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明宵  作者: 水嶋


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16/21

謎のカラス

遂にあの人が満を持して?登場です

「俺冬休みと春休みはお前の家行けなくなった」


「ふうん、なんで?」


「まあ…職業体験だな…」


「何かどっかの農家とかに住み込みで働くの?小学生が」


「まあ…近い様な…そんな感じだな」


「じゃあお土産野菜かフルーツだね!楽しみにしてるよ」


「お土産…何か有るのかなあ?多分クッキーや煎餅とか?」


「何それ、工場とかで働くの?タイとかベトナム?」


「まあ国内だな、多分…」


「益々謎だわ」


「まあ気にするな。そう言う事だから」


星夜が何だか謎の理由を宣告して来て用件を述べて立ち去った



職業体験…


私の将来の夢は有るけど職業となるとまだイマイチピンと来ていなかった


お母さんには私の夢を叶えたいなら出産適齢期を勉強に費やさなければならくなるから医者はお薦め出来ないと言われていたが…


星夜がするならとりあえず私も職業体験とまでは行かないが職業見学してみよう!


1番身近なお母さんの病院と、お父さんの働く弁護士事務所…はお父さんとお母さんに確認してからだな


そう思い立って早速お父さんとお母さんに聞いてみた


「私は別に構わないわよ。ただ、妊婦さんはナーバスになってるから…見学させてあげられる所は限られてくると思うけど。通院してる方にも確認して了承を貰えたら良いわよ」


「有難う!お母さん!」


「俺は…見せてあげたいのは山々なんだけど…一応取り扱ってる案件はどれも極秘でプライバシーの侵害になるからなあ…ちょっと難しいかも知れない…」


「そっか…」


「まあ、将来テルヒが弁護士を目指して研修に来るならその時はしっかり付き添ってやるぞ?」


「成る程…そうなると大分先の話だね」


「そうだなあ…すまんなあ力になれなくて」


「ううん。お父さんはやっぱり真面目で立派で素敵だよ!」


「テルヒ〜このまま大人になるな〜反抗期来るな〜!」


「あはは」


お父さんはそう言って私に抱きついていた



その後お母さんから許可が貰えたと知らせてくれて、病院に見学に行く事になった





○○○○○○○○○○





「最近の様子はどうですか?」


「はい、悪阻も治まって問題有りません…でも食欲が凄くて…」


「そうですね。まあそうなる方も多いので仕方ありませんが…体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高まりますからね。妊娠中期の体重は週あたり300~500g程度の増加を目安にしてコントロールしましょうね」


「はい、気をつけます」


「後は…まだお仕事をしてらっしゃいますから、通勤ラッシュは避けてくださいね。人混みは妊婦さんが感染症にかかるリスクが高まりますから赤ちゃんにも影響します」


「はい、職場にその旨は伝えて出勤時間をずらして貰ってます」


「そうですか、理解のある職場で何よりです」


「そうですね…女性が多い職場で出産経験もある方も多いので…」


「それは頼もしいですね。色々悩みなども相談出来る環境で安心ですね」


「はい」



私は診察室の隅に邪魔にならない様に見学させて貰っていた


仕事中の白衣を着たお母さんはカッコ良かった


「この子がテルヒちゃん?」


一通り問診が終わって話しかけられた


「はい、杉田照陽です。この度は見学させて頂いて有難うございます」


そう言ってお辞儀した


「わあ!やっぱり先生に似てしっかりしてる!私の子もこんな良い子に育つと良いなあ」


そう言ってお腹をさすっていた


「元気な赤ちゃんを産んで下さいね!私も将来の夢はお母さんになる事なんで…」


「そうなんだ、お医者さんじゃないの?」


「うーん、まだ分かりません」


「そうだよね、まだ将来の目標を見つけるのは難しいよね。この先どうなるかとか何に興味を持つかも分からないし、どんな人と出会って経験するかも未知数だもんね」


「そうですね…」


以前星夜が言っていた事と同じ事を言われた




「それじゃあお母さん、今日は有難う!」


「いえいえ、多少は参考になったなら良かったわ」


「うん!多少じゃないよ!凄く参考になった!」


「そう?」


「やっぱり私はお母さんになりたいって思ったよ!」


「そっか、私も孫が抱ける日を楽しみにしてるわ」


「うん!じゃあお仕事頑張ってね!」


「ええ、気をつけて帰るのよ」


「はーい」


そう言って母の診察室を後にした


「あら、テルヒちゃん!」


「あっ!こんにちは!」


病院内を歩いていると静風のお母さんの静奈に声をかけられた


「今日はお母さんの仕事の見学に来たんだってね」


「はい、そうです。色々勉強になりました」


「偉いわね。シズカも見習って欲しいわ」


「いえいえ…」


「また家にも遊びにいらっしゃいね」


「はい!」


「じゃあね、シズカとも仲良くしてやってね」


「勿論!それではお仕事頑張って下さい」


「ふふ、有難う。じゃあね」


「あ!都築先生、ちょっといいですか?」


「はい、何でしょうか?」


静奈は看護師に声をかけられて仕事の話をしながら立ち去って行った


仕事をしている静風のお母さんもカッコ良かった





「あれ?君は…もしかしてアンちゃんの子…テルヒちゃん?」



病院を出て帰ろうとしていると男の人にそう声をかけられた





○○○○○○○○○○





「へえ…やっぱりアンちゃんにそっくりだね…」


「あの…どちら様ですか?」


私の名前と母の名前を知っているこの人は真っ黒い服とコートを着て真っ黒い手袋とブーツを履いていて真っ黒いマフラーをしていた


まるでカラスみたいだなと思った


黒が好きなのかな?


「僕は植咫(ウエアタ)と言います。昔マコト先生と同じ病院で働いていた同僚で友達でアンちゃんの事もよく知ってるんだよ?」


「そうなんですか…」


変わった苗字だな…


「マコトさんの同僚…て事は精神科医の先生ですか?」


「元ね。今は辞めてるよ」


「そうなんですか…」


まあ精神科医の先生が全身真っ黒だと患者さんが怖がるよな…


「今日はアンちゃんに少し話があって有って来たんだけど…テルヒちゃんに会えるとはね」


「そうですか…母と仲良いんですか?」


「うーん、どうだろうね?まあお互い利用し利用されって感じかな。友達未満だね」


「そうなんですか…」


なんだかよく分からない関係だな


「これでも一応友晴くんと結婚する時には協力したんだよ?僕が友晴くんのお爺さんを説得したんだからね。あとはテルヒちゃんの事とか…」


「へえ…お母さんの結婚…私の事も…?」


益々分からないが一応お母さんの味方なのかな?多分…



「テルヒちゃんはよくここに来るの?」


「いえ、今日はたまたまです。いつもは隣に…」


病院の隣に櫂とマコトが住む家が有った


「へえ、マコト先生に会いに?」


「いえ、その息子さんに…」


「ああ、櫂くんか。彼も今は医学生だよね」


「はい…」


櫂の事も知ってるんだ…


「成る程ね、八神家の使命って奴かな。まだ小さいのに大変だね」


「知ってるんですか?」


「まあね。一応マコト先生の友達だからね。今まで八神家に何が有ったとかね」


「そうなんだ…」


「まあ色々有って韻くんには今だに恨まれてるけどね」


「?」


「櫂くんの所にはよく行くの?」


「いえ…まだ…練習に月に一回、最後の週の水曜日だけ」


「ふうん。じゃあまだセックスはしてないのかな?」


「はい…」


「まあ、何か有ったら相談にも乗ってあげるよ。一応精神科医だったからね」


「有難うございます…」


そう言って植咫は名刺を渡して来た


「じゃあね」


「はい…」



私に手を振って植咫は病院の中に入って行った


お母さんに何の用事が有るんだろう…



お父さんとお母さんが結婚する為の協力をした


マコトとは友達でお母さんとは友達未満


韻くんには恨まれている


そして…


櫂の事、八神家の使命の事を知っていた



色々謎が深まりなんとも言えない不気味さも有った





私は受け取った名刺を握ってただその連絡先を見つめていた


また田所は首を突っ込みそうですね


この出会いがこの先どう影響してくるやら…


しかし相変わらず恩着せがましい田所でした


照陽からはただ不気味な人としか認識されませんでしたが


あと静奈の苗字が明らかに…


あの人と何か関係あるのかな?


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