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ダンジョン魔王。安価でダンジョン運営する  作者: とあるアルパカ


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5/11

5【スライムを】知識欲爆発【称えよ】

白い空間の中央、タブレットが再び輝きを放つ。


『自然回復により魔力量が10MPを突破しました』

『ダンジョン構築が可能です』

『新規部屋を構築しますか?』


俺は思わず顔を上げた。


「ついに……!ついに来たか……!」


世界に来て初めての“建設命令”。つまり、ここからが俺のダンジョンマスターとしての第一歩!


エリちゃん(スライム付き)もふわりと浮きながら頷いた。


「よいぞ、主よ。まずは最初の一室を選ぶのだ。ダンジョンの“核”となる重要な選択だ」


「なるほど、最初が肝心ってわけか……!」


しかし、画面にはおなじみのあの文字が表示されていた。


『安価アプリを実行します』

『構築する最初の部屋の種類を募集』

>>99


「……やっぱり俺に決定権ないのかよ!!」


またも掲示板が大賑わいになる。


90 名前:名無しのダンジョンマスター

トイレ作っとけ。長期滞在には必須


91 名前:名無しのダンジョンマスター

寝室じゃね?主の。ちゃんとしたベッド必要だろ


92 名前:名無しのダンジョンマスター

牢屋だろ普通。ダンジョンと言えば囚人


93 名前:名無しのダンジョンマスター

いやここはまず食堂。腹が減っては戦はできぬ


94 名前:名無しのダンジョンマスター

トイレ(ウォシュレット付き)


95 名前:名無しのダンジョンマスター

落とし穴部屋を最初に作るという逆張りもアリでは?


96 名前:名無しのダンジョンマスター

風呂。絶対風呂。しかもでかいやつ


97 名前:名無しのダンジョンマスター

最初から宝物庫。ロマンで殴れ


98 名前:名無しのダンジョンマスター

スライム専用部屋(湿度調整可)


99 名前:名無しのダンジョンマスター

【図書室】。知識は力だ。


「……あの、エリちゃん」


「うむ?」


「スレ民、思った以上にマジで議論してるんだけど」


「それが彼らの強さだ。我がかつて見た人間界の“スレッド戦争”より秩序がある」


「その“かつて”が気になりすぎる……」


そのとき、タブレットがピコンと音を立てる。


『構築対象決定』

『最初の部屋:図書室』

『必要魔力:10MP』

『構築開始――』


「……図書室!!? お、おう、悪くない!知識は力!よし、賢くいこう!」


100 名前:名無しのダンジョンマスター

図書室きたあああああ!最高かよ!


101 名前:名無しのダンジョンマスター

初手から知性ぶってて草。でも好き


102 名前:名無しのダンジョンマスター

スライムの本棚破壊率が高そう


103 名前:名無しのダンジョンマスター

落ち着け、これは“知のダンジョン”の布石だ


部屋の中央に、青白い光の柱が立ち上がる。


まるで設計図が空中に描かれるように、棚、机、魔導書、照明クリスタルが次々と“生成”されていく。


「……うわ、すげえ……マジで部屋ができてく……!」


「これが“構築”だ。ダンジョンとは即ち、世界を作る行為に等しい」


そして数分後、そこには……

重厚な木製の本棚と、魔力で灯るランプに照らされた、静謐な空間が完成していた。


俺はその中に、ふと一冊の本を見つけた。


『初心者でもできるダンジョン運営入門』


「……いや、マジでありがたいなこれ!?」


図書室が完成して数分後。


「おい、エリちゃん……」


「……」


「……なあ、聞いてる?」


「……静かにせよ。読書の邪魔だ」


「すみませんでした」


エリちゃん(浮遊中)は、スライム体を下に置きっぱなしで、本棚の前に浮かび、両手で本をバサッと開いていた。


しかも――その読む速度が異常だった。


パラパラパラパラパラ……!


え、え、もう読み終わった!?いやちょっと待て、今の1冊何百ページあったよ!?


「お、お前……ちゃんと内容読んでんの?」


「ふん……“初心者向けダンジョン運営入門”か。基礎中の基礎だな。だが、魔力循環の考え方は現代型の理論に基づいており、応用次第では“自動拡張型構築”も可能になる」


「……なんかもう言ってることが上級者なんだよ!!」


105 名前:名無しのダンジョンマスター

え、エリちゃん読書ガチ勢!?


106 名前:名無しのダンジョンマスター

1分に3冊くらい読んでね……?


107 名前:名無しのダンジョンマスター

スライムって本読めるんだっけ……って思ったけど、エリちゃんはなんか納得してしまうな


108 名前:名無しのダンジョンマスター

てか知識吸収の速度、やばくね?


109 名前:名無しのダンジョンマスター

これは……スライム版“賢者”あるな……!


俺は恐る恐る聞いた。


「……お前さ、もしかして本読んだら、そのまま能力として身につく系?」


「ふむ……そうだな。読んだだけでは発動はしないが、“知識”として吸収・解析は可能だ。我は“学習統合型変異種”だからな」


「それ初耳すぎるぞおい!!」


「魔界じゃ普通の分類だが?」


「魔界の教育水準なにそれコワイ!!」


『新スキル候補獲得:「魔力定点収束」「空間制御・初級」「属性設計」ほか多数』

※使用には該当スキルの“習得”コマンドが必要です。


『条件を満たせば、スキルの合成・進化も可能です』


「スキル合成まで……!?」


どうやら、スキル獲得には

【知識取得】→【習得】→【発動】

というステップがあるらしい。


エリちゃんは既に第一段階――“知識”の段階を爆速で突破中。


「主。魔法理論、錬成技術、構築工学、罠の設計……これはすべて、この図書室で学べる範囲だな」


「マジかよ……チュートリアルスライムが一番頼りになる件について……」


110 名前:名無しのダンジョンマスター

これもうスライムっていうか知識生命体じゃん


111 名前:名無しのダンジョンマスター

【知の化身スライム】って肩書きほしいなw


112 名前:名無しのダンジョンマスター

こいつ育てたら世界征服できそうで怖い


そして数時間後――


「主、質問だ」


「ん?」


「“魔力中継ノード”を使って、空間の歪みに干渉するにはどうすればいい?」


「えっと……なにそれ?」


「なるほど。では次はそれに関する文献を探すとしよう」


……このスライム、ガチで賢くなってる。



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