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続編のご案内&あとがき

「死んだはずの妻が帰ってきた」

蘇った母親を恐れる娘と、喜ぶ息子。

そして娘には母を殺害したという疑惑がかけられていた。


娘の婚約者から事件の解決してほしいと依頼を受けたトフィーは、事件のあったバーガンディ領へと向かいます。

事件の影で暗躍するマザコン息子。

母と娘の悲壮な過去。

すべての真相を解き明かし、殺人疑惑をかけられた娘を救います。


魔術師トフィーの事件簿『赤紫の悪霊』





続編の告知だけでは文字数不足で投稿できないようなので、簡単なあとがきを書かせていただきます。


この「祝宴と毒リンゴ」でもっとも重視したのは「アイデアに頼らない」ということです。

創作において、もっとも重要なものはアイデアである。そう主張する人がいます。わたしも若い頃はそう思い込んでいました。

目新しいアイデアのある作品を「おもしろそうだ」と感じるの気持ちは理解できます。

しかし個人的には「おもしろそうだ」と思って読んでも、作品を読み終わったときの満足感はそのアイデア以外から得られるという気がしています。全く目新しいアイデアのない作品、たとえば飽きるほど繰り返し読んでいる古い作品にも、新作以上の魅力を感じることがあります。

そこで本作では「目新しいアイデア」をなるべく入れず、どこか懐かしい雰囲気の作品を目指しました。

ついでに「どんでん返し」「予測不能な展開」もやめました。あらすじに書かれたことがすべてです。それでも読める作品にすることを目標としました。

個人的には満足する物が書けたと思っています。


しかし「あらすじにすべて書く」という縛りをした結果、派手な真相解明パートのない推理小説になってしまいました。

その反省から、続編の『赤紫の悪霊』はもう少し推理小説っぽい物にしたつもりです。


ここまで読んでいたただき、ありがとうございます。

続編も読んでいただけると幸いです。

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