たかが練習
漸く6年生になります
ここまで長かった…
しかしまだ小学生です
「アホくさ…」
「むう!」
「だからそれやめてくれ…」
3月の最初の金曜日、5年生最後の終業式前の春休みになる前に星夜は部屋に来ていた
星夜は春休みは職場体験とかで忙しいらしいので来月は会わない約束だった
「だって静風が大切だって言ってたもん!」
「たかがキス位でギャーギャー騒ぐなよ…」
「むう!むう!」
「お前それ俺が嫌がるの分かっててわざと言ってるだろ…」
「むう!むう!むう!」
「お前は牛か…まあ安心しろ。俺はお前よりもっと悲惨だからな」
「何が?」
「俺は朝起きてまだ頭がぼんやりしてる中を半強制的にインに初めて舌入れてキスされて乳首とチンコも弄られたんだからな」
「あー…」
「まだ親でも同性でも無いだけでも有り難いと思いやがれってんだ全く…」
「確かにセイヤよりはマシか…」
「そもそもファーストキスなんて大概皆とっくに終わってんだろ?」
「どういう事?」
「赤ちゃんの時とか…まあそれも俺の場合はインだったらしいがな。生まれてすぐやりやがったってマユが怒ってたぞ?」
「確か…赤ちゃんにキスは虫歯がどうとか言われてるよね」
「風呂に入ってる時もアイツ乳首弄って来たりチンコ弄って来たりおちおち風呂にもゆっくり入れなかったぞ…思い出して来て憂鬱になって来た…」
「あはは、インくんそれはダメでしょ!まあそうだよね。多分私も本当に初めてはお父さんかお母さんだよね…写真にも何枚かお父さんやお母さんとキスしてるの有るし」
「そもそも初めての○○とか自体が下らない。そりゃ初めてすりゃ何でも初めてだろうが」
「そうだよね」
「初めて何かする度に記念日でも作るのか?この先どんだけ増えるんだよ。毎日お祝いするのか?」
「まあそれはそれで楽しいかもだけど…いちいち覚えてられないかもね」
「たかが口付けるだけで…大袈裟なんだよ」
そう言って星夜はキスして来た
「大切なのは自分の理想の形に準備して整えられて作られた過去の思い出じゃ無くて常に今だろ?」
星夜は目を真っ直ぐ見つめていた
「そして回を重ねて技術の向上」
舌を絡めてクチュクチュと音が響いていた
「何か…イケメン風なセリフを言ってる…」
「まあこれは他人のセリフだがな。俺はセリフが無いからな」
「?」
「まあ気にするな」
そう言いながら耳を舐めて来た
「んんっ…」
「どうせお互い練習なんだから…深く考えずに気楽に気持ちよくなろうぜ」
「あぅっ…」
乳首を弄られて声が出ていた
○○○○○○○○○○
「悲しい!」
「まあ…私も寂しいけど仕方ないよね」
いよいよ小学生も最後となった6年生の始業式の日、クラス変えが有った
今年は静風と別のクラスになってしまった
「今年こそテルヒと運動会で一位になりたかったのに!」
「あ、そうか。今年はシズカはライバルかあ…」
「やだ!私テルヒと勝負なんて!」
「まあ…まだリレーの選手に選ばれるとも限らないし…勝負になったとしても私シズカより足遅いから安心して?」
「やだ!じゃあ私また転ぶ!」
「あはは、八百長はダメだよ」
「朝っぱらからギャーギャー煩いなあ…」
「あっ、セイヤ…てか何それ!?どうしたの?」
星夜は始業式の日に黒縁のレンズが大きめのメガネをかけていた
「何か急に目が悪くなってな。あー、大変だ」
「何か全然大変そうに聞こえないんだけど…てか何か病気とかになったの?職場体験で」
「まあそんな所だな。身体は至って健康だから気にするな」
「そうなんだ…不思議な病気だね…」
元々前髪を長めに伸ばして顔が見えにくかったがメガネが加わり更に顔が隠れて陰キャに拍車がかかっていた
「セイヤ、今年同じクラスみたいだから…宜しくね」
「まあ適当に程よく宜しく」
静風と星夜は同じクラスになっていた
「あっ!セイヤ…てか何か凄いな…あはは!」
「ダイチおはよう」
「おはよう!今年は別のクラスになったけど…また遊ぼうな」
「まあ適当に程よく宜しく」
星夜は大地にも同じ事を言っていた
「あっ!テルヒ、今年同じクラスだよな?宜しくな!」
「うん、宜しくね」
私は大地と同じクラスになった
○○○○○○○○○○
「ちょっと杉田さんいい?」
新学期が始まり、少し落ち着いて来た頃、放課後クラスの女子3人組に声をかけられた
「何?」
「ちょっと話あるんだけど、顔かしてくれる?」
「顔?」
「聞きたい事あるから一緒に来て」
「うん、分かった」
そう言われて体育館の裏に連れて行かれた
「杉田さんってダイチと仲良いの?」
「うーん…まあ友達の1人…かな?厳密には友達の友達?」
「あー…いとこだっけ?八神星夜」
「うん、そうだよ」
「あはは、あの陰キャね」
まあ本人は否定していたがやはりあの見た目じゃ皆その認識だよな…
でも星夜は他人が笑う様な可笑しい人間ではないけど
「あとはシズカね、あのあざと女」
「あざと?」
「だって自分サバサバしてるからってしつつダイチにベタベタしちゃってマジキモいじゃん」
「そうそう、ダイチに媚び売っちゃって策士だよね」
「そうかな?シズカは普通に幼馴染みだと思うよ?」
「えー、大丈夫?杉田さんも毒されてる?」
「心配ー」
「あはは、有難う。でも大丈夫だよ?シズカは友達だし」
「杉田さんってさあーダイチの事好きなの?」
「よくダイチと喋ってるよね?」
「まあ好きだけど…それはシズカやセイヤや…ミオやカレンやマキと同じ好きだよ?私はダイチ以外とも皆と喋るよ?」
「えー、ウチらの事も好きなんだあ、うれしー」
「うん、好きだよ?友達だって思ってるよ」
「じゃあさあー、協力してよ」
「協力?」
「ミオはダイチの事好きだからさあ。付き合えるように」
「それは恋人になりたいって意味の好き?」
「まあ、そうだね」
「そっか、じゃあお互い好きになって思いが通じ合ったらキスしたりもしなきゃだよね!」
「まっ…まあ…そうだよね…」
「ミオはキスした事ある?」
「あっある訳ないじゃん!」
「そっか…でも多分お父さんやお母さんとはした事あるんだよね?」
「まあ…それは小さい頃に…」
「そっか、でも好きな人と初めてするキスがファーストキスなんだよね」
「まあ、そうだよね…」
「その時失敗して恥ずかしい思いしたく無いよね!?」
「そりゃ…まあ…」
「じゃあ、私協力してあげる!」
「えっ?有難う…?」
「先ずは練習しよう!好きな人の前で失敗して恥ずかしい思いしないように!」
「練習!?」
「うん!」
そう言ってミオの肩を掴んだ
「えっ!?何!何!?」
「ファーストキスの練習だよ?最初は緊張するだろうけど大丈夫!」
「えっ!?ファーストキスの練習!?」
「目は瞑ってね!怖いって言われるから」
「えぇっ!?ちょっと!何すんのよっ!?怖い! 」
ミオはキャンキャン小型犬の様に煩かった
「たかが口付けるだけで…キス位でギャーギャー騒がないでよ…」
そう言ってミオにキスをした
「んっ…」
ミオの口の中に舌を入れて絡めた
「んんっ…」
クチュクチュと音を立てて暫く舌を絡めていた
「どう?気持ちいい?」
「はあ…はあ…」
ミオは真っ赤な顔をして目がトロンとしていた
多分気持ち良かったんだな!良かった!
と今までの練習の成果に満足していた
周りの2人は暫く絶句していた
「ギャー!!」
ミオはそう叫んで走って行ってしまった
「あれ?私上手くなかったのかなあ…」
そうぽつんと呟いて立ち尽くしていた
沢山練習したし大分上手くなったと自信があったんだけど…
「何か…凄い事になってるな…」
そう後ろから声がして振り向くと…
大地が影から出てきて立っていた
後悔してる様でしたがファーストキスに拘るのはしょうもない…
と星夜に諭されてアッサリ結論つけた様です
まあ星夜に比べればマシだと思ったんでしょう
そしてクラス替えが有り、この先この4人はどうなっていくのでしょうか?




