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明宵  作者: 水嶋
残照

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61/90

溺れる

漸く中学2年生となりました


まだまだ先は長そうです(有る意味予告)


4月になり、中学2年生となった


今年は…


「セイヤ!今年は同じクラスだな!」


「みたいだな」


大地と同じクラスになった


遠目に静風が照陽に抱きついていた

照陽と静風は同じクラスの様だ


この組み合わせは小学5年の時以来か…

そんな事をぼんやり考えていた


「何だよ…嬉しく無さそうだな」


「そんな事は無いぞ?」



「ダイチ!同じクラスだな!宜しくな!」


「おう!」


大地はいろんな奴に声を掛けられていた

相変わらず男女問わず人気者だ


俺なんかと仲良くしなくても友達には困らないだろうに…

律儀に大地との付き合いは続いていた


まだ大地は他の奴らには親の事は公表していなかったので事情を知る数少ない人間の俺は気の許せる者に入っているのだろう


折角前年度は静風と同じクラスだったのに進展は無かった様だ

大地から告ればすぐ付き合えそうだが…

こんな誰とでも仲良く出来て社交的…見た目も中身もイケメンで人気者の一軍陽キャなのに意外に奥手と言うかビビりなんだろうか?


「八神、何読んでんの?」


「平家物語」


「へえ…」


ソイツは大地に話しかけるついでに近くに居た俺にとりあえず声を掛けてみたものの会話は2往復まで続かなかった


そのまま会話は終了してフェードアウトして別の奴に話しかけに行っていた


ただ春の夜の夢の如し…



「あはは、スマホで読むには風情が無いな…」


大地が俺の読んでいた電子書籍を覗き込んで笑っていた


「ただ知識が入れば良いから風情は必要無いな。紙の本とか嵩張るし重いし資源の無駄遣いだな」


「セイヤは合理主義なんだな…」


「俺は無駄な事に労力を使わない主義なんだよ」


「それを合理主義って言うんじゃないか?」


「合理主義とは効率性や生産性が重視される事だからあながち間違いではないが、俺は考えて理解する理性を重視してる訳ではないから厳密に言うと少し違うな」


「なんかややこしいな…」


「まあ結論を言えば俺は単にモノグサなだけだな。気力体力を必要とする面倒な交友関係等は極力回避したいだけだ」


「そう言う事ね」


そう、面倒な人間関係の構築など極力回避したい

今も装備してるこのダサいメガネと長めの頭髪と覇気の無い生っ白い陰気な姿のお陰で俺と仲良くしたいと言う物好きは大地を除いてほぼ居ない


おかげで気力体力を使う会話や愛想を振りまかなくて済んでいる


俺は飛び抜けてイケメンだったり勉強やスポーツが出来るなど何か有る訳でも無いので俺と仲良くしたり関わるメリットも相手には無い


俺も何のメリットも無い無駄な昼休みのサッカーや駄弁りや放課後皆と連んでの遊びの付き合い等はゴメンだ


有る意味win-winの関係をこの学校で築いている


「セイヤは話すと面白い奴なんだけどなあ…」


「俺は自分の事を面白い奴だとは思って無いが?」


「あはは、そう言う所だぞ!」


「良く分からんな。ダイチはやっぱり変わってるな。女の趣味も」


「そうかな?」


「俺には良さがさっぱり分からん」


「あはは、それで良いんだよ!セイヤとは敵にも争いたくも無いからな!」


「まあ安心しろ。そんな事は誰ともならん。友人関係を作るのも面倒なのに彼女とか1番労力使いそうな物はまず無理だな」


そう、俺は恐らく誰の事も好きだの愛するだの付き合うだのとはならないだろう


「そうか?テルヒの事はどうなんだ?仲良いだろ?」


「テルヒ…なあ…まあアレは…」


「アレは?」


「そうだな…コーラでありテソガだな」


「何だそりゃ…」


「まあ都合の良い相手って事だな」


「何か分からんが…多分最低な事言ってんだろうなお前…」


大地は呆れた顔をしていた

大地には照陽とセックスしてる事は伝えてはいないが、この言葉で察したかも知れない


「そう言う事だな、多分」


そう、照陽は…


御飯時に親の目を盗んで飲む食事の時の背徳感のコーラであり…

今は俺専用では無くなったが具合の良いオナホだ


ただそれだけだ



ただそれだけだが…



段々照陽とのセックスにのめり込んで来ている自覚が有った


果たして月に一回会うだけで満足出来るのだろうか…


やはりこの年頃は一般的にも色気づいて来て特に男は盛ってエロい事で頭が一杯になる時期だろうから俺ももれなくその猿の一員となっているのだろう





○○○○○○○○○○





「はあ…はあ…ヤバい…気持ちいい…」


「ぅん…はあ…はあ…」


あれから照陽も奥イキを経験してから…

積極的に効率よくイけるか研究している様だった


俺の肩に足を乗せて深く入る様な体位をされて足を閉じられるとナカも締め付けられて俺もたまらなかった


そこから片足を担ぎ上げた松葉崩しで奥を突き上げると声を我慢出来ない程喘いでいた


照陽はいかに効率よく奥イキ出来るか

俺は照陽がイくまで耐えるか


正にお互い練習…と言った所だった


その様な攻防を繰り広げ今回も何とか照陽がイくまで耐えてから全体をナカの刺激と締め付けで包み込まれるご褒美を受けながらの射精の開放感で勝利した



「はあ…はあ…これはもう…修行だな…」


「はあ…はあ…修行?」


「目先の快感に安易にすぐ出すと言う誘惑に耐えるか…」


「何かよく分かんない…」


「その苦行の末にある極楽目指し…真夏に喉の渇きを必死に我慢した労働の先にあるキンキンに冷えたビールだな…まあ飲んだ事ないけど」


「気持ちよく無いって事?」


「いや…気持ち良すぎて…もはや中毒気味…」


そう言って照陽に抱きついて舌を絡めていた


俺はマゾ気質なのかも知れない…知らんけど



「私は…これでやっと分かったけど…」


「何が?」


照陽が俺の頭を掴んで至近距離で言っていた


「セックスして気持ちよくて幸せな気持ちになるって事…」


「あー…何かインも同じ様な事言ってたなあ…」


「ふふ…やっぱり…皆にそう教えてるんだね」


「出処は…どうせマコトだろ?」


「知ってるんだ…」


「知ってるぞ?お前がマコトとセックスしてる事もな…」


マコトの名前を出したのでこの際ハッキリ言ってやった


「マコトとは…もうしてないよ?セイヤに教えて貰ったから…もう習う必要ないし」


そう言って微笑んでいる照陽の顔を見て何だか無性にイライラとしていた


否定はしないんだな

ヤって無いと嘘はつかないが取り繕いも誤魔化しもしなかった


だったら俺に練習付き合わせず最初からマコトとヤってりゃ良いのに


やっぱりコイツは気持ち良ければ俺で無くても誰でも良いんだろう


「どうだか…」


照陽の言葉を鵜呑みには出来なかった


「誰から聞いたの?」


「カイ」


そう、クリスマスに地獄からやって来たあの黒いサンタはインフェルノ・デスライブからの邪悪なプレゼント密告だった


「へえ!そうなんだ!仲良くなったんだね!」


何故か嬉しそうな顔をしてそう言っていた


「んな訳有るか、どう見ても俺に対する牽制だろ。または俺に対する逆恨みか…」


「逆恨み?」


「最初に俺がお前に手を付けたからな。まあ俺にとっては貰い事故みたいなもんだが」


恐らく櫂は自分は拒否され最初に俺に股を開いた事を根に持ってるんだろう

そう思うと改めて胸がすく思いもあった


「じゃあ…聞いた?カイは私とはこの先も…」


「ああ、セックスする気は無いって奴だろ?」


「そう…」


「まあ良いんじゃね?お前はマコトとはヤってる訳だし。八神家の何たらはどうにかなるだろ?」


「マコトは…子供とじゃなきゃセックス出来ないから…私との子供は作れないと思うよ?学生終わる頃には私も子供じゃなくなるし」


「まあ…そうだな。マコトはペドだもんな」


「ペド?」


「ペドフィリア。小児性愛症の変態ロリコンって事だよ」


「成る程…病気なんだ…健康そうに見えたけど…話してても普通に会話してたけどなあ」


「まあ性嗜好障害だな。精神科医が精神病とは何とも皮肉だな」


「それに…もうマコトとはセックスしないって本人に言ったから」


「へえ…何で?」


「幸せな気持ちを知ったからだよ?セイヤはセックスして気持ちよくて幸せな気持ちにはならないの?」


「俺は気持ちは良いが幸せな気持ちってのはイマイチ分からんな」


「ふふ、そうなんだ…じゃあ今度は私が教えてあげる。それまで練習は継続だね」


「それはお互い好きな奴が出来て誰かと付き合うまでだろ?」


「そうだよ。セイヤが誰かを好きになってセックスした時に気持ちよくて幸せな気持ちになる為のね…」


何だか今まで俺の後ろにくっついて真似ばかりしてた癖に自分が知ってて俺が知らない事が出来て嬉しそうと言うか優越感に浸ってるような表情をしていた


「そりゃドーモ。テルヒパイセン」


その笑顔を見て何だかまた無性にイライラして来てこれ以上生意気な無駄口を叩かせない様に口を塞いで舌を絡めた


ついでに下の口も突っ込んで塞いでやった



確かに俺はセックスして幸せな気持ちって言うのは良く分からなかった


分からなかったが…幸せと言うより…


セックスしてる時はただ快楽の高みに向かって何も余計な事を色々考えずに済む


お互い支配し支配される事だけが存在する世界

この時だけは照陽を自在に出来、また照陽も俺を翻弄出来る


これもDS、ドミネーション&サブミッションなんだろか



俺は快楽に身を委ね溺れやがて中毒になる韻の様になるのだろうか…


その不安を払拭する程目先の気持ちよさに…照陽の身体に溺れている





果たしてこのままで良いのだろうか?


進級して学校の環境も少し変わりましたがまだ相変わらず星夜は変わらず同じ環境の様です


星夜は照陽に対して自分を見失ってる部分もありつつ何処か冷静に分析もしてるようですね


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