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明宵  作者: 水嶋
逢魔時

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88/90

初めてのお泊まり

「う…ぅん…」


「気がついた?セイヤ」


「ん…んん…あれ?…俺…テルヒ?」


「寝てたんだよ?」


ベッドに寝かせていた星夜が漸く目を覚ました


「寝て…た?」


「うん」


まだぼんやりしてる様だった


「何で?…家にテルヒが?…」


「ここ私の家だよ?」


星夜の部屋も私の部屋も似たような感じで何も無いから勘違いしてる様だ


「あれ?俺?何で?…」


「あの後寝ちゃったからベッドに寝かせてあげたんだよ?大変だったんだから」


そう、テーブルに突っ伏して眠ってしまったので引き摺りながらベッドに移して転がしたが全然目を覚さなかった


かなり強力な効き目の様だった


「もしや…お前…なんか盛りやがったな?」


「えへへ、バレたか」


ここは素直に白状した


「あのコーヒーか…何か味が変だと思った…」


「どんな味だった?」


「何か…少しだけ…薬品っぽい様な?」


「苦味とかは?」


「うーん…コーヒーだからなあ…それ程?気にはならなかったが…」


まだ少し寝ぼけてるからか素直に教えてくれていた


ふむふむ成る程…やっぱり味や香りが強い物に混ぜた方が良さそうだ


そして効果が現れるまでは割と早く、効き目は強力だった


「てかアレ…ただの眠剤か?何か…えらくスッキリしてるんだが…」


「よく眠れたから?」


「いや…多分それだけじゃねえな…」


「成る程ね。3回出したからなあ」


「3回?出した?あー…テメェ…」


「中々治らなかったね!凄いね!」


「アレって…アンが使った奴か!?」


「ふふ…まあね」


「ソレ…どこで…誰から手に入れた?」


「まあ…それは…大体分かるよね?」


「田所かよ…危ないから近づくなって忠告したよな?」


「お母さんの事とか知りたかったし?話してるだけだし?後はまあ…何か八神家の事について興味あるだけみたいだから…教えてあげたら協力してくれるって言ってたし?田所の昔の事やマコトの事件の事とか色々教えてくれたし?」


「お前…あの田所すら手懐けてんのかよ…恐ろしい奴だな…話してるだけ?聞いて呆れるわ。ヤバい薬を譲り受け俺をモルモットにして実験までしやがって…このマッドサイエンティストが」


段々目が覚めて来たのかいつもの暴言が戻って来ていた


「田所とは利用し利用される関係だよ。ただ楽しませてあげるだけじゃ無いし。まあ田所と何とかは使いようって感じ?」


「益々…知れば知るほど恐ろしいポテンシャルだな…」


「ねえねえ!寝てる間ってどんな感じだったの?セックスしてる実感とか有った?夢とか見た?」


「あー…まあ夢は見てたな…何か俺が赤ちゃんになってて…インにチンコ弄られてたら…それがテルヒに変わってて…セックスしてたな…」


「へえ!セイヤはやっぱり赤ちゃんプレイが好きなんだね!」


「たまたまだ!変な誤解をするな!俺は変態じゃねえ!まあ…夢で出したら連動してたって辺りは夢精に近いのかな?」


「ふうん。じゃああんまり違和感は無いんだ」


「まあ…男なら経験した事ある奴も多いだろうからな…それ程変な感じは無いかもな…」


「ふむふむ…成る程」


「てかどうすんのよこの薬品…何に使う気だよ…俺はもう寝ながら夢でセックスなんてゴメンだからな。どうせやるなら気持ちよさを実感しながらヤりてーし…」


「今回はお試しに使ってみただけだし、もう手元に無いし、セイヤには使わないから大丈夫!」


「お試し…俺には…何か色々聞き捨てならないワードが並んでるんだが…今度は誰に何の為に使う気なんだ…」


「だからまだその予定は未定だよ!」


「ハッキリ二度と手に入れないや使わないとは言わないんだな…」


「先の事なんてどうなるか誰にも分からないでしょ?自分が思う通りに進むとは限らないしね。セイヤだって意図せず映画出たりモデルしたり事件に巻き込まれたりしてるでしょ?私だって今の状況はそうだよ?こうしてセイヤとセックスしてたりカイとはアナルでしか関係を持って無かったり…」


「まあ…なあ…確かに。てかマジでお前たまに真理挟んでくるよなあ…」


「てか…今日はどうする?」


「どうするって…帰るだろう…てかえっ!?何時今!?外真っ暗なんだが」


星夜がカーテンを捲って窓の外を見て驚いていた


「もう19時だね」


「えっ!?そんな時間!?てかアンとかトモハルとか大丈夫な訳!?特にアンなんて俺がお前と2人きりで居るとか知ったら今度こそマジで盛られて暗殺される…」


「だから!お母さんは殺し屋じゃなくて優しいお医者さんだから!大丈夫だよ!」


「いやいや…何も安心出来んし何が大丈夫か全く分からんのだが…」


「お母さんは今学会に参加するから泊まりで地方に出てるよ!お父さんもお休みだから折角なら2人で仲良く泊まって来てって言って一緒に出かけてるよ!」


「へっ…?そうなの?」


「だから今日を選んで勉強会にして、こうしてセイヤに試したんじゃ無い。いつ目を覚ますか分からないし」


「お前…相変わらず抜け目なく腹黒だな…普段からインがアンに対して言ってたが…そう言う所はソックリだぞ…」


「えっ!私お母さんに似てるの!?嬉しい!」


「そこは喜ぶ場面ではないが…その前向きさと人の話を聞かない都合の良さはインにソックリだな…お前の父親は実はインじゃねえのか?」


「それは違うよ?DNA鑑定見せて貰った事あるけどお母さんとマコトの子だったよ?」


「へえ?いつ?アンから?」


「ううん、マコトさんから。お母さんが妊娠してる時に検査した結果を…云足さんが保管してるみたいだからそれを見せて貰った」


「成る程な。じゃあそんな危険な爆弾はこの家には保管されてないと」


「まあそうだね。お父さんの目に入るとショックを受けるだろうし…お父さんは八神家の使命については知らされてないから」


「ふむ…まあトモハルも気の毒だよな…お前の事自分の娘と信じて疑って無いだろうし、あの優秀な遺伝子が後世に残されないのも勿体無い気もするな」


「まあ…そうだよね。私もこの事を知ってただお父さんが可哀想だと思った。お父さんは本当にお母さんの事大好きなのに…」


「まあ…世の中には子供を作りたくても身体的な事情で作れない人もそれなりにいる訳だし…別に仲良くしてるんなら良いんじゃねえか?現に今日だって仲良く2人でお泊まりしてるんだろ?」


「まあ…そうだよね。2人が仲良い事には変わらないもんね!所でセイヤは今日はどうする?泊まってく?お母さん達明日も帰って来ないから。仕事とか入ってる?」


「まあ…撮影は明後日だから…明日に帰っても問題は無いが…」


「じゃあ決まりね!マユさんに連絡しとくね!」


そう言って私は麻由に連絡をラインで入れた


『セイヤが疲れて寝ちゃって…中々起きないからこのまま寝かせて泊まらせてあげるけど大丈夫?』


『りょ!ヨロ!』


そう一言返信が有った


「あの女…舐め腐りやがって…少しは心配しろ…」


「まあ男の子だし…セイヤはしっかりしてるし?サラの時も大して傷ついたりしてなかったし?」


「あの女で俺がレイプされるなど有り得んだろ…まず勃起しねえ。てかアイツのせいで暫く勃起出来なくなってたからある意味精神的局所的破壊力はあったのか?」


「やっぱりセイヤは大丈夫そうだね」


やはり相変わらず星夜は星夜だった




「じゃあセイヤはお泊まり決まりね!初めてだね!」


「何嬉しそうに…また何か企んでんのか?何かこえーんだが…」


「大丈夫大丈夫!お腹空かない?それとも先にお風呂入る?」


「まあ…それなりに…てかなんだよその『ご飯にするぅ?お風呂にするぅ?それともワタシぃ?』的なくだらねえ新婚プレイは…」


「じゃあ何か食べよ!確か冷蔵庫に何か作り置きが…」


何かまたウダウダ言ってたのでとりあえずご飯を食べる事にした


「いや!それは良い!また何か盛られたらたまったもんじゃねえ!」


何だかすっかり疑り深くなっていた


キッチンに2人で移動して何か有るか探していた


「カップ麺とかで良い!お湯も自分で沸かす!」


「カップ麺かあ…家じゃ皆食べないからなあ…多分買い置きとか無いなあ」


「じゃあレトルトでいい!カレーとかお粥とか無いのか?」


「あー…非常食でカレーなら有ったかなあ?」


「じゃあそれで良い!」


「ご飯は?一応炊いてあるのがあるけど」


「それは貰う!」


そう言って炊飯ジャーを開けて一口食べて確認していた


そしてご飯も自分でよそい温めたカレーをかけていた


すっかり警戒されてるのでこの先星夜に何か飲ませたりするのは難しそうだな…


私も同じ物を食べる事にした


「じゃあ、頂きます」


そう言ってリビングのテーブルで2人向かい合って手を合わせて食べ出した


「何か…キャンプみたいだね!」


「まあな…てかキャンプにお前は何かトラウマでも有るのか?」


「トラウマ?別に何も無いけど何で?」


「いや、今日も前も…シズカがキャンプの話した時にお前微妙な顔してたから」


「へえ!よく見てるね!誰にも興味無いのかと思ってたから意外!」


「俺をなんだと思ってんだよ…一応色々周りや人を観察してその場の動向を考えて決めて最善を尽くすべく上手く立ち回るようにだな…」


「まあ…シズカの場合は…ちょっとね」


「ちょっと?何かキャンプ毎回楽しみにしてるみたいだし問題あるか?お前も行きたいのか?キャンプに」


「いや…そう言う訳じゃないんだけど…」


「ふうん。よく分からんがまあどうでも良いな」


星夜は確かによく観察し、その場の空気というか話し辛い事を察すると深掘りせずさっさと話を切り上げてくれる所がある


何だかんだと憎まれ口を言いつつ気遣いの出来る優しい人なんだろう


まあそのせいで色々人からお願いされたり利用されたりしてるのだろうが…私も含め


「シズカはね」


「?」


「多分まだ来てないんだよ…」


「来てない?」


「生理が」


「ん?そうなのか?」


そこで何故静風が夏休みに家族とキャンプに行ってる事になったか説明した


「ふうん。そんな深刻な事か?」


「まあ…私もそんな気にする必要は無いと思うけど。確かに平均よりは遅いけど身体も健康だし病気な訳じゃないし…でも本人は多分相当思い悩んでると思う」


「へえ…俺にはよく分からんな。ただ避妊しなくてよくて楽そうだなと位にしか…」


「むう!」


「相変わらずやっぱりそれ言ってんだな…やっぱりお前の父親はインじゃねえか?」






相変わらずやっぱり星夜は星夜だった


まあ期待させる様なタイトルですがそう言う甘酸っぱい内容は2人には皆無でしたかね


そしてやはり星夜は星夜でした

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