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架空武装のデスサイズ   作者: エースjco
第1章架空武装
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第1章架空武装 4

 雄一君は、距離を取った。その理由はよく分からないが、私の攻撃のイメージトレーニングをしてるの


ではないかと考える。


 「デスサイズ。あいつの反応速度は俺より低いけど、攻撃のパターンは俺より多そうだな」


 雄一君はぼそっと言っていたので、あまり聞き取れなかった。でも、何かを企んでいそうな雰囲気だ。


 <優花・・・・・・気を抜いたらこの賭けデュエルは負けちゃうよ?>


 そんなことは分かってる。でも、抜かなくても負ける気がした。ディーヴァの中でもトップクラスの者


である私の感がそう言っている。でも、負けたら賭けた者が全部かなわなくなってしまう。だから、絶対


に勝たないといけない。


 「私の願いは・・・・・・・」


 再びそんなことを考えている。デスサイズとして、トップクラスの者として負けられないのは分かって


いる。でも、願いを叶えたいのは本当だ。


 「おいおい!考え事をしてる場合かよ!?」


 「はっ!」


 完全にデュエル中というのを忘れていた。


 「2本目もらった!!」


 雄一君の声が聞こえたのはこれが最後の瞬間だった・・・・・・・


 ―――――――――キン――――――――――――――


 「ッ―――――――――」


 私は意識を失ってしまったのだ・・・・・何がおきたのかも分からない。でも、分かったことが一つ


あった。


 「全く。優花は何を考えているんだろうね・・・・・・・」


 「ん?雰囲気が変わった?」


 「ふふふ・・・・・・君は、優花から2本目を取ろうとしてたけど、まさか僕が戦うことになっちゃう


なんてね」


 私の体を使っているのはデスサイズだった。意識を失ったのではない。私は体を乗っ取られたのだ。そ


う、謎の声の正体は・・・・・デスサイズだった。


 「お前・・・・・・本当にさっきの女か?」


 雄一君が聞いている。


 「ああ、そうだよ。まあ、魂は違うけどね」


 「魂?」


 雄一君が質問を返す。


 「そうだよ。僕は彼女の体を乗っ取った。簡単に言えば憑依ってやつさ。さっきから変なことを考えて


いるようだったから僕が戦うことにしたのさ。彼女が僕を使っている間は


僕は憑依できるからね」


 「つまり、お前はあいつの架空武装なのか?」


 「ああ、そういうことになるね。彼女は自分が500人殺したと思っているけど、本当は僕の力に過ぎ


ないのさ。彼女は僕の憑依対象さ。でも、助けたのは今の一瞬だけ。もう僕は消えるよ」


 そう言って、私の体からデスサイズは出ていった。


 「あれ・・・・・私は?」


 「また雰囲気が変わった?ああああああもう!!分からねぇ!!」



 雄一君は何があったのかよくわからくなっている。どうやら、私がデスサイズの憑依対象ということも


あんまり分かっていないようだ。


 「おい!デスサイズ!!バトルの続きをやるぞ!」


 「え?、うん」


 雄一君は考えるのをやめダッシュで近づいてくる。


 「黒木流槍術!三の型」


 今度は突っ込んで攻撃をするようだ。ダッシュをしてる彼の槍から赤い光が宿っていた。


 「赤槍撃!!」


 接近した後、地面に槍を刺した。すると、そこからとがった岩が地面から出てきた。それを回避するの


は難しかった。


 「どうだ!この技は、地面から槍が出てきて、相手に攻撃する技だ!今までこの攻撃を回避した奴は誰


もいないぜ?」


 「確かに回避するのは難しそうね。でも、回避する方法が一つだけある!」


 私は空中に浮いたまま体をひねり回転した。そのままデスサイズを構える。


 「必殺!!ハリケーンスラッシュ!!」


 空中から無限のカマイタチが放出される。これが私の必殺ハリケーンスラッシュである。カマイタチ達


が岩を切り裂いた。


 「へっ!!黒木流槍術!四の型」


 予想できてたという顔をした雄一君は、今度は空高く飛んでいた。正直隙がとても大きいので、カマイ


タチで彼に傷をつけようとしたが、彼は大技っぽい技を繰り出す。


 「メガランス!!」


 彼の槍はとても大きくなった。しかも、一の型であるブレイク・ザ・ランスよりも大きい。


 「メガランスは確かに隙が一番でかいけど、俺の技の中で一番強いと思うぜ?」


 確かにそうかもしれない、だって私のカマイタチを吸収してる・・・・・・・直感だがそう言ってい


る。


 「まずい・・・・・・このままじゃ・・・・・」


 「黒木流槍術は俺の親父の親父の代から続いている。そして、この必殺技は俺専用の技だ!!」


 シェバリエランスが近づいてくる。このままじゃ、何も出来ないし回避も出来ないと思っ


た・・・・・・・でも・・・・・・・あきらめるには早かった・・・・・・

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