北の書22 ~思春期最大の悩み クリスマスパーティの駆け引き~
のり子と愛理ちゃんの、スマホアプリでのメッセージやりとりです。「」がのり子、『』が愛理ちゃんです。
11月も終わりに近づくと、日中はともかく朝晩が冷えるわね。今のアタシはお風呂上がり、寝る前の水分補給と体温UPを兼ねて生姜スープを飲んでいるところ。
そうしたらスマホから通知音が…"新着メッセージ 愛理ちゃん"と表示が出ている。何かしら?まぁこの時期のことだから、勘の良いアタシにはなんとなく分かるんだけど。
『のり子さん、まだ起きてますか?さっきお友達から連絡が来て、私クリスマスパーティに呼ばれたんです。受験勉強はもちろん続けていますけど、その日だけは行こうと思って。お父さんからの許可も出ました。』
「あら良いじゃない、級友たちとパーティなんてまさに青春真っ只中って感じね!妹の面倒ならまたアタシが引き受けてもいいわよ。今のところはクリスマス前後に依頼の予定はないし。」
それにプライベートの予定もないからね、これは言わなくて良いことだからアタシの心の内に秘めておく。
『それで、単刀直入に言うとそのクリスマスパーティに小野くんも来るみたいなんです!参加者名簿が回ってきたので…どうしよう。しかもクリスマスプレゼントを交換するイベントがあって、男子は女子と・女子は男子と交換するみたいなんです。だから何か用意して持って行こうと思うんですけど…小野くんに、というか男子は何をあげたら喜びますか!?』
「とにかく落ち着きなさい愛理ちゃん。パーティというからには、彼の他にも参加者が来るわけでしょう?」
『そうですね、誘ってくれた友達も数にいれて大体20人くらい。プレゼント交換のこともあるから男女比は同じにするみたいです。場所はキサラギさんって子の家のリビングが広いらしくて、当日は各自キサラギさんの家に集合するんです。』
「けっこう大人数なのね。それと愛理ちゃんが大好きな小野くんは、未だにあなたの気持ちを知らないのよね?」
『えぇ、友達にも彼のことが好きっていうのは秘密にしています。恋のライバルが多いのは知っているので、受験を控えている今は余計なトラブルを避けたいから…というわけでのり子さんにしか話していません。』
「賢明ね。パーティを目前に控えた今、下手に話さない方がいいわ。雑談ついでに誰かの口からポロッと彼の耳に入りそうだし。その張本人が参加するならなおさらね。」
『それはちょっと嫌です。勝手に私の気持ちを色々バラされるのは恥ずかしいし困ります…。』
「でしょう?とにかく愛理ちゃん自身が気持ちを伝える決心ができるまで、恋心はそっと心に秘めて置くのが良いわ。それと…せっかく大好きな彼に近づくチャンスだろうけど、今回は気合いが入ったプレゼントはやめておいた方がいいと思う。どうしても渡したいというなら止めないけれど。」
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※この話は一部フィクションです。




