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何かの気配  作者: レンにゃ~
2/2

周りの異変

なんだか周りがうるさい

寝ぼけたように目を開けると泣きながら私を呼んでいる人がいた

聞き覚えのある声で目のぼやけがなくなって見てみると妻だった

何があったのか、そしてここは・・・病院らしかったがなぜ私はここで寝ているのか

そして何より・・・私の足はどうしたのか? なぜだか足の感覚がまるでない

まだ体がだるく動かせなかったので妻に聞いてみた

するとより一層泣き出しうずくまってしまった

そこにいた医者らしき人に聞いてみると

あなたは3週間ほど前に事故にあってしまい足を切断せざる終えない状態でした

とこのようなことを言っていたような気がする

私は錯乱し叫びながらなき伏せてしまった



気がついたときにはもうすでに外は暗くなっており部屋には妻一人しかいなかった

妻は私をなだめながら明日ゆっくり話しましょうと落ち着かせるように語りかけた

私は何も考えることができずに妻の言うことを聞くことにした



翌朝

私が起きた時にはすでに妻と医者と看護師の3人が話し合っていた

私に気がつくと皆私のほうを見て今の状況を話してくれた

どうやら私を両足義足にするか車椅子の生活をするか話し合っているらしい

本当であれば義足にしたいところだが私を轢いた奴が逃げてまだ見つからないため保険も利かないらしい

とりあえず様子を見るため今は車椅子を選択することにした

これからどのみち2週間はリハビリに専念しなければならないので車椅子には乗るだろうし変わりはなかった気がする


それからはリハビリに専念し予想より1週間早く外出許可がでた

まあまだ病院の外までの話なのだがそれでも私はとてもうれしかった

妻もとても喜びすぐにでも外に出ようとなんだか私よりも喜んでいた気がする

そしてこの外出許可されてからなんだか不思議なことが起こるようになっていった


初めて外出した日

私は妻に押されながら車椅子に乗っていた

久々の外の空気に触れながら妻と談笑をしていると私のほうに向かってくる看護師がいた

なにか私に用事があるのかと思いその看護師を見てみるとその看護師の目がまるで夢遊病かと思わせるほどどこを見ているのかわからないようなそして死んだ魚の目のような感じがした

それなのにその看護師はまっすぐ私のほうに向かってきてそして・・・わたしを転ばそうといわんばかりにぶつかってきた

なんとか妻が必死に抑えてくれて転ぶのは助かったがその看護師はまだうつろな状態だった

すぐに妻はその看護師を捕まえ怒鳴り散らすとその看護師はようやく目が覚めたようにこちらを見てきょろきょろしだした

なんだか様子がおかしいと思いその看護師を問いただすとなぜここにいるのかすらわからないと言い出した

とりあえず謝罪させ私達は病室に戻ることにした

その帰り道なぜだか周りのみんなが私を見ているような気がしてならなかった

しかし周りを見ても誰もこちらを見ていなく当たり前の光景にしか見えなかった



その夜、まだ誰かの視線を感じながらベッドに入っていた

このままでいるのが怖くなり妻を起こしてとりあえずトイレにいくことにした

用を足して戻ろうとするとなにやら遠くから足音らしき音が聞こえてきた

その音はなぜか靴の音ではなく雨にぬれたまま裸足で歩いているようななぜか不安になるような音で私は早く戻ろうと妻に言ったが妻は何も聞こえていないようでそのまま私を押していった・・・その足音のするほうへ

あせった私はなぜ遠回りをするのか尋ねたが妻は大して変わらないからと話を聞いてくれなかった



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