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明宵  作者: 水嶋
残照

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68/90

壊れもの

「ねえ、あなたヤガミセイヤの彼女?」


期末テストも終わり夏休みにもうすぐなろうかと言う頃の学校帰りに女の人に声をかけたれた


「あなた…もしかして…サラさん?」


「へえ…私の事知ってるんだ?」


やっぱりそうだった


前に麻由の所で見せて貰ったファッションショーの動画では余りハッキリ写っていなかったから顔は良く分からなかが、星夜から聞いていた話の通り凄く痩せた人だったのでそうかなと思ったが正しかった様だ


「私はセイヤの彼女じゃないよ?同じ学校に通う同い年の親戚だよ?」


「へえ…仲良さそうだったから彼女かと思ったー!」


「まあ…多分仲は悪くはないと思うけど…」


「ふうん、でも夏休みにお互いの家に行き来するんだよねー?親が居ない時を狙ってー!」


「まあそうだね」


星夜が言ってたみたいに本当に通る声だ…

まあ私は構わないが星夜は目立ちたくない人だから話題に出されて噂になると困るかもしれない


ここは学校帰りの道端で生徒の通り道で目立つからひとまず場所を移そう


「とりあえずここじゃ暑いし落ち着かないだろうから家来る?」


「えー!いいの!?やったあ!」


拒否されるかと思ったが、案外すんなり許可されたのでそのまま家に連れて帰った



「わあ!やっぱあの学校行ってるだけ有ってお金持ちのお家ー!」


家に来て何だかサラははしゃいでいた


「お金持ちかどうかは分からないけど…面白い物とか何もないけどどうぞ…」


そう言って自分の部屋へ通した


「またまたー!って思ったけどマジ何も無い…」


私の部屋を見て唖然としていた


「何、これから引越しでもする訳?」


「いや、しないけど…暑いし喉乾いてない?何か飲む?」


大きな声で喋っていたので喉が渇かないかと聞いてみた


「いや、いらない…」


やはり自分が飲み物に何か混入させたりするからか警戒してるのだろうか…


「じゃあ…私に何か用?」


「色々ー!セイヤくんの事知りたくてー!何せキスもエッチもした仲だしぃー!」


それは薬を使って無理矢理に…

しかも星夜は勃起出来ずセックスはしてないと思うが…


「セイヤねえ…サラさんはセイヤの事が好きなの?」


「あんな奴好きな訳無いじゃん!あんな舐め腐ったムカつくガキ!」


星夜はどうやら嫌われてるらしい

あの感じはやっぱり女子ウケが悪いのだろう

この先ちゃんと彼女とか出来るのか心配になった


「そうなんだ…じゃあ何でセイヤの事知りたいの?」


「アイツのせいで事務所クビになったし!モデルとしてもやってけなくなったし!」


「でも…それって元を辿ればサラさんのせいだよね?そう言うの自業自得って言うんじゃ無いの?」


「うっさい!アンタもセイヤに負けず劣らず生意気でムカつくガキだね!」


「あっ!私の名前は杉田照陽ね。テルヒって呼んで良いよ」


「そりゃどーも!私は川辺沙羅!」


「じゃあ、サラ。今はどうしてるの?」


「ふんっ!この通り今はセイヤに復讐するため奴の弱みを握る為に行動してんのよっ!」


正に逆恨みもいい所だな


「復讐…具体的には?」


「まあ、とりあえずアイツが芸能界から追放されて私と同じ様に不幸になれば良いかな!」


「追放かあ…セイヤは芸能活動したくない人だからそれだと喜ぶ事になるかもなあ…今回の件も騒がれて事務所クビになりたいって言ってたしなあ…」


「似たような事言ってたけどマジでそーだったんだ…ムカつく!なんで芸能界で頑張りたい私がクビなのよっ!」


「まあ、やり方が間違ってたね…サラは不幸なの?」


「そうだよっ!ずっと不幸だよ!」


「でも…モデルの仕事もしてたんだし夢を叶えてたんじゃ無いの?」


変な事をしなければこのままモデルとしてやれていただろうに…


「モデルだって…死ぬほど頑張って…それでも大した仕事貰えないし…」


「死ぬほど頑張って…?」


「そうだよ!食べても吐いて!体型維持させて!どんな酷い扱いされてメンタルやられても!」


酷い扱い…何だろう…


「そうなんだ…そもそも何でそこまでしてモデルになろうと思ったの?」


「アイツらを見返すため…ずっと私を虐めてバカにして来たアイツらを…」


「アイツら?」


「そう!小学生の頃から!私の事ブスだのデブだのずっと虐めて来てた!」


「そうだったんだ…」


「ソイツはさあ…まあクラスのカースト上位な奴でさあ…癪に触るけど美人で可愛くてさあ…取り巻き引き連れててさあ…」


「ふむふむ」


「で、読モとかやってるような奴だった訳」


「読モ?」


「読者モデルね、まあ所詮素人だけど!」


「へえ…」


「オマケにさあ…腹立つ事にソイツ小金持ちで頭も良いからさあ…中学からは私立にお受験して…アンタらが行ってる学校行きやがった訳」


「そうだったんだ…じゃあ…サラと同い年なら今は高等部かなあ?」


「だろうね。今は高2だね」


「高等部は校舎別で少し離れてるからなあ…なんて人?」


「伊東椎那って奴!」


「そっか…」


「確か妹も居たな…アンタらと同じ学年で…摩那って言ったかな…ソイツも姉と一緒になって私をバカにしてた!」


「へえ…マナ…」


確か…前にキスの練習をしてあげた事が有った

バレンタインにチョコもくれた


今度椎那の事聞いてみよう


「サラは高校どこ?」


「私…行ってない…」


「そうなの?」


「ソイツらの事とか…色々有って…学校行けなくなって…だからっ!芸能人になって見返してやろうと思ってたのにっ!」


「そっか…辛かったね…」


「頑張ってダイエットして!事務所に入って!読モなんて素人じゃないプロのモデルとしてっ!嫌な事も頑張って」


嫌な事…まだ他にも有ったのだろうか


「でも…痩せすぎだと思うよ?体重…その感じだと40キロ無いでしょ?」


「…」


サラは私より身長も高い

明らかに痩せすぎだった


「生理とかちゃんと来てる?」


「そんなのっ!ずっと止まってるよっ!だから妊娠だってしないしっ!あはは」


やっぱり…


「そんなんじゃ…いつか倒れちゃうよ?」


もしかしたら…倒れるだけでは済まないかも知れない…


「平気平気!私スッゴイ元気だしっ!あはは!」


「元気じゃないよ…元気なフリしてるだけだよ…」


「うっ!煩いっ!」


「辛い事が有るなら…聞いてあげるから」


「煩い!煩い!」


サラの方がよっぽど煩いが…

何だか興奮してるのでその事は言わないでいた


「サラは頑張ってるよ…私にはちゃんと分かるから…」


「うっ!うるさっ…」


そう言ってサラを抱きしめて頭に顔を埋めて口付けた


「うっ…うっ…」


やはり体は細くて強く抱き締めると折れてしまいそうだった


だから優しくそっと壊れ物の様に抱きしめた


「だから…辛い事は吐き出して良いんだよ…」


「うっ…うわぁーん!」




サラは小さな子供みたいに泣き出していた


サラは照陽に凸しますが…


逆に懐柔されてしまった様ですね

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