表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/60

赤レンガ

 レストランで食事を終えたあと近くの公園に遊びに行くことにした。そこはインラインスケートやスケーター、BMXなど様々なスポーツをする人が集まる場所だった。そこに向かうまでに息子君と彼女と3人で歩いて向かった。途中、私は板に乗りゆっくり滑った。それを息子君は笑顔で追いかけてくる。通りかかった人のこんな声が聞こえた。



 「あんなに若くてもパパなんだろうな~。」


 

 そのまま通り過ぎたので顔までは確認できなかったけれど。少なくても親子に見えたらしい。それは嬉しかった。彼女と若いパパと息子君。そんな風に見てくれる人もいるんだなって思った。やはり嬉しかった。


 息子君もよくしゃべるようになっていたし私の言葉も理解してくれた。それなりに滑ることはできていたし楽しんでくれているようだ。彼女はただそれをニコニコみているだけだったけれど。そんな公園デートもよく楽しんでいた。彼女は私に合わせてくれていた。



 「やっぱり動くと暑いね。」


 「そうだね♪」


 「夜はどこか行くの?」


 「うーん。どうしよっかな♪」


 「赤レンガに行ってみる?」



 横浜にある赤レンガ倉庫。そこは屋内屋外で様々なイベントもやっていてショップも沢山あるところ。海に近くとてもお洒落な場所で恋人たちのデートにはぴったりのスポットだった。


 公園も近くにありピクニックやランニングを楽しむ人達がいたり、みなとみらいの景色も見ることができた。夜の海はとても幻想的な景色が広がりムードを盛り上げてくれる。歴史もあり写真がとても映える場所。人生で一度だけそこに行った。


 

 「ね?いいところでしょ♪」


 「凄い!綺麗だねここ!」


 「フフフ♪」


 「めちゃくちゃお洒落!」


 

 珍しく感情の起伏が少ない私が興奮して話していた。それぐらいお洒落な場所で幻想的な空間だった。そこを彼女と息子君と3人で過ごした。息子君も普段と違う場所でワクワクしていたようだ。笑顔でそれが伝わった。本当に笑顔で喜びを表現するのが上手な親子だった。私はそれに救われていた。


 幸せな時間には限りがある。ただ少なくともこの時は確実に幸せだった。この先、2人に何が待ち受けているのかこの時はわからなかったけど。別れなんて想像もできなかった。ただこの時がずっとずっと続けばいいのにって素直にそう思っていた。それが本心だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ