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明宵  作者: 水嶋
残照

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73/90

悪意なき悪

「いとこのいとこはほぼ他人だ」


「むう!」


よくその言い分で納得したな…


それを言い出したら自分は天皇家の子孫だの徳川家の末裔だの元を辿れば人類皆親戚だと曰うのと変わらん屁理屈だ


やはり椎那と言う女はアホなんだろう



照陽が家に来ていて椎那に近づくために俺の…厳密には結月の名前を借りた事を謝罪していた


別にわざわざ報告せずとも黙ってりゃ分からんのに律儀な奴だ


「でも…瓢箪から駒とは正にこの事ね…私が教えたメイク術が意外な方向で役立つなんて…」


そして今日は麻由も交えた座談会となっていた

予定では麻由からメイクを教わるとなっていたが、ニリの話になりそのままサラとの経緯を麻由に説明していた


麻由はサラとニリを知っているのでどうせならと話す事にした様だ


「うん!やっぱり勉強や知識を得る事に無駄な事ってないんだね!」


「そうね、無知は罪なりよ。サラの事もね…事前に知ってればもう少し違う対処をしたんだけどね…」


麻由はこの前のサラの一件ではご立腹だったが一転してサラに同情的になっていた


そもそもこの件を知った経緯も問題が有った


例の事件が有った後に俺は単に勃起不全となっていた事で抜けずに溜まっていて少々気落ちしていた


様子がおかしい俺を気にして俺が学校に行っている間に転送していた音声ファイルをパソコンから見つけて聞いてしまった


その事で俺が性的暴行をされて傷ついてショックを受けて塞いでいると思い込んで俺が説明する前にあれよあれよと言う間に事務所に報告してしまい音声データのコピーを持参して俺の素性を知る上層部の人間と話し合ってサラの事務所に警告文を送って相手側も知る事となった


因みに韻はこの音声を聴いて僕ならヤれる!と豪語していたらしい

さすが普段から男を相手にセックスしてるだけは有るな…

じゃなくて!やっぱりポンコツだ


サラには2度と俺に近づかないならこの事は黙っていると言ったが結果知られる事となり解雇されたのでサラに対しては少々気まずい思いはしていた


誰にも言わないと言った事が変に隠していて裏目に出てしまった様だ

せめて麻由には真相を話しておくべきだったか


そしてやはりパソコンのパスワードに0123はまずかったか…

いとも簡単に打ち破られてしまった

今度は俺の誕生日にでもしておこう


まあ麻由の行動力は昔から暴走列車だが暫く仕事を入れない!と言い放って夏休みはのんびり出来た事は褒めて遣わそう


そして麻由は八神家の内情を知る唯一と言って良い部外者だ

ひとえに韻が馬鹿正直に全て話している所為だが

まあ麻由もあの韻を長年相手にしていたのでもう大概の事には驚かなくなっていた


友晴ですら八神家の使命についてや、死んだ事にして整形し戸籍も変えて別人になっているマコトの事や照陽の出生については知らされていない

整形後のマコトの顔と照陽は似た所が無いのでマコトとの間の子とは全く気付いてないだろう


なので照陽が八神家の伝統に則ってあの秘密基地で手解きされ櫂とセックスしてる事も麻由は大体知っている

しかし流石にアナルとは思って無いだろうが…


そして俺と練習してる事も伝えていないし恐らく知らない


そう言う経緯で照陽が摩那や椎那と身体の関係がある事についても特に驚きはしなかった


「テルヒの年頃の時のインの方がよっぽど酷かった…手当たり次第に女子と…それに飽き足らず担任の先生と…」


らしい


「わあ!やっぱりインくん面白い!敵わないなあ!」


らしい


そこは競うなリスペクトするな

やはり頭のネジがぶっ壊れてる箇所が韻と照陽は同じでコイツの本当の親は韻では?疑惑が俺の中で再浮上していた


「しかし…話を戻すと、お前はシイナとマナをどうしたいんだ?サラに代わってお仕置きよ!がしたいのか?」


「ううん。ただ…知りたくて」


「何を?」


「シイナやマナが好きで楽しいって思ってる事が。色々試してみたんだけど…やっぱり私には楽しいとは思えなかったなあ…」


「そりゃそうだろ。それが正常な思考回路だ。アイツらはショート寸前だ」


「そっか…やっぱり人と分かり合うって言うのは難しいなあ…」


「そうだな、親子ですら所詮は他人だからな。好きな事も考え方もそれぞれ違う」


うちの場合は特にそうだ


「でもね、まあ私が虐められた訳じゃ無いからかも知れないんだけどね、私はシイナもマナも好きだよ?」


「そうかそうか」


まあお前はそう言う奴だよな

俺は絶対好きにはなれない人種だし近づきたくも関わり合いたくも分り合いたくも無いが


「だからね、せめて2人には好きで楽しいって思ってる事をしてあげようかと思って」


「えっ?…」


「この間はね、シイナを裸で外を歩かせたの」


「それって…」


「でね、男の人に声をかけるように命じたの」


「…」


椎那って確か高2だよな…

身体つきもほぼ大人の女でモデルもしてる様な多分そこそこのレベルの見た目なんだよな?

子供の時のサラとは訳が違うよな?

それ何事もなく無事に終われたのか?


その辺りは気になったが怖くて聞けなかった

その前に聞かされたJKにエロ画像を送らせるエロ親父プレイからの砂丘弁当やら野外放尿プレイを軽く上回って来た


「後は…水をかけて男子とフォークダンス…はちょっとハードル高いなあ…どうやってさせようかなあ?」


「いやいや、もうその辺で終わらせろ…今度はお前が犯罪者になるぞ…」


「…」


麻由は言葉を失い絶句していた


どうやら照陽はサラの復讐代行の為では無く単に椎那と摩那が同じ事をされて喜ぶと思ってアイツらがして来た悪行をなぞっていた様だった


「でも…シイナは何か私に命じられて嬉しそうだったよ?やっぱりこう言うのが好きなんだと思うけど…」


「お前…すっかりドマゾ雌犬のスレイブに調教したんだな…」


やはり照陽はヤバい奴だった…


「そうだ!ニリさんや南野さんとの仕事はもう無いの?」


「えっ?お前…これ以上何かヤル気か?…」


「確か…来月から仕事再開で…一発目がまた南野がカメラマンの仕事だった筈…」


「おいおい、活動自粛明けるのはえーな…単にそれじゃ夏季休暇じゃねえか…せめて一年は休ませろ…」


「だってセイヤが高校生になったら契約終了させるんだもの。今の内に社会勉強を経験させてやれるだけやらせとか無いと」


「えっ?そうなの?初耳なんだけど」


「だって今初めて言ったし」


「またそのパターンかよ…進化しねえな…でもその話マジ?」


「そうよ、大学受験もあるしキリ良くしようと最初からそのつもりで話をつけてたし。ちゃんと契約書読みなさいよ」


「なんだ、最初から知ってりゃもう少し頑張ってたのに…」


「知らなくても目先の事を頑張りなさいよ」


何だかひょんなタイミングで知ったがゴールが分かれば何とか乗り切れそうだ


「じゃあさ!その撮影の時…シイナを見学に連れてって良い?」


「えっ?…」


「シイナがね、ニリさんの仕事とか見学したいんだって!後は…やっぱりモデルとかしてるから…ダイエットとかで悩んでるらしくて…ね」


「あー…」


「私は別に構わないわよ?そのシイナって子も見てみたいし」


「それは俺が許可するか決める場面だろうが」


「セイヤは嫌?」


「いや…別に俺はどっちでも…」


「わあ!有難う!シイナ喜ぶだろうなあ!」


「じゃあ最初からウダウダ口挟んで言うなよ。相変わらず面倒臭い子だね」


「うっさい言わせろ口挟ませろ主調させろ!」



ニリにシイナを会わせるって…

やっぱりそう言う事だよな?





悪意なく無自覚に…無邪気に…良い事をしながら…良い事と思いながら悪行をする…


やっぱり照陽はヤバい奴だ


星夜はセキュリティについては無頓着な様ですね

新たなパスワードも多分すぐ突破されそうですが…

普段頭が回る分こう言う所には毎度抜けてると言うか詰めが甘い様です


そしてリミットを知り安堵と拍子抜けをしている星夜です


そしてこの後は…これはいよいよ…

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