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第1章架空武装 1
4月9日、この日は、入学式だ。そして・・・・・・。
「お母さん。お父さん。またこの日が来たよ」
私の家族が死んだ日である・・・・・。
「あの日か・・・・・私が架空武装を召喚させたのは」
そのときの記憶を思い出す。優花にはとてもつらい記憶
だった。
<お前の親はお前の心の弱さで死んだ>
そう謎の声が私にささやいた。架空武装を持ってから私
は、ずっと謎の声が聞こえる。そいつは、私の中にいる
のか、それとも、外から聞こえるのかも分からない。で
も分かることが一つだけある。こいつは、私の思ったこ
とや、私の行動を支配しようとしてる。そんな感じで話
してる。
「お母さん・・・・お父さん・・・・そろそろ行くね」
そう言って私は墓場から離れた。