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僕は銅像になる!

作者: 七瀬


僕の子供の頃の夢!


『大人になったら、銅像になりたい!』


先生も親もビックリしていた!?


『ミサキ君! あのね? 大人になっても銅像にはなれないのよ~!』

『どうして、、、? 銅像になってる人いたよ!』

『それは、、、テレビでもみたのかな? もしかしたら? 人が銅像になった

フリをしたのかもしれないわねぇ~!』

『僕は、フリじゃなく! 銅像になりたいんだ!』

『...だからね! 人間は銅像にはなれないのよ~!』

『どうしてなの、、、?』

『ミサキ君が何か? 凄い事をして【有名】になったら? 銅像になれるかも

しれないわねぇ~』

『先生! 本当にそれならなれるの??』

『...かもしれないわねって事よ~!』

『そうなんだ!』



今考えると、、、?

あの頃の僕を先生も、納得させる為に必死だったと思う...。



そして大人になった僕 『板倉 ミサキ』32歳は今でも銅像になりたい!

子供の頃と何も変わっていない!


どうしたら、、、【銅像】になれるのかな、、、?

そんな事を毎日、考えている!


先ずは、自分自身を固めたらどうなるのか、、、?

友達と夏に海に行って、僕を砂で埋めてもらったのだけど......?

なんか違う?


サランラップをグルグル巻きにもしてもらったけど...?

やっぱりこれも違う!


『銅像なんだよ! 僕がなりたいのは銅像なんだ!!!』



そんな時に、僕の前に現れた変な男! 『便利屋です。』

一応、僕の銅像になりたい願望をこの男に伝えたら、、、?


『大丈夫! なれますよ~! 銅像に、、、。』

『マジかよ!? 本当になれるの??』

『もちろん! 大丈夫!!』


ただ、条件があります!

この【契約書】にサインしてください。


『なんだそれ? 【何があってもうちの会社は保証はしません。】えぇ!?』


怖いよ~! そんなに大ごとなのか、、、?


『それでも、銅像になりますか、、、?』

『はい! なります!』


僕は、そう聞かれてハッキリすると答えた!!!

この時の僕は、一切の迷いがなかった。



でも、、、いざ僕が銅像になると、、、?

『後悔でしかなかった!』


僕は、立派な銅像になれたのだが......。

ここはどこ? なんでこんなところに、、、?


田舎町のしかも、、、?

海が見える人の来ないようなところにポッンと銅像が、、、!?


タイトルはこうだ!


『銅像になりたかった! ミサキ君。』


そして僕の銅像。

いや? これは違う!?


『僕が銅像。』


僕は、もう人間として動くことも、瞬き一つ出来ない!

でも、何を言われてるのか...?

ハッキリと僕は理解できる!!!


僕の銅像をみた人は、、、?


『誰の銅像なのかしら? なんか、ちょっと不気味ねぇ~!』

正直、心が折れた!


もう、元の状態に戻してほしい!!!


でも、、、あの【契約書】には、最低1年間は銅像のままでいる事とあった!

それまで、このままなのか...?


『もう2度と銅像になんか? なりたいと思わないぞ!!!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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