メイク教室
2部構成にしてましたが長くなったので2話に分けます
ゴールデンウィーク前半に開いた勉強会のおかげで宿題も無事片付いたので静風がゴールデンウィーク期間中にまた単独で家に遊びにきていた
今日はお父さんもお母さんも家に居た
静風の事は小さい頃から良く知っているので私の部屋に入る前に少し雑談していた
「シズカは随分大人っぽくなったね。ホント子供の成長って早いね…この間までちっちゃくてあどけなくてテルヒと同じ位の背丈だったのにね」
お母さんが静風にそう言っていた
「そうですか?身長は大分伸びましたが…」
「そうだね、シズカは並び順も後ろの方だもんね。私は前の方だけど…」
「あはは、テルヒは可愛いからそれで良いよ!頭撫で撫で出来るし!」
「なんか…私ももっと背が伸びたい!」
最近は静風に頭を撫でられたりしていた
「顔も…お母さんにソックリで可愛いよね!」
「ホント…テルヒ見てると思い出すなあ…あの頃の事…」
「お父さんはね、私の歳の頃にはもうお母さんの事好きだったんだよ!」
「コラ、テルヒ…恥ずかしいから言わないでよ…」
「まあ私は別に構わないけど…」
「お母さんはその頃はただの友達だと思ってたんだよね」
「ただのって訳でも無いけど…私友達が殆ど居なかったからトモハルは大切な人だったわよ?」
「そっか、うん、うん」
お父さんは嬉しそうに頷いていた
「あはは、仲良いですね!いいなあ…」
「シズカのお父さんとお母さんも仲良いでしょ?シズカは静奈にはあんまり似てないかな?静奈は可愛い感じだったけどシズカは美人さんだね」
「何か歳より老けて見られてて…映画とか行っても高校生だって疑われて身分証は必需品だよ…」
私からしたら少し羨ましい悩みだった
しかしお母さんにソックリと言われて嬉しくもなっていた
見た目だけじゃなくて中身も優しくて大人になりたいと思った
「じゃあシズカ、私の部屋に行こっか!」
「うん!それじゃあ…」
「ごゆっくり」
そう言って静風と私の部屋に入った
「最初にね…こうして肌を整えてからね…」
「ふむふむ…」
「で、化粧下地をこうして…ベースメイクしてから…ファンデーションを…この後アイメイクして…」
麻由に教えて貰ってるメイクを静風にも実践しながら教えてあげていた
静風に頭を撫でられると自分が子供みたいに思えてたけどメイクを教えてあげていると少し大人になった様な気持ちになっていた
「で、最後にリップ…今回はナチュラルにするね…」
「うん…」
静風は目を瞑って口を少し開いていた
リップを乗せると少し大人っぽく…色っぽく見えた
やっぱりメイクの力は大きいなって思えた
「ハイ!完成!見てみて!」
そう言って鏡を前に置いて見せてあげた
「わあ!凄い!大人っぽい!」
「ふふ、シズカはメイク映えする顔だね!何か高校生…大学生にも見えるかも!」
「それって…やっぱり老けてるって事!?」
「ううん、美人さんって事!」
「そうかなあ…」
普段は無邪気で元気いっぱいなのに照れて恥ずかしそうにしていた
「でも…色々揃えるとなると…お金かかりそう」
「マユさん…セイヤのお母さんに教えて貰ってるんだけどね、まだ学生だし肌も綺麗だから厚化粧しなくても、高級な化粧品使わなくても良いって」
「そっか…」
「所謂プチプラ…100均でも大体揃うよって」
「そうなんだ!」
「ただ…メイクしたらちゃんと落とす様にってさ、メイク落としで。普段使ってる洗顔料じゃキチンと落ちないからって」
「そっか、うん、分かった!帰りに100均寄ってく!」
今回このメイク教室を開くキッカケになったのは、私が小さい頃から星夜の家にピアノを習いに行っていたと話したからだった
星夜の出た映画の話題になり、星夜が何故ピアノを弾けるのかは母親…麻由がピアニストで自宅でピアノ教室もしてる事を教えた
私は今はレッスンはお休みしているが、たまにメイクを教えて貰いに行っていた
麻由は星夜がモデルの仕事の時にプロのメイクの仕事を見て感動し色々教わったと静風に話した
麻由が参観日に来た時の姿を見て静風も麻由を女優さんだと思ったらしい
まあ麻由は元々綺麗な人なんだが…
そう言った経緯で今日に至っていた
お母さんもメイクに関しては学校にして行かなければ好きにして良いと言ってくれた
ただ、お父さんが知ると心配するから余り言わない方が良いとアドバイスしてくれた
お父さんはやっぱり私に対して過保護だ
私がお母さんに似てるから心配なんだろう
お母さんは学生の頃他の男子達にも好かれていて狙われていたって教えてくれた
静風は今だに小学生の頃から変わらず元気で活発で明るい
だがやはりメイクに興味を持つように…
綺麗になりたいと思う様になったみたいだ
好きな人の事を気にしているのだろう
「そう言えばさ」
「何?」
「シズカは…あれからどうなの?好きな人の事…ハッキリ分かる様になった?」
「うん…まあ…多分…?」
「多分?」
「多分…好きなんだろうなあって…でもまだ…友達として好きなのかそうじゃ無いのか…」
「そうなんだ…」
最初に打ち明けられた時から大分経つがまだ大地の事は友達として好きなのか付き合いたいの好きなのか分からないのだろうか
「まあ…小さい頃からずっと一緒にいたから…近くに居るのが当たり前になっちゃってると言うか…」
「成る程ね…」
「でもね…やっぱり…他の子と仲良くしてたりするの見ちゃうと…胸がギューって苦しくなるって言うか…やっぱり好きなのかなあって…」
「そっか…」
「テルヒは?そう言う人は居ないの?」
「うーん…私は…シズカみたいに…その人が好きって思う人って…やっぱりまだ居ないなあ…」
「セイヤは?仲良いし…あの偏屈がテルヒには唯一気を許してる異性って感じだし…お似合いだと思うけど?」
「うーん…まあセイヤはシズカが思ってるのと同じ感じで小さい頃からずっと近くに居た人だから…やっぱり付き合いたいとかそう言う好きって風には思わないかなあ」
静風も大地に対してこんな風に思ってしまうのだろうか?
「あと私はセイヤが他の誰かと仲良くしてようが胸がギューっとはならないかな」
「そっか、そうなんだね…」
静風は少し安心した様に微笑んでいた
何だろう?
もしかして星夜の事が好きなんだろうか?
ただ、静風は芸能人やアイドルが好きなんでもしかしてそう言うククリの好きなのかも知れない
サインも欲しがってたし…
推しのアイドルが結婚したりすると仕事を休むほど落ち込む人が居るって前に静風が教えてくれた事を思い出していた
私が推しの結月と付き合ったりする事は無いと知って安心してるのかも知れない
しかし静風は言いたい事はハッキリ言うサバサバしてる人だと思って居たが意外にクヨクヨ悩むタイプみたいだ
大地は既に静風の事が好きなんだからこの際大地からさっさと告白してしまえば良いのにと思っていた
静風も中々奥手なのか進展は無いようですね
折角気を使って二人きりにさせてるのに上手くいかないですね
照陽は自分の為にと言うより人の為にメイクを習ってる感じになってますね




