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ある人間の伝説  作者:
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プロローグ 2

目が覚めた。

思いっきり背伸びをしようとして、実体がないことに気付く。

あれ?なんだっけ?

周り見渡すと真っ白で、所々に影?のようなものが見える。

突然影が一斉にゆらりと動いた。

それとともに意識もはっきりする。

......もう目が覚めたのか。

はあ......深いため息をつく。

もうちょっと眠っていたかった。

もうちょっと夢の中にいたかった。

でも、起き上がらなければいけない。

ゆっくりと体を起こそうとする。

あれ?


体が動かない、いや実体がないのだから、魂が動かないと言った方がいいのか。

何かに縛り付けられたかのようにその場から離れることができない。

行かなければならないのに。

速く。もっと。手遅れになる前に。

だれだ。なぜ邪魔をする?

そんなボクをあざ笑うかのようにゆらゆらと影が揺れた。

「行かせないよ。」

「そう、行かせない。」

「だめだよね。今回は。」

「君が助ける価値ある?」

「ないよね。」

「ないない。」

また眠りにつきそうだ。

だが前のときとはちがって無理やり意識を持って行かれるような感覚。

くそっ。もっと、もっと早く目覚めていれば。

ボクは......

「だってさ。」

「だってね。」

「君を目覚めさせまいとしているのは。」

「君をここに縛り付けているのは。」

「「人間だよ?」」

薄れゆく意識の中で最後に見たのは。


君だった。


次回 本編の始まりです。

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