<番外編>ココラータのムース カラフルベリーを添えて
アイラは共同キッチンで、ルインのためにデザートを作っていた。
鍋の中にセンティコアの乳とマシュマロを入れて弱火で熱し、木ベラで混ぜながらマシュマロが溶けるのを待つ。
やがてマシュマロがとろりと溶けてきたら、ここにココラータを投入。
今回は固まるタイプのココラータを使う。
黄色みがかったセンティコアとマシュマロの混合液の中に、茶色いココラータが渦を描きながら混じっていく。まんべんなく混ざったら火から下ろしてグラスに注ぎ入れる。
アイラの分はマグカップに。
ルインはたくさん食べるので、深皿に豪快に注ぎ入れた。
「これを保存用の魔導具箱に入れて一晩冷やせば完成っと」
冷やしておけばマシュマロの成分で全体が固まり、しゅわっとふわっとした食感のムースに仕上がるという寸法だ。
「あとは、ジャムも追加で作っておこうっと」
以前作ったジャムはもうとっくになくなっている。
ルインが好きな赤いカラフルベリーをふんだんに使い、ジャムを作る。
鍋でコトコトとカラフルベリーを煮込んでいると、甘酸っぱい香りが周囲を満たした。
先ほど洗ってすっかり綺麗になったルインが、キッチンの床で寝そべっていた顔を上げて鼻を動かした。
毛並みはいつにも増してもこもこふわふわで、ちょっと動いただけで石鹸のいい香りがする。
「待っててねルイン。とっておきの美味しいジャムを作ってあげるから」
「うむ。楽しみにしているぞ」
洗われたことで精神的疲労が溜まっていたのか、それともただ単にやることがなくて暇なのか、アイラがせっせとジャムを作っている横でルインは目を瞑って眠り始める。
綺麗に洗わせてくれた礼として、アイラはルインのためにせっせとジャムをこしらえる。
なお、翌朝食べたココラータのムース〜カラフルベリーのジャムを載せて〜は絶品だったことをここに記しておく。
次話から新章はいります






