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明宵  作者: 水嶋
黄昏時

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58/90

おひさま

何とか無理矢理星夜に書かせたサインを持って静風の家へ訪ねに行った


半紙は大きいので折りたたんで持って来たが数日しっかり乾かしたので大丈夫だろう


ピンポーン


「はいはーい!テルヒ?」


インターホンから静風の声がしてドアを開けてくれた


「例のやつ、持って来たよ」


「有難う!テルヒ!さあ上がって!」


そう言っていつもの様に抱きついて来た


「おじゃまします」


靴を脱いで玄関から廊下に上がろうとして上を向いた時に


「うわっ!?」


と後ろの方にいた男の人と目が合ってそう叫ばれた


「インが居る…女の格好した…」


そう呟いていた




「この人は…お父さんの弟でまあ私の叔父さんの都築眞司」


「…」


自己紹介は静風がしていて、この眞司という男は無言でじっと私を見ていた


「初めまして、杉田照陽といいます。インくんのお姉さんの娘で姪…です」


「成る程…」


一言そう言った


「インくんと知り合いですか?」


「まあ…職場の…同僚…友人?なのか?な…」


「シンジは解剖助手なの。医学部の大学院まで出て医者にならずに死体相手してる変人で陰キャで35歳独身」


「うっさいな…余計な補足つけんなよ」


「事実じゃん!」


「35歳…」


静風のお父さんの顔は知っていたが余り似てなくて童顔だったのでもっと若く見えた

下手したら大学生位に…


「ほら!テルヒも引いてんじゃん!」


「いや…そういう訳じゃ…ただもう少し若い方かと思ったので…少し驚いたと言うか…」


「…」


「あー…それ地雷だわーテルヒ…」


「あっ!?そんなつもりじゃっ!若々しくて可愛らしいお顔で…」


「…」


「あはは!本人1番気にしてる奴!地雷踏みまくっててもはや焦土!ウケる!」


「すっ!すみません…」


女の人なら嬉しくなる様な感想も男の人には逆効果なんだと勉強になった

確か星夜も綺麗って言っても嬉しくなさそうだったし…

褒め言葉って難しいな


「まだ中1の少女に気を使わせてるオッサンってどうなのよ…これだから未婚で彼女も居ない中年は厄介だわ…」


「ほっとけ!そう言うのは間に合ってるんだよ!」


「ゴメンねテルヒ…シンジは女の人とまともに喋れない奴だから…」


「でも…シズカとはちゃんと喋ってるね…」


見た目も若いのできょうだい喧嘩みたいで面白かった


「コイツは女のカテゴリーに入ってないからな」


「うっさい!シンジは男のカテゴリーに入って無いんだよ!」


「そんなんじゃ彼氏出来ないぞ?」


そう言えば…大地とは進展有ったのだろうか?

最近そう言う恋バナ的な話してないなあ…

今度それとなく聞いてみようかな


「さあ用事済んだならさっさと帰んな!」


「言われなくても帰るわ!じゃあな!」


そう言って眞司は帰って行った

私達も静風の部屋へ入って行った


「なんか…ゴメンね、変な事になって」


「ううん、全然。面白かった」


「そう?どの辺が…」


「きょうだいみたいで!」


「まあ…シンジは叔父さんってよりきょうだいに近いノリだね…優しくて大人なお父さんとは正反対」


「顔も似てないね」


「そうだね…お父さんはおじいちゃん似でシンジはおばあちゃん似なのかな?」


「成る程ね」


「シンジってあんな感じだから…お父さんも心配しててね。もしかしたらゲイなんじゃ無いかって」


「へえ?そうなの?」


「まあ実際の所はよく分からない」


「ふうん。でも別にそうだとしても変な事じゃないと思うよ?世の中…世界中にもそう言う人も沢山いるし。みんなが皆んな異性を好きになる訳じゃ無いと思うけど?」


「そっか…そうだよね…」


「多様性の時代って奴なんじゃないのかな?」


「そうだよね…テルヒはそう言う事に偏見は無いんだね!やっぱり名前の通りお日様みたいに眩しくて優しいね」


「そうかな?」


静風は違うのかな?

何だか複雑な顔をしていた

何だかんだと言いつつ眞司を心配してるんだろう


まあファーストキスに理想が有って少女漫画が好きでセックスにも興味を持ってる子だからそう言う事は受け入れられないのかも知れないな



「でもビックリ!インくんってセイヤのお父さんの事でしょ?シンジと同じ職場だったんだね!世の中狭いね!」


「そうだね!でもまあ特殊な職業だから職場は限られてるもんなあ…」


「確かにね。あっ!セイヤで思い出したけど!例のやつ!手に入ったんだよね!?」


「あっ!そうそう。ハイこれ…」


そう言って鞄から星夜に書かせたサインを取り出して広げて見せた


「何か…思ってたのと違う…」


「えっ!?」


「てか本名だし…結月じゃない…」


「あっ!そうだった!でもホラ!星も付いてて可愛くない?」


「何か…文字が綺麗な分逆に違和感って言うか…不気味って言うか…」


「そうなんだ…」


「せめてローマ字で書いてくれてれば…」


「まあ…でもこれ書いてもらうまでゴネて大変だったからなあ…書き直してはくれないだろうなあ…」


「まあ…テルヒのお気持ちだけ貰っとくよ…」


そう言ってスーッと私の前に差し戻して来た


「いやいや、折角だから…」


私もまたスーッと静風の前に差し戻した


「いやいや、何か呪われそうだし…」


「いやいや、逆に魔除けになるって…」


暫く星夜のサインは私と静風の前を行ったり来たりしていたが最終的に静風に渡った


「この部屋にこの書は違和感しか無いんだけど…」


「ホラ!ホテルとかでも有るって言うじゃん!額縁の裏に貼って有るって!」


「それ部屋に出るの前提で貼ってあるお札じゃん…」


「だから魔除けに…ほら、あのポスターの裏に!」


そう言って可愛いアイドルグループのポスターを指差した


「まあ…そうだね…捨てると何か不幸が起きそうだから…そうするよ…」


そのポスターを剥がして壁に星夜のサインを貼り付けてその上からまたポスターを飾っていた





○○○○○○○○○○





「カイはこの日はいつも居ないんだね…」


「そうだね、金曜日はいつも授業で遅いね…」


最後の週の金曜日にマコトに会いに来ていた


金曜日…やっぱり敢えて家にいない様にしてるんだな…


マコトにはカイが私とマコトの事を知っている事は告げなかった


櫂に私はお母さんに似て秘密が多いって言われたけど…

それは相手の事を思ってのつもりだった

何もかも曝け出して暴露する事が正しいとは思えなかった


その事を知って嫌な気持ちや悲しい気持ちや不安になる様な事は伝えるべきではない

きっとお母さんも…

そう言う思いからの行動だと思う

優しい人だから…


そしてマコトも優しい人だから…

私の為を思って櫂に秘密にして色々してくれてるのに、敢えて水を差す様な事は言わない方が良いと考えた


どの道マコトは私がもう少し成長して大人の身体になるとセックスは出来なくなるだろう


そしてマコトとのこの身体の関係にも私は自分でゴールを決めていた


マコトからもう私とセックスは出来ないと言わせない為に…


相手を傷つける言葉は自分も傷つくだろう

そんな風にはさせたく無かった

マコトが私と色々相談に乗って話してくれたり可愛がってくれた恩義には報いたいと思っていた



「マコトにね、終わった後ぎゅっとされて頭に顔を埋めてキスされるとね…なんだかあったかい気持ちになるからね…この間カイにもしてあげたの」


「そっか…」


「カイも…私と同じ気持ちになってくれてると良いなあ…」


「そうだね…」


マコトは私をぎゅっと抱きしめて頭に顔を埋めていた


「テルヒは…優しくて…明るい日差しのお日様みたいだね…甘くて良い匂いがする…」


そう言って頭に口付けていた



私は奥でイけたら…

マコトとの身体の関係は終わりにしようと決めていた


ポルチオでのオーガズムは深いところで…

「精神的な幸せ」を感じる事が出来るらしいと調べて分かった


これを知る事が出来れば私は何かが分かるのかも知れない

櫂やマコトが言う幸せな気持ちと言うものが…




そして今回も奥ではイけなかった


ここに来て眞司が登場です


やはり静風と関係ある人でしたね…苗字同じだし


まだ韻との関係は続いてそうですね

詳しくは「晏陰」を参照下さい


星夜の書道は魔除けになるのかな?


後半は照陽の自分ルールが明らかに

まあマコトとの関係もそれ程長くは無さそうですね


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