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第12話 生産の準備

 

 依頼を確認するために生産施設から表のギルド側に向かう。そして、受付から少し離れた場所にある依頼が張り出されているボードを確認する。


 ボードにある依頼は大体いつも通り…かな。もう完了している依頼はボードからなくなっているから少し依頼の数は少ないけれど、それでもまだそれなりの数の依頼が残っているね。それで料理系の依頼は……ああ、あった、これか。



〈依頼〉料理を納品して欲しい(常設)(一部期間限定)

 Rank:G

 依頼内容:料理カテゴリのアイテムを3個納品して欲しい

 受託条件:【料理】系のスキルを取得している。ギルドランクがD以下

 達成条件:料理カテゴリのアイテム:Ra:C以上、且つQu:F以上を3つ納品する。※納品する場所は総合ギルドの受付になります

 達成報酬:納品アイテム相当のAS

 ※期間中この依頼を達成した場合、本来得られるギルド貢献ポイントが2倍になります。ただし、1日当たりの上限回数は10回。それ以降は通常のギルド貢献ポイントとなります



 なるほど、料理なら何でもいいのか。それにQu:F以上と言うことはQu:G(ゴミ)じゃなければいいと。あ、それにギルドポイントが倍だ。上限回数あるけれど、これは嬉しい。


 常設だから、先に依頼を受ける必要は無いか。ん? Rank:Fの依頼もある? ああ、納品する料理がRa:CのQu:Bが条件だからか。

 【料理】スキルを取得したばかりだから熟練度が低いどころか0%だからすぐにこの依頼は無理だろうけど、期間の後半には出来るようになっているくらいかなぁ。うーん。今からスキルの熟練度を上げていくとしたら間に合うかどうかが怪しい様な気もする。いや、期間前から【料理】スキルを取得していたプレイヤー向けのボーナス依頼かも? 達成報酬が若干良いし。


 あ、いや。これについては今考えるだけ無駄か。まずはスキルの熟練度を上げないと。それにまだ、料理セットの使い方すら確認していないのだよね。後、最初に使うべきだろう素材も持っていないし。


 まあ、まずはヘルプの確認かな。ヘルプ、ヘルプの生産装備……料理セット。……うん。大体リアルとそう変わりはない感じだ。コンロの使い方が魔力による調整ってだけで他は変わらない。それ以外は変えようがないだけなのだろうだけど。


 後は、何かあるかな。ああ、油も必要なのか。お皿はMPを1消費か別途購入ってヘルプにあったから、一気に多くの料理を作ってMPが足りなくなる可能性があるなら、買った方が良いのだろうね。…と言うか、事前準備が多いな。って、いや、やっていることはリアルと同じか。


 ただ今までのゲームだとMPの消費無しでお皿は勝手に出て来たし、油も必要なかったのだけどなぁ。言い換えれば拘れる要素が増えたとも言えるのだけど。


 まあ、生産が面倒なのは元からか。それに面倒だと思うのは最初だけだろうし、生産している内に忘れそう。


 とりあえず、油と何か適当な素材を買う。今持っている素材だとウルフと熊、それからワイバーンだから熟練度不足で失敗しそうだし、安いやつで熟練度を上げてから手持ちの素材を使うことにする。


 そう言えばWikiだと料理用の素材って街にあるNPCショップで買え、ってあったけど委託にないかな。今外に出るとダメージがあるから、あって欲しい所だけど。どうだろう。

 調味料系は専用だとなさそうだから先に総合委託の方を確認するか。


 検索でストレートに油って入れて……出た。料理用油とリーグ油とか言うのが出て来たけど、他は無いみたい? この2種類だけなのかな。他に種類があってもおかしくないと思うのだけど、委託だとこれしか売っていない? いや、選択肢が少ない方が選びやすいからいいか。最初だし良いやつを使っても出来は高が知れているしね。


 それで料理用油は200ASで使用回数が50回で、リーグ油が500ASの50回と。意外とコスパが良い。説明文を読む限りリーグ油はドレッシング向きみたいだから、買うのは料理用油にして個数は……10でいいか。後はお皿と何かスパイスっぽいのがあると嬉しいかな。


 検索で皿と入れて出てきた木製のお皿は一枚10ASだった。MPが減ってきたら使うかもしれないので、とりあえず100枚購入。


 それとスパイスシードとスパイスグラスという物があったので油と同じ回数分を購入した。スパイスシード、スパイスグラスは初心者用の素材と言った感じの物で、肉などの臭みを消すために使用されるスパイスと説明にあった。香り付け用ではなさそうなので、おそらく他のスパイスが存在するはず。


 後は、何かあったかな? えっと……あ、塩と胡椒は必要か。買い忘れていたら、素材そのままの味しかしない所だった。まあ、そのままの方が美味しい物もあるだろうけど、序盤でそういった物があるとは思えない。


 塩に比べて若干胡椒が高かったけど、この世界の胡椒は昔みたいに同じ重さの金と同じ価値がある訳ではないらしい。とりあえず購入。まずはこんな感じだね。後は専用委託の方でランクの低い肉とかを買って生産かな。


『アナウンス

 特定のスキルを所持している状態で特定の素材を手に入れたことにより、今後、フィールド上でスパイス・ハーブなどの素材が採取可能になりました』


 って、何か総合委託のウィンドウを閉じたらアナウンスが出たのだけど。


 ふむなるほど、条件を満たさないと見つけることすら出来ない素材か。他にもありそうだけど、それよりもインベントリの枠の増加がより急務になったなぁ。フィールドで見つけたら採取したくなるだろうし、どう考えても種類が多そうだから枠数が足りない。やっぱり、ギルドランクを上げてあのバッグを合成しないと駄目だね。


 ただでさえ料理の素材を買って枠がギリギリなのに…ちょっと待って。そう言えば料理って重ねられるの? ……今までの経験則から言って重ねられない気がするのだけど。

 それにUWWOみたいに生産系がしっかりしているゲームって、素材はともかく最終成果物を重ねてしまえるものは殆どないよね。出来たとしてもQuが一致している物だけとかだし、確実にインベントリの枠が料理に浸食される。生産する前にギルド倉庫に預けられるものは預けておいた方がいいか。


 いや、まずは肉を買おう。専用委託のウィンドウを開いて……肉の中で一番安いのはウサギ肉か。一個50ASと結構安いけど、作っている内に熟練度が上がるだろうし、上がったら途中で別の肉に変えるつもりだから変に沢山は買わない方が良いかな。うーん、とりあえず100個ほど買う。


 と言うことで、使う物は揃えたし生産に移ろう。ああ、その前に使わない素材を預けないといけないね。


 そうして私は、ギルド倉庫に生産に使わない預けられるアイテムを出来る限り預けて、生産施設に向かった。


作者からの注意事項:この作品に飯テロを期待しないでください(作者がその辺りの表現を苦手としています)


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