第2章 チーム結成!? チームトライスターズ!! 2
放課後になり、ついに戦う時間になった。私は校庭に向かった。
「おいおい・・・・嘘だろ?」
「えーっとデスサイズさんと、誰だっけ?」
「あいつは高山健だ。ドラグーンの健って異名があるらしい。でも・・・・・・性格に問題があ
る・・・・・・」
「へぇ~」
また、ギャラリーがぞろぞろ集まってきた。でも、前よりも多くなっていた。理由として考えられるの
は二つ。一つはこの前の戦いだろう。あの戦いで私が本物のデスサイズって言うことに気づいたのではな
いだろうか。二つ目の理由としては・・・・・・
「キャー!!高山君!!」
「こっちを見て~」
この通り、高山君はルックスはとても高いので、女子のファンも多い。そして、武闘高校1年生のランキ
ングは私に続き2位なのだ。
「それじゃあ、戦う準備は出来たかい?」
「うん。確か、こっちが勝ったらチームに入ってくれるんだよね?」
一応確認をした。
「もちろんだよ」
高山君はうなずきながらそう言った。
『武装召喚!!』
互いにそう言って架空武装を召喚させる。
「デスサイズ!!」
「ハイパードラグーン!!」
デスサイズと、ドラグーンが召喚される。
<あの子は10分以内で倒せるよ。ランキングは2位だとしても、雄一にはかなわないからね>
デスサイズはそう言うが、一応ランキングは2位だ。とても強い方だと思う。
「それじゃあ、やろうか」
「審判はこの俺、雄一がやるぜ!」
雄一が審判をやってくれるらしいので、公平なジャッジを期待できる。
「始めるぜ!!」
雄一が始めると言うと準備を開始した。
「デュエル!!」
雄一がデュエルと言った瞬間に高山君のドラグーンが攻撃を仕掛けてくる!!
「あっはっはっはっはっはっはっは!!そんなものかい?デスサイズも攻めないと勝てないよ?」
<うざったいな、早めに決着つけたいから体を貸してくれよ。今度は君の意識はしっかり残しておくよ
>
「・・・・・分かったわ」
デスサイズの力を借りた方が早めに終わりそうなためデスサイズに体を与えた。
「チェンジ」
そう言うと、私の体の操作権がなくなり、デスサイズに私の体を使う権利を与えた。
「さあ、つぶさせてもらうよ!!」
「ゆけ!ドラグーン!!!」
デスサイズが高山君に近づこうとするが、ドラグーンが攻撃をしてくる。
「はっはっはっはっは!!遅いよデスサイズ君」
「行くよ、デスサイズ・・・・・・」
私の体にいる方のデスサイズが、武器の方のデスサイズにそう言った。走ってる途中なのにデスサイズ
は、私の靴に何かを仕掛けた。
「遅い遅い遅い!!」
高山君の方は私の体に向かってどんどんドラグーンのライフルを撃ってきた。気づかぬうちに照準が
合ってきてる。だんだん私の体に近づいている。
「これで終わりかな・・・・・・・くたばれ・・・・デスサイズ・・・・・」
100%攻撃が当たったと高山君は気を抜いていた。しかし、デスサイズにその攻撃が当たることはなかっ
た。というか、速度がどんどん増しるような気がする。デスサイズは、走りながら高山君をあおってい
る。・・・・・・私の体なのに・・・・・・。
「なぜだ!!なぜ当たらないのだ!!だったら、こいつでも食らえ!!」
高山君のドラグーンに沢山のエネルギーがチャージされていく。
「今がチャンスだ・・・・・」
デスサイズはぼそっと言う。デスサイズは私の靴を触り走っているスピードを急に上げた。そして、高
山君にどんどん近づいている。
「これで最後だよ」
デスサイズはそう言って鎌を構える。
「ブーストスラッシュ!!」
高山君はドラグーンを盾として扱おうとしたが、もう遅かった。デスサイズが鎌で体当たりをし、高山
君が吹っ飛ぶほどの破壊力を持っていた。もちろん高山君は吹っ飛んだ。そして、校庭にあるでかい岩に
体をぶつけてそのまま意識を失っていた。
「・・・・・・勝者はデスサイズ、香川優花!!」
雄一が放った言葉が試合終了の合図。高山君は意識不明の状態なので保健室に運ばれた。
「やったな優花!!これでチームが出来るぜ!!」
「うん!」
これで、チームが結成される。とてもうれしい。武闘祭に私と雄一と高山君の3人で出る。そして、優勝
を目指せる。そう考えていた、私の予想図は、次の一発で崩された。
―――――――――バン――――――――――――
「・・・・・・・・え?」
何者かに私は撃たれた・・・・・・・高山君は意識を失っているから違う・・・・・・だとする
と・・・・・・・・・
「デスサイズ・・・・・なんだ、そんなもんか・・・・・・」
銃を持って、メガネをかけた少年に私達は気づかなかった・・・・・・そして、その姿
は・・・・・・・・木村翔君だった・・・・・・。
「優花!?大丈夫かよ!!優花!!」
薄れゆく意識の中で、私は感じた・・・・・・・
(高山君と組んでも・・・・・・勝てない・・・・・・・一発で意識を失わせる力が彼の武器にはな
い・・・・・・・でも・・・・・木村君だったら・・・・・)
そう思いながら、私の意識は闇に落ちた。