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明宵  作者: 水嶋
残照

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67/90

洗いざらい

「まあ、そんな事が有った」


「うわぁ…やっぱり芸能界って…恐ろしいな…」


今日は大地の家に来ていた


ゴールデンウィークが終わって、俺の様子がおかしいと察して週末大地の家へ泊まりに誘われた


エルは居なかったが今回はピザでは無く寿司を出されていた


大地に気を使われているのだろう


照陽と違って大地にはちゃんと心配して貰っていたが、この件は粗方解決したので少々申し訳ない気持ちにもなっていた


大地と青葉に事件の内容を話していた

青葉は一応女で大地の母親ではあるが、普段からその手の話に慣れてる職種なのでシモの話をしても動じる事も無く気を使わなくて良くて話しやすかった


「で、その後どうなったの?」


「まあ、結論を端的に言うとサラは解雇され俺は暫く周りが落ち着くまで撮影の仕事は入れないって事になった。あー、良かった良かった」


「まあ…セイヤはこの仕事嫌がってたからな…それは良かったがやっぱりこの事知られたのか?」


「ハッキリとは知られてないが…噂にはなってるみたいだな。駅でサラと揉めてる所を動画で撮影されてたみたいでSNSにアップしてる奴もいるらしいから」


「成る程なあ…いつ何処で誰に撮られるか分からんな…」


「まあ、お陰で断ったのに俺は押し切られて嫌々連れて行かれてる場面も写ってるから悪い事ばかりじゃないがな。その後サラの解雇と俺の活動自粛でまあ色々業界では噂にはなってるらしいぞ?」


「へえ…まあ言っちゃ悪いがサラって人とお前とじゃランクが違うと言うか…しかもまだお前は中学生だしサラのあの見た目じゃ…暴走してお前がサラを襲ったとは誰も思わないだろうなあ…」


「そこは不幸中の幸いだったかもな。サラがエロい身体つきだったらまた話が変わって来てたかも知れんな」


「何か…落ち込んでる様に見えたが…そうでも無さそうだな」


大地は呆れた顔をしていた


「いや、落ち込んでたぞ?あれから勃起出来なくなって…俺この若さで男終了したって思ってたからな」


「思ってたって事は今は解決してんだね!?どうやって克服したの?」


青葉が興味津々で聞いて来た


「あー…まあ…赤ちゃんに戻って…」


「赤ちゃん?」


「そこからやり直して今に至る。以上!」


大地と青葉の顔が揃って?マークが表示されていた


大地はやはり青葉に顔が似てるな…




それから大地の部屋へ移り続きの話をしていた


「このまま何事も無ければ良いがな…なんか執念深そうだから逆恨みとかされなきゃ良いが…」


大地はちゃんと心配してくれていた

やはり友達だな。照陽とは違うな


「サラに学校名を知られてしまったからなあ…テルヒにも一応気をつけろとは言った。あんなんでも一応親族だからな…」


「確かにな…後は…何か勘違いされそうだしな…」


「勘違い?」


「テルヒがお前の彼女だって」


「それは無くないか?」


「多分お前がマトモに話す女子ってテルヒ位だろ?たまに一緒に帰ったりしてるだろ?」


「まあ…そうだが…」


用件がある時にわざわざ時間作るのも面倒だから帰りながら話してるに過ぎないんだが…

周りから見たら仲良く見えるのだろうか?


「その勃起不全の解決って…テルヒと…か?」


「あー…まあ…」


大地は照陽が俺を使ってキスの練習してた事も知ってるので、もう隠しきれないだろうと諦めに入った


「その…やっぱ…テルヒとはもう…ヤっちゃってる訳?」


「あー…まあ…練習に付き合わされて…頼まれて…だな」


「そうなんだ…何か…凄いな…」


「凄いか?」


「だって…それでもお互い好きとか付き合うとか無いんだろ?」


「まあなあ…一応俺かテルヒが好きな人が出来て付き合う人が出来たら練習は終了だって話にはなってるが」


「確か…前にテルヒは許嫁みたいな人が居るって言ってたけど…何てったか…カイってかなり歳上の人?」


アレは許嫁では無い。ただのサイコパスだ


「あー…カイね。一応カイともテルヒはヤってるぞ?親公認で」


実際はアナルでだが

後は櫂と照陽の父親でもあるマコトともな


「マジか…何か凄い世界だな…」


「まあ確かにそうだな、ダイチみたいに真っ当な人生送ってる奴からしたらイカれた世界だよな…」


八神家の使命って奴は…やっぱりイカれてる


「いやいや…俺の親の事とかは真っ当とは言えないし普通じゃ無いと思ってたが…それを遥かに超えて凌駕してるぞ…」


「でも、まあテルヒの名誉の為に言っとくが誰彼構わず手当たり次第ではないぞ?キステロはそれに近いかもだが…それも一応男からの頼みは断ってるらしいしな。セックスするのも今の所相手は他に居ないしテルヒにとってはあくまで練習でしか無いから快楽主義のビッチと言う訳では無いぞ?」


「練習…」


「今ではセックスして幸せな気持ちになるって奴を俺に教えてやるって言ってるぞ?最初はカイとするのが怖いから俺で練習させろって言ってた癖に偉そうに。俺に好きな人が出来た時の為の練習だとよ。全く可愛げがなくて生意気な奴だな」


「幸せな気持ち…」


「セックスすると気持ちよくて幸せな気持ちになるんだとよ。俺は気持ちいいしか分からんが」


「そうなんだ…」


「これも親…からの受け売りだろうがな」


そう、櫂や韻…大元はマコトからの受け売りだ


「そっか…まあ…恋愛感情も無くただ快楽の為にヤリまくってるって訳じゃ無くて…何か練習って割り切った関係みたいだな…でも…何か…」


「?」


「この先…お前とテルヒが並んでる所見ると…色々想像しそうでヤバい…」


「まあテルヒは色々ヤバい奴だが…なんだなんだ、お前は可愛い奴だな」


「仕方ないだろっ!俺まだ経験無いし…」


「シズカとはどうなんだ?」


この機会に聞いてみる事にした

俺も洗いざらい話したんだから大地も話すよな

毎年かなりお膳立てもしてやったぞ?

そろそろ俺達に気を使わせるのは終わりにしろ


「まあ…そうだな…」


「なんだ?好きじゃ無くなったのか?」


「いやっ!好きだよ!今もずっと…」


「そうかそうか」


大地も俺の話を聞いたからか素直になっていた


「この間のな…テルヒの所からの帰りにな…」


「ふむ」


正に俺達が気遣いのお膳立てをした時だな


「聞いてみたんだ…シズカに…好きな人とか居る?って…」


「ふむふむ」


「でな、多分って…」


「多分って何だよ…ハッキリしねえな…」


「うん、俺もそう思って…気になったから…どんな奴?って…」


「で?なんて?」


「ずっと小さい頃から長い間友達で居たから…友達として好きなのか恋愛として好きなのか分からないって」


「何だそりゃ」


「でもな…その人が…他の人と仲良くしてる所を見るとな…胸がギューってなるってさ」


「まあ…お前は男女問わず仲良い奴が多いからなあ…しかも数多の女子に狙われてるしなあ…」


「小さい頃からの友達って…やっぱり俺の事だよな!?」


「他に居ないだろ。因みに俺はシズカとは仲良いって事はないぞ?学校でもお前以外とは殆ど喋ってないしな」


一応誤解されない様に言っておいた



「そうだよな、やっぱり…俺は皆と仲良くするのは…よく無いのかな?」


「そんな事気にしてたら誰も友達いなくなるぞ?」


「まあ…そうだけど…やっぱりシズカと付き合えるなら友達は…お前位が居れば良いかなあって」


「まあその申し出は有り難く思うが好きな人の為に自分のやりたい事を捻じ曲げるのはよく無いと思うぞ?」


「そっか…まあ…そうだよな…とりあえずは俺の事を本当に好きになって貰う為に…頑張ろうと思ってる…」


「なんだかあのモテ男のセリフとは思えん健気さだな…頑張れよとしか言えんが」


「どの男だよ…俺は至って普通の男だし、まだ童貞でキスすらした事も無いしな」


「そうかそうか、やっぱりお前は可愛い奴だな。こんな見た目なのに」


「やっぱりバカにしてるだろ…」


「してないしてない。俺よりずっと大人で立派だぞ?色々」


そう、俺と違ってちゃんと好きな人がいてその人の為に頑張ろうとして貞操を守って真面目で一途で…


目先の快楽に溺れてる俺なんかよりずっと立派な奴だお前は




それから暫く何事も無く過ごしていた



「セイヤ!」



期末テストも終わり夏休みにもうすぐなろうかと言う頃の学校帰りに照陽に声をかけたれた


「何?」


「夏休みどうする?撮影とか入ってんの?」


「いや、そっちは暫く休業だな、今年の夏休みはやっとゆっくり過ごせる。せいせいする」


話しながら歩いていた

そう、わざわざ立ち止まって話したりはしない


これが仲良く一緒に帰ってると言われた所以か…


ただ効率良くしてるだけなんだがな

全く誰が見てるか分かったもんじゃないな

俺はともかく照陽は一応人気者の様なので俺と居ると何か誤解されて色々面倒そうだな


ラインとかでやり取りした方が良いのだろうか?

しかし文字を打つのも読んだの読んでないだのとなるのも面倒だな…


やはりこのスタイルは継続だな

そんな事を考えながら照陽と話していた


「そっか、じゃあ8月も家来る?」


「まあそうだな…あと8月の最後の週末はマユがまた演奏会で家空けるから。インも付いてってホテルに泊まる」


「そっか、じゃあその時はセイヤの家に行こうかな。カイはまた8月はおばあちゃんの所にずっと行ってるし」


「分かった」


「じゃあね!」


そう言って照陽は次の分かれ道で自分の家に向かって帰って行った




「セイヤくん…あの子彼女?」


名前を呼ばれて振り返るとそこには…



「可愛い子だね…何か純粋で世間知らずそうで」


無駄によく通る声でニヤッと笑ったガリガリの姿は夏場で腕や足を露出させていて痛ましいを通り越して何だか骸骨味が増して見えて不気味だった



正に地獄からやって来た死神…





サラが建物の影からひょこっと出て来ていた


結局大地には照陽との関係を話してしまいました


やはり大地は聞き出すのが上手いのかな?


あと照陽に余り心配されなかった事を根に持ってるようです

この辺りは麻由に似てそうですね


しかしサラはまだ何かやらかしそうですね…

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