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ダンジョン魔王。安価でダンジョン運営する  作者: とあるアルパカ


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8/11

8【安価】さらに知識を蓄えろ【絶対】

「さて……ダンジョンもだいぶ形になってきたし、そろそろ拡張を考えよう」


白い空間に漂う俺と、掃除執事モードになったスライムのエリ、

そして静かにローブを揺らす思念が集まった。


「主よ、まずは何を求めるかお聞かせください」


「うーん、やっぱ防衛力か?それとも快適さ?それとも実験室みたいな研究施設?」


「ここはやはり……多様な役割の部屋を用意したほうが長期的には有効でしょうな」


画面に浮かぶタブレットに、次の選択肢が映し出される。


【ダンジョン拡張候補】

▶ 研究室(新魔法やモンスター育成に関わる部屋)

▶ 訓練場(モンスターの戦闘力強化に最適)

▶ 図書室(知識の蓄積と魔法習得用)

▶ 休憩室(モンスターの回復と士気向上)

▶ トラップ設置室(防衛強化のための罠を設置)


「……全部欲しいけど、そうはいかないからな」


『安価スレ』を起動します


「ここも勝手に始まるのね」


156 名前:名無しのダンジョンマスター

図書室!知識特化でいこうぜ!


157 名前:名無しのダンジョンマスター

訓練場かな。戦闘力上げるのが先だろ!


158 名前:名無しのダンジョンマスター

トラップ設置室で敵の侵入を防ごうぜ


159 名前:名無しのダンジョンマスター

研究室で新魔法作るの楽しそう


160 名前:名無しのダンジョンマスター

休憩室も大事。疲労回復は基本だろ!


\ピロン!/

【決定】ダンジョン拡張部屋 → 図書室


「なるほど……やっぱり知識重視か」


「この部屋ができれば、エリのセージ進化も近づくでしょうな」


「よし!じゃあ図書室建設開始だ!安価ありがとう!」


「これでモンスターの育成も魔法の研究も進むってわけか」


「うむ。未来は明るいぞ、主」


ふたりの声に背中を押され、俺は新たな決意を固める。


図書室――と呼ぶには、あまりにも未来的な空間だった。


本棚という概念がまずない。

宙に浮いた魔導書たちが、まるで意志を持って漂っている。

重力を拒否したページが、時折勝手にめくれる音だけが響く静謐な部屋。


そしてその中心には、**ジャージ**と、エリ(執事スライム)、**思念(ふよふよ霊体)**の三人がいた。


「……あの、なんで俺だけジャージなんです?」


「学びの姿勢としては最適です。動きやすく、心地よく、何より“初心に戻れる”のです」


「でもこれ体育のときのやつだよ!?なんか悔しい!」


「主、着慣れてきているように見受けられますが……?」


「う、うるさい……」


講義テーマ【初級魔法の理論と発動練習】

指導担当:スライム先生エリ

資料提供・魔力測定:思念シネン


「では主、本日は“魔力循環の基礎”から参りましょう」


ぴょん、と跳ねながら、エリが空中に魔法陣を展開する。


「魔力とは、意識を通して流れるもの。筋力のように扱うには“方向性”と“意図”が重要なのです」


「つまり、“こうしたい”って意思が魔法の原動力になるってこと?」


「まさにその通りです、主。ご立派な理解」


「よっしゃ……!俺、けっこう素質あるんじゃないか?」


「では、試してみましょう。初級魔法――《ルミナ》を」


エリがふわりと触手(?)で合図を送ると、空中に表示された魔法文字がすうっと俺の目に吸い込まれてくる。

自然と手のひらに力が集まり――


「《ルミナ》!」


\パァッ/


指先に、小さな光の球が灯る。


「……できた?」


『……やりましたね、マスター』


思念の声が、すこしだけ嬉しそうに震えた。


「すご……!ほんとに魔法、使えた……!」


「お見事です、主。これで“魔力感覚”は芽生えました。次は――持続と制御、そして応用です」


「え、もう次いくの? ちょっと感動に浸らせてくれても……」


「魔法は流れるもの。感動は後ほど記録動画で見直しましょう」


「えっ記録してたの!?」


【実績解放】

初級魔法習得「ルミナ」

魔法講義第1回 修了

次回講義:『魔力による対象干渉――風系魔法入門』解禁!


170 名前:名無しのダンジョンマスター

ジャージで魔法覚えるの草


171 名前:名無しのダンジョンマスター

エリ先生めっちゃ厳しそうで可愛い


172 名前:名無しのダンジョンマスター

思念が地味にテンション高くて癒されるのなんでだろw


「よし……!次は風だな、風魔法!」


「では主、本日の課題を――これです」


エリが差し出したのは、謎の紙飛行機50機だった。


「……なんか嫌な予感するんだけど」


「ひとつ残らず、風魔法で撃ち落としてください」


「ほらあああああ!!!」



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