表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白と黒の館へ  作者: 主道 学


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/15

1-9

 他の男性、小柄と太った男や小柄でもやしのような体格の男も薄汚れた緑のジャージ姿だった。


「グッテン。信じようよ。この子は嘘はつきそうもない顔をしているし」

 太った男性は早口でまくしあげる。

「そうだね。この子が本当のことを言っているように私は思った」

 グッテンは力強く頷く。

「ヨルダン。これから、どこへ行くのかい」

 グッテンの問いに、

「今は三日後のハリーのショーがるので、仕方なくこの周辺の探険さ」

「ハリーのショー?」

 太った男性が早口で聞き返してきた。

「そう。ハリーおじさんが金色のドアで、今からだいたい三日後に楽しいショーをやるって」

「あのハリーが」

 グッテンは落ち着いて考え込む仕草をした。


「ハリーおじさんがどうかしたの?」

 グッテンは重い口を開いて、

「ハリーは数週間前に奥さんを館の亡霊に殺されてしまって、そのショックで気が狂ったのさ。とても危険な精神状態だったよ」

「え、あのハリーおじさんが? 僕には面白いおじさんに見えたよ……」

 僕はそこで、心の片隅にあの不可解なざわざわした気持ちがでてきた。

「……」

「ヨルダン。その三日後のハリーのショーには行かないほうがいい。何か嫌な予感がしてきたんだ」


「うーん。でも、平気さ。僕は死を恐れたりなんかしない。きっと、面白いショーさ」

 グッテンは俯きだし首をユルユルと振った。

「じゃあ、僕もう行くね」

 僕はドアを閉めた。

 雲助は不機嫌だった。グッテンたちとの会話に一言も喋れなかったのが原因かな?

「俺のことを忘れてもらっちゃ困るよ」

「別に忘れたわけじゃないさ。雲助が一言も話さなかっただけで、一言話せばよかったじゃないか」

「俺は学者嫌いだ」

 雲助はぶっきらぼうに言い出した。


「へえ、そんなこともあるの。僕は蜘蛛に好き嫌いがあるなんてちっとも知らなかったな」

 雲助は何も答えなかった。

「次にどこを目指そうか? この周辺しか行けないからな」

 僕は周囲を見回した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ