表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明宵  作者: 水嶋
残照

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/90

遺伝子の謎

サラの過去の内容にセンシティブな内容が含まれます


一応閲覧注意

「俺に2度と近づくなと言った筈だが」


「ユヅキには言われたけどー!セイヤには言われて無いからー!」


とんちかよ…

このはし(橋・端)渡るべからずか?



「アレは彼女じゃない。いとこだ」


一応サラに照陽について簡潔に説明した


「てか…変装凄いね!暫く張り込んでたけど全く気づかなかった!あはは!」


暫く張り込んでたらしい

今日は照陽に名前を呼ばれてしまいバレた様だった

やっぱりラインにしとくんだった…と少々後悔していた


「なんだ、お前事務所解雇になってストーカーに転職したのか?」


「ストーカーって職業無いから!」


まあ確かに…


「ウィッグ被って変装なんて小賢しい事して!ここで剥ぎ取ってやるから!あの派手な金髪学校にバレたら大変だなあ〜!」


アホか、あれがウィッグでコッチが地毛だ…


と言う前に俺の頭髪を力一杯掴んで引っ張っていた


「いててて!やめろ!いてて!俺のチンコだけに飽き足らず毛根まで壊死させる気かよ!」


そう言ってサラを引き剥がした


「なんだ…コッチが本物か…あーチー牛陰キャかよ…つまんな」


どうやらこの姿はお気に召さないらしい

良かった


「仕方ない…元がこんな奴じゃ学校に素性バラしても大した事にならなさそうだな…友達とかいなさそうだし…元々誰にも興味持たれてなさそうだし…」


「はい、そうですか」


まあ大体合ってる


「どうせインポだしあの女ともヤって無さそうだしな…」


お前のせいでなりかけたがインポじゃねえし、あっちからお願いされてヤってるし…


「まあ折角突き止めたから引っ掻き回しておくか…」


「一応忠告しとくが…アレには近付くな。アイツが例の叔父の娘だからな」


「へえ…そうなんだー!まあ私にはもう失うものも無いしー!あはは!」


「そうか、まあ…アレはお前には手に余ると思うが…」


「へえ!そりゃ楽しみー!」


「俺は忠告したからな…どうなっても知らんからな」


「何かスッゴイ必死でウケるー!あはは」


「あと、次にまた待ち伏せしたら今度は警察に通報するからな…」


「じゃーねー!」


そう言ってサラは立ち去った


ユヅキだのでかい声で喋ってたので少しヒヤヒヤしてたが周りに人が居なかったのが唯一の救いだった


その後照陽とはクラスも違うし、いつも周りに女子に囲まれていて話す機会も無かった

帰りに声をかけるとまたあの女が現れた時に厄介だと思いそうこうしてる内に夏休みとなった





○○○○○○○○○○





「サラはね、可哀想な子なんだよ!」


「可哀想で許してたら警察なんて職業と法律は消滅するぞ?」


8月の最初の金曜日に照陽の元へ行くと何だかおかしな事になっていた


「てかここに招き入れたのか!?」


「だって…サラ声が大きいし…セイヤの事他の誰かに聞かれたらマズイと思って…」


「そりゃどーもお気遣い感謝感激…しかしまあよくご無事で」


今となっては自暴自棄になってるサラは何をするか分からない状態で、野に放たれたあの怪力骸骨相手に良く無事だったなと半ば呆れつつ感心していた


「大丈夫だよ!もう私とサラは友達だし!」


「スゲエ…手懐けてる…」


「だから!サラは可哀想なの!こうなったのも理由があるんだから!」


「どんな…」


そこでモデルを目指した経緯を説明し出した


「小学生の時にね…」


サラはクラスの女からイジメを受けていた


最初は揶揄う、ハブにする、無視する、靴を隠される、教科書を黒塗りにされる、程度だったが…


サラは口答えもせずひたすら我慢し続けてると段々エスカレートして来た


運動会の時に裏に呼び出され弁当に砂をかけられてそれを食べさせてその様子を動画で撮影したり


水を頭からかけられて体が透けている状態で男子達とフォークダンスをさせられたり


外でしゃがんでおしっこする様に命じられその様子を動画で撮影されたり


服を脱がされ裸の写真を撮られたり


裸のまま外を歩かされ男に声をかける様に命じられ遠くでその様子を撮影されたり


それだけに飽き足らずオナニーをする様に命じられその様子を動画で撮影されたり


主犯格の妹の性教育にと仲間内と妹の前で異物…キュウリを突っ込まれその様子も動画で撮影されたり


挙句にその動画を学校の裏掲示板や出会い系サイトにアップされて学校に行けなくなり引きこもっていた


卒業式の日に謝りたいからと呼び出されたが、もうお前は生きてる価値もないからと言われ橋の上から飛び降りさせられ、河に転落したが何とか命は助かったらしい


その女は中学からウチの学校に通うので数々の悪行がバレるとマズイと思い…

もしかしたら口封じに自殺に見せかけて殺そうとしたのかも知れない


しかしサラはそこから吹っ切れてソイツらを見返す為に努力した


ある意味河への飛び込みはこの先へ進む為の背中を押し出す勇気とその為に行動する結果になったのだろうが、その後の努力は何か間違ってたんだろう


明らかに行きすぎたダイエットと有名になる為に手段を選ばない間違った行動だった



「何か…想像を遥かに超えてる内容なんだけど…」


「何でそんな酷い事をするのかなあ…なんで皆仲良く出来ないのかなあ…」


「まあ…その手の人間は…酷いとかそれが悪い事だとか分からない…頭の病気だから…」


「そっか…」


「他の人間から見たら酷い事でも…そいつらにとっては楽しい事なんだろうな…」


「そうなんだ…」


「まあソイツらの事を理解するのは…無理だな。例えば…俺は甘いものは嫌いだがお前は好きだろ?」


「うん」


「無理矢理俺が頑張って好きになろうと努力しても…嫌いなものは嫌いなままだ。どうにもならん。そう言う事だな」


「成る程…」


「だから…ソイツらが好きで楽しいと思ってる事をこれは間違ってる、酷い事だといくら教えた所で変わらないだろうな。悪い事だとも思って無いだろうな」


「そうなんだ…こう言うのが好きで楽しいんだ…」


「その癖そう言う奴に限って何食わぬ顔で将来仕事も結婚も成功して幸せに過ごしてたりするんだよな…」


「そっか…」


「やられた方は一生残る傷を負わされてるのにな。そう言う気持ちも分からない、理解も出来ない…治療も出来ない遺伝子レベルの頭の病気だな」


「成る程…」


「だからお前もこれ以上関わるな。まあサラは同情の余地は有るが全てを失ってる今は何をするか分からんぞ?」


「何かね…その時虐めてだ人がね、ウチの学校の高等部でね、妹は同じ学年でね、バレンタインにチョコもくれたんだよ?マナって子でね、そんな事する子に思わなかったから…」


そいつは伊東摩那と言うらしい

俺は他のクラスの女子には疎いから知らない奴だった


「それって…妹の方に…キスの練習してやったって事?」


「そう。凄く嬉しそうにしてたんだよなあ…何とかしてあげられないかなあ…このままじゃサラもマナも…良くないよね」


「あのなあ…俺の話聞いてたか?関わるなって言ってるんだが…」


「とりあえず…マナと夏休み会って仲良くなってみようかな…」


「おいおい…正に飛んで火に入る何とやらだな…」


それで無くともサラを姉妹で虐めてた…いやもうこれはイジメなんて生ぬるいもんじゃ無い、犯罪・暴力を楽しんでやってた様な奴に近付くって…


やっぱり1番ヤバい奴は照陽かも知れない


あのサラも懐柔させて手懐けた




常々思っていた事が有る


何故八神の人間には人が引き寄せられて来るのか


マコトは変態ロリコンだが手にかける子供に苦労はしてない


韻も麻由と付き合うまで女を取っ替え引っ替えしてたし男に限定しても相手を探すのに苦労してない


杏も特に努力しなくても友晴と言う最上級物件を手に入れ尚且つ実家のしきたりを反故にして弁護士になってまで杏に心酔していた


櫂に至ってはあの極悪な本性ながら社会生活は交友関係も広く人に囲まれ可愛がられ充実している


見た目は皆そっくりで、飛び抜けて美形な訳でも無い

標準より多少上位だろう

芸能界をチラ見して来た俺から言わせればそこまでの域には達していない


しかしまるで惹き寄せられる様に人が集まって来てそして好かれる


これもやはり八神の遺伝子のなせる技なのだろうか…


敵を作らせない、淘汰されない、生き残る本能の様な…

そして八神の遺伝子を未来に残す本能の様に身体に惹き寄せられる


本来なら近しい者同士はウェスターマーク効果が働き幼い頃に親密に育った相手に対して性的な魅力を感じにくくなり嫌悪・反発する筈だが…

親子だろうがきょうだいだろうがその八神の遺伝子に惹き寄せられ合って近親交配し誰もその事は疑問に思わずに当たり前の様に子孫を残して来ている


それは漏れなく照陽にも当てはまっていて…



「もうお前に何を言っても無駄そうだな…俺はインポ疑惑を払拭しとくか」



俺はこれ以上忠告するのは諦めて照陽に舌を絡ませた




俺もまた漏れなく八神の遺伝子…照陽の身体に惹き寄せられているその他大勢の一人だろう


照陽は…この後どの様な行動に出るのでしょうね?


多分星夜の忠告は聞かなそうです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ