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明宵  作者: 水嶋
薄暮

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親孝行

「何かマユさんが流行りに乗ったりぬいぐるみなんて意外だね」


「まあ、あれは…気にするな。今絶賛血迷い中だ」


麻由が下らない報告をする前に部屋に避難した

俺の家は何処もかしこもセクハラに満ちていて油断ならない


俺は以前見たくも無いモノを見てしまった

あのぬいぐるみを使って…


「やっぱりタチの噂通り八性が攻めかしら…でもそこからのエル攻めで…」


とブツブツ言いながらあのぬいぐるみを使ってチュッチュさせてる姿を…


「あ!セイヤ!ねえ、どっちが攻めだと思う?迷っててさあ」


「知らん。エルは妻帯者だぞ?青葉ってエロい妻がいるんだからノンケに決まってるだろうが」


「いやいや、そこからの〜男に目覚めるノンケ攻め!」


「迷ってねえじゃねえか…」


やはり麻由は純粋にAラッシュの音楽にハマった訳では無さそうだ

アレは筋金入りの根っからの腐だな

その内2次創作の同人誌とか執筆し出しそうだ



「で、話って何?」


あの場から避難する為に咄嗟に口から出たがまあ話が無い訳では無かった


「あー、色々分かったぞ」


「色々?」


「そう。お前の出生の謎とかな」


「そうなの!?」


田所と接触した事は内緒にしておかないと…

照陽の事だから俺を真似て田所と会うとか言いかねない

アレは照陽には手に負えないだろう


「どうやら睡眠薬を使った様だぞ?」


「そうなの?」


「マユが言ってたんだがな、お前が生まれた頃にインとお前の話をしてる時にな」


「私の話?」


「そう。マユはお前がアンさんやインや整形前のマコトさんにそっくりだってインに言ったらな」


「うん…」


「インはお葬式の話をし出したらしいんだ」


「お葬式?」


「そう、マコトさんのな。一応死んだ事になってたから葬式をしたらしい。その時はまだインは生きてる事を知らなかったから葬式中に泣き喚いていたんだと」


「ふむ…」


「でな、参列していた田所に貰ったお菓子を食べたら寝ちまったんだとよ」


「あはは、何かインくんらしい…」


「でな、その時のお菓子に田所は睡眠薬を混ぜてたらしくてな。その薬をアンさんは後日譲って貰ったんだと」


「ふむ…」


「アンさんは田所を色々疑ってたから宮乃さんに頼んでその薬を調べたらしい」


「ふむ…」


「そしたらな…ただの睡眠薬じゃ無かったとさ」


「どう言う事?」


「睡眠薬に…精力剤とか混ぜてあったみたいだな。ED治療で使う様な強力な奴が」


「えっ!?」


「それを服用すると恐らく眠ってても勃起するし射精もするんだろうな」


「でも…それじゃあお葬式でインくんは寝ながら?有る意味泣き喚くより大騒ぎになりそうだけど」


「いや、葬式では寝てるだけだったみたいよ?アンさんに渡した薬は多分違ったんだな」


「そうなの?」


「インは宮乃さんからそういう薬は効かないのかって尋ねられてな。宮乃さんの前でその手の薬を飲んで試したらちゃんと勃起したらしいぞ?」


「て事は…」


「恐らくその混ぜ物をした睡眠薬を田所から入手して…マコトさんを眠らせて子供を…お前を作ったんだろうな」


「そうなんだ…受精卵を用意した訳じゃないんだ…」


「多分な。まあそう言う繋がりがアンさんと田所には有るんだろな」


「あの人は…お母さんとは利用し利用されてって言ってた…今だにあの人と会ってるならお母さんはまだ何か利用もしてるのかな?」


「そこまでは流石に分からんな。お前が直接聞いてみたらどうだ?」


「何か…怖い…悪い事してるのかなあ?」


「何を今更…俺は物心ついた時からアンさんが怖いぞ?」


「お母さんはあの人を利用もしてるって…まだ他にもあるのかなあ…」


「どうだろな。多分有るんじゃないか?」


「…」


照陽に話した薬の内容は麻由から以前聞いていた事だった


余り興味の無い話だったので忘れかけていたが、最近の一連の事で思い出していた


この件については田所と直接話して裏付けが取れていたので間違いないだろう


しかし照陽はすっかり落ち込んでしまった


「まあ、色々思う所は有るだろうがな、アンさんはそうまでしてお前を欲した訳だ」


「そっか…」


「現にお前は大切にされて愛されてるんだろ?何も思い悩む事なんか無いだろ」


「うん…そうだね…でも何か…」


「何だ?まだ不平不満でも有るのか?」


「いや、何か…セイヤが珍しく私に気を遣ってる…」


「一応これでも人間だからな。俺をAI位に思ってるのか?」


「何か…気持ち悪い」


「とことん失礼な奴だな、お前…」


「あはは、確かに」


「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょうって言ってるだろ?明け方に」


「成る程ね。過ぎた事にくよくよしててもしょうがないね。どんな時も日は昇って日の光は差す…かな」


「お前の名前の通りだな。良かったな」


「あ!確かにね。杉田照陽…あはは」


「ダジャレかよ…お前の名前は」


「八神星夜は…何も意味ないね」


「そりゃ失礼いたしました。クレームは名付け親のインとマユにお願いします」



「そう言えば…セイヤは夏休みどうするの?」


「どうもこうも…まあいつも通りの何も無い夏休みだな。インもマユもインドア派だしな。出かけたりも無いだろ」


「そっか」


「お前はまた例の妖怪屋敷だろ?」


「うん、そうだね」


「じゃあお宅訪問も後一回って所だな」


「そうだね」


今月はもう行ったので、後は来月…8月の最初の金曜日で終了だなと思っていた


本番前の直前練習となるだろう


昔から韻や俺は八神家から弾かれている人間なので照陽に近付かない、手を出さない様に杏から再三釘を刺されていて、可愛い姪っ子に気軽に会えないと韻がぼやいていた

やはりそれだけ照陽の事を杏は大切にしてるんだろう


しかも照陽が韻の口真似をすると御立腹らしい

韻と照陽は顔も似てるし俺も韻を思い出すからやめてくれと再三言ってるが、最近はもうわざと言ってる気がしてならない


そんな理由も有って練習してる件も杏にバレないか内心ヒヤヒヤしていたので、これで漸くその命の危機の不安から解放されそうだ


まあ俺も恐らく照陽と同じ、そのお盆位に仕事が休みに入る韻に地下施設に連れられてフィア辺りと実習するハメになるだろう


韻は精通させる事にしろセックスにしろどうしてもマコトにして貰った事を俺にしたいらしい


正直めんどくさいが、まあ一回やればインも満足するだろうと諦めていた



俺は親孝行な良い子だな。うん


麻由はやはり期待を裏切らない腐女子でした


例の薬の真相は星夜も麻由から聞いていた様ですが興味が無かったみたいですね

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