僕は銅像になる!
僕の子供の頃の夢!
『大人になったら、銅像になりたい!』
先生も親もビックリしていた!?
『ミサキ君! あのね? 大人になっても銅像にはなれないのよ~!』
『どうして、、、? 銅像になってる人いたよ!』
『それは、、、テレビでもみたのかな? もしかしたら? 人が銅像になった
フリをしたのかもしれないわねぇ~!』
『僕は、フリじゃなく! 銅像になりたいんだ!』
『...だからね! 人間は銅像にはなれないのよ~!』
『どうしてなの、、、?』
『ミサキ君が何か? 凄い事をして【有名】になったら? 銅像になれるかも
しれないわねぇ~』
『先生! 本当にそれならなれるの??』
『...かもしれないわねって事よ~!』
『そうなんだ!』
今考えると、、、?
あの頃の僕を先生も、納得させる為に必死だったと思う...。
▽
そして大人になった僕 『板倉 ミサキ』32歳は今でも銅像になりたい!
子供の頃と何も変わっていない!
どうしたら、、、【銅像】になれるのかな、、、?
そんな事を毎日、考えている!
先ずは、自分自身を固めたらどうなるのか、、、?
友達と夏に海に行って、僕を砂で埋めてもらったのだけど......?
なんか違う?
サランラップをグルグル巻きにもしてもらったけど...?
やっぱりこれも違う!
『銅像なんだよ! 僕がなりたいのは銅像なんだ!!!』
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そんな時に、僕の前に現れた変な男! 『便利屋です。』
一応、僕の銅像になりたい願望をこの男に伝えたら、、、?
『大丈夫! なれますよ~! 銅像に、、、。』
『マジかよ!? 本当になれるの??』
『もちろん! 大丈夫!!』
ただ、条件があります!
この【契約書】にサインしてください。
『なんだそれ? 【何があってもうちの会社は保証はしません。】えぇ!?』
怖いよ~! そんなに大ごとなのか、、、?
『それでも、銅像になりますか、、、?』
『はい! なります!』
僕は、そう聞かれてハッキリすると答えた!!!
この時の僕は、一切の迷いがなかった。
▽
でも、、、いざ僕が銅像になると、、、?
『後悔でしかなかった!』
僕は、立派な銅像になれたのだが......。
ここはどこ? なんでこんなところに、、、?
田舎町のしかも、、、?
海が見える人の来ないようなところにポッンと銅像が、、、!?
タイトルはこうだ!
『銅像になりたかった! ミサキ君。』
そして僕の銅像。
いや? これは違う!?
『僕が銅像。』
僕は、もう人間として動くことも、瞬き一つ出来ない!
でも、何を言われてるのか...?
ハッキリと僕は理解できる!!!
僕の銅像をみた人は、、、?
『誰の銅像なのかしら? なんか、ちょっと不気味ねぇ~!』
正直、心が折れた!
もう、元の状態に戻してほしい!!!
でも、、、あの【契約書】には、最低1年間は銅像のままでいる事とあった!
それまで、このままなのか...?
『もう2度と銅像になんか? なりたいと思わないぞ!!!』
最後までお読みいただきありがとうございます。