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架空武装のデスサイズ   作者: エースjco
第1章架空武装
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第1章架空武装 6

 「う、う~ん?」

 

目が覚めるとそこは知らない空間だった。


 「おや、目が覚めたみたいだね」


 身長がとても小さい科学者みたいな人がいる。身長はざっと見て145cm。私の身長は155cmだから、私


より10cmも下だ。


 「僕の名前は、ミーナ。武闘高校の保険の担当と、科学者でもあるんだ。君たち、入学初日なのにデュ


エルをするなんてすごいよね」


 「ええ、まあ。でも、挑んできたのは雄一君の方ですけどね」


 ミーナ先生がそう言ったので、私は苦笑をしながら返事をする。


 「そんなことはないんじゃないかな?確かに挑んできたのは、雄一君だけど君もその勝負に乗っただろ


う?」


 確かにそうだ。雄一君に挑まれたが、その勝負に乗ったのは私の方だ。だから、すごいのかもしれな


い。


 「う、うーん!!よく寝れたぜ!・・・・・ってデスサイズ!?と、先生は誰っすか?」


 「僕はミーナ。保険の担当と科学者だよ」


 雄一君も目を覚ます。雄一君の場合、私に沢山傷をつけられたため、小さい傷だが、一応ガーゼとかを


貼っている。雄一君は自分の傷を確認した。


 「そうか、俺はデスサイズ・・・・・・お前に負けたんだな」


 彼は、悔しがる様子もなければ、現実逃避をすることもなく、現実と自分が敗北した結果を認めてい


た。


 「じゃあ、賭けデュエルしたんだ。お前の願いを何でも聞き入れるぜ」


 ・・・・・・私がしてほしかったこと、それはデビルを一緒に狩るために情報収集してほしいと思って


いた。でも、彼を巻き込んでしまったら、彼の家族まで殺されるのでは無いかと思った。


 「私の願いは・・・・・・」


 「おいおい!お前が思ったことでいいんだぜ?」


 「・・・・・・・」


 私は黙ってしまった。どうすればいいのか、そして、彼はデスサイズである私と一緒に手伝ってくれる


のか。死ぬ可能性もある。だから巻き込めない。こんなに素晴らしいディーヴァがいるんだもん。私は、


どうすればいいか分からなくなった。


 「・・・・・・・もしかして無いって言うんじゃないだろうな?」


 「うっ!」


 「え!?図星かよ!!」


 正確に言えば、願いと言うより私の自分勝手なワガママだ。だから、何も言えなくなった。


 <巻き込めない・・・・・・ねぇ~。嘘をついてるよ?君は沢山の人を巻き込んできた。だから今回も


巻き込もうと思っているんだろ?>


 謎の声・・・・いやデスサイズにもそう言われた。でも・・・・・・・


 「分かった!じゃあ、俺の願いを聞いてくれよ」


 「え?」


 「俺の願いは、デスサイズ・・・・・お前と一緒に武闘祭を勝ち抜くためのチームメンバーになってく

れ!!」


 驚いた・・・・・だって、私と一緒に武闘祭を勝ち抜いてほしいって言われたのだ。武闘祭とは、武闘


高校が1年に1回行う大きな大会である。3人一組で戦う。ルールはデスマッチルールを使っている。その勝


つためのチームに私を誘っている。


 「へぇ~面白い夢じゃないか。でも、1年生である君たちがほかの学年の子に勝てると思うかい?デスサ


イズである優花ちゃんとチームと組んでも勝つ可能性は皆無と言ってもいい。だから、2年生の時に入賞す


る人達の方が多いんだよ。それでも優花ちゃんと組んで出たいの?」


 ミーナ先生の言う通りだ。私達1年生にとってこの武闘祭は大きすぎる大会。だから、大半の1年生は観


戦をする。


 「でも、例外があるわけじゃないんですよね!一昨年の大会は、1年生が出て優勝したって聞きました


よ?」


 確かに、一昨年の大会は1年生が出て、優勝したのだ。だが、それは一昨年の大会の参加者が弱い人ばか


りという理由があったのだ。


 「そのチームは去年も優勝したんだよ?それでも出たいの?」


 「はい!!デスサイズは・・・・・・俺がイメージする最強チームに必要なんです!!」


 「ッ――――――――――」


 私は驚いた、人を殺すための能力しか鍛えていない私のことを必要と言ってくれたのだ。


 「・・・・・私でいいの?人を殺すことしか能力が無い私でいいの?」


 「・・・・・・・ふふふ」


 雄一君はいきなり笑い出す。


 「あったり前だろ!?お前は、俺の最強チームに必要な存在なんだからさ!!」


 「~~~~~~~~~っ~~~~~~」


 私は思わず赤面してしまった。まさかそんなことを言われるとは思ってもいなかったのだ。


 「んで?入ってくれるのか?それとも入らないのか?」


 そうだ。彼には強制することは出来ない。本当は私の願いを叶える方なのだから。でも・・・・・・


 「・・・・・分かったわ!!一緒に頑張りましょう!!」


 私はその話に乗った。だって、武闘祭は私も出たかったのだから。


 「よっしゃああああああああああああああああああああ!!!」


 「良かったね雄一君」


 雄一君はすごく喜んでいる。ミーナ先生はクスクス笑っていた。


 「よろしくな!デスサイズ!!じゃなくて、えーっと」


 「さっき教えたばっかなのに、忘れるなんて・・・・・・私は優花。香川優花よ」


 「おう!!よろしくな!優花!!んで、俺の名前が!!」


 「知ってるから言わなくていいよ~」


 「え!?なんで知ってるの!?」


 「さっきお前から教えたんでしょうがあああああああああああああああああああああ


あ!!!!!!!」


 そんなやりとりもしながら、私と雄一君・・・・・じゃなかった!雄一とチームになった。私達は、武


闘祭を目指して戦う!チーム名はまだ無いけど、頑張って戦うんだ!! 


第1章   完

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