラの事は気にかけて出来る限りの力にはなってあげていた様だった
なんだかんだと面倒見は良いみたいだ
「因みに…どんな目に遭ってだんだろう…サラ以上って想像出来ないんだけど…」
「まあ…あの人は私と違って生物学上は男だし?まあえげつないよね。殴る蹴るはマスト…後は教室で男か女か確かめるって言われて下半身露出させられて扱かされて勃起させられたり?給食に虫の死骸をかけられて食べるように命令されたり?犬の糞を食べさせられたり?裸で首輪とリードで繋がれて外四つん這いで歩かされたり?髪の毛ライターで炙られて燃やされたり?中学の卒業式の日に呼び出されて好きだった男の前で輪姦されたり?」
「…」
確かに有った
もっと酷い事がこれでもかとてんこ盛りに…
それで髪の毛真っ赤に染めてるのかなとそこだけは理由が分かった気がした
静風は今にも吐きそうな真っ青な顔をしていた
「まあ…だから私はやっぱり今でもニリはリスペクトしてる。まあ色々有ったけどさ、そこから這い上がって成功するのは並大抵の努力じゃ無いのは分かるし、多少汚い手を使わないとテッペン行けないのも分かるし、私はまだまだ甘いって分かってるし」
「そっか…」
ニリの思いはちゃんとサラに伝わっていた様だ
やはりニリはサラにとって目指す指針であり師匠みたいな人なんだろう
「何か話が重くなったから今度はテルヒ!白状しろ!お前はセイヤが好きなんだろう?」
「うーん、まあ…好きではあるけど…やっぱりサラがシンジさんに思う様な好きとは違うかなあ」
「でも…キス…してるんだよね?」
静風も参戦して来た
「まあ…練習?たかが口付けるだけだし…他の女の子達ともやるしなあ…」
「テルヒ…アンタやっぱりイカれてんね…」
「そうかな?」
「やっぱそうだよね?キスは好きな人としなきゃだよね?」
「まあ…しなきゃってよりしたいかな?私はね。散々オッサンと無理矢理して来たからなあ」
「成る程…」
「じゃあテルヒはどうすんの?他に誰か良い人とか居ないの?」
「他…かあ…まあ…セイヤと同系列ってのかなあ?結婚とか言われた人は居るけど…」
「えっ!?何それ!?初耳なんだけど!?」
これ以上星夜の事を話してると既にセックスの練習も何度もしてる事や終いには学校でもセックスしてる事をつい言ってしまいそうだったので、星夜の話題を逸らせたいと思い思わず櫂の事を引き合いに出してしまった
「まあ…親が…お母さんからその人と結婚したら嬉しいって言われた人が居るって事かな?私はまだピンと来てないけど」
「許嫁って事!?てかどんな人!?」
「いや、約束した訳じゃないんだけどね。僕との結婚も考えておいてとは前に言われて。まあお母さんのいとこの息子…かな?9歳上だし余り現実味が無いなあ。仲悪い訳じゃ無いと思うけど…」
本当は実の兄と言う間柄だが、更にややこしくなるのでその辺りは言わないでおいた
「そうなんだ…」
静風が何だか不安そうな顔をしていた
私が静風達から離れて遠くに…おばあちゃんの所に住むのはやはりお互い寂しいし無理かも知れないなと思った
「まあ今すぐどうこうも無いし、相手も子供の私を揶揄ってるだけな気もするし」
「まあ結論はやっぱりテルヒが1番大人だったね」
「いやいや、経験値と数ではサラには敵わないかと…」
「私が1番お子様か…」
「まあシズカはそれで良いよ。私達みたいに汚れた人間にならない様に」
「私は汚れてないよ?ただ練習してるだけだし皆の為にもなってるし」
「でもテルヒ女子達本気にさせてんじゃん…サラよりタチ悪いよ…」
「そうだそうだ」
「むう!」
結局話は尽きず静風の部屋に泊まる事になった
床に布団を敷いて静風も自分のベッドで寝ずに3人並んで寝ていた
朝何だか暑くるしてうなされながら目が覚めて起きるとサラと静風が私に抱き枕にしがみつく様に抱きついて寝ていた
すっかり仲良し3人組になった様ですね
今回は切り所が難しく少々長めになりました
それぞれの恋バナやらニリの壮絶な過去やら色々話が尽きませんでしたが遂に静風にも櫂の事をぼんやりですが教えました
櫂…元気かね?




