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8話 鳥羽にいこう

水着回?

 熊野暦 7月上旬


 真珠の養殖が成功したら、この辺りの主要産業にしようと考え、

 俺は熊野さん一家と共に船で鳥羽に来ていた。


 現代でもこの辺りでしか真珠の養殖が(おこ)なわれて居ないのは、

 何か理由があるのだろうと考えたからだ。

 なぜ船で行ったのかと言うと一応道は作ってあるらしいが、

 徒歩で一山越えるよりも船で行った方が早いと言う理由だ。


 鳥羽は良い漁場では有るのだが、

 漁の時か嵐の来た時の舟の非難場所位でしか利用されないらしく、

 砂浜は俺と熊野さん一家の貸切だった。

 いわゆる陸の孤島と言う奴だな。


 燦々(さんさん)と降り注ぐ太陽の下、

 二人の少女が素もぐりで伊勢海老を取っていた。

 日本全国で取れるが、何故か其の名称は伊勢海老と言う謎の生物だ、

 ズワイガニの地方名の松葉ガニと越前ガニの様になって居ても良い物なのにな。


 どうでもいい話はさておき肝心なのは姉妹の格好で、

 上半身裸で腰布を巻いただけと言うあられもない姿なのだ。

 昭和初期の海女さんの格好はこうだったのか?


 戦前の田舎は性に対しておおらかだったと聞いた事が有るが……


 バシャリと音がした方向に目を向けると、

 そこには一人の女神がいた、健康的な肢体をした美の女神だ。

 小気味よく発達したの二つの果実が俺の目を着かんで離さない、

 恥ずかしそうにつんと上を向いた桜色の(つぼみ)には感動を禁じえない、

 人はありがたいと感じた時頭を下げる、

 (あやま)りたいと感じるんだ。


 謝りたいと感じる、それを人は感謝と呼ぶ。


 こう言った場合二拍一礼で合っているか解らないが、

 パンパンと拍手(かしわで)を打ち頭を下げる俺に熊野さんは苦笑いだ、

 どうやら自分にも心当たりがあるらしい。


「お兄ちゃんも一緒に泳ご~」と言う、

 うずめに手をふりもう少ししたら行くと伝える。


 今の俺は諸般の事情により体操座りを崩せない、なんとかせねば……


 うずめ? 見事なまでに真っ平らだよ、すがすがしい位にな。

 此処に来たのは二人の姉妹(主に姉の方)を視姦しに来たのではない。


「所で熊野さん」 


「なんでぇ、仁」


「裏手に有る山にトンネル掘らないか」


「やっぱりいるか」


 そう言った熊野さんは「国鉄(JR)どこ走ってたっけかな」と呟きながら裏山を捜索した、多分ここだと言われた岩盤は大きな一枚岩だった。


 そこに俺は手を付き範囲をしっかりイメージして砂になれと念じた、

 そうすると半径1メートルほどの岩が砂になった。


 熊野さんは「おっ 意外といけるもんだな 天音を呼んできてやるよ」と言い海の方に行った。


 しばらくすると天音さんがやってきた


 ちょ 天音さんなんで海に入って居た時のままなんですか?

 濡れた髪が胸元に張り付いて裸の時よりエロいんですけど……


 俺は何とか平静を保ち魔法のイメージを伝えると、

 天音さんはあっさりと岩を砂に変えた


 あれ? 俺の時より奥行き広くね?


 ためしに少し掘ってみることにした、

 薄暗い穴の中上半身裸の美少女と二人きり、

 でもやっているのは土木工事だ。

 

 体力を使う作業なので天音さんの吐く甘い吐息に、

 俺の心中は穏やかでは居られなかった。

 考えても見ろ、上半身裸の女性が隣で息を乱しているんだ、

 健全な男子ならば気にするなと言う方がむりだ。


 ここで平静をよそい小粋なジョークの一つでも言えるのがイケメンなんだろうが俺にそんなスキルはない。チキンハートな俺では天音さんを意識しすぎて何を話せば良いのかわからない。


 こう言う時は天気の話から入るのがセオリーだよな。


「最近良い天気が続いていますね」


「ええ、晴れ間の続くこの時期は素もぐり漁をするのに最適なんですよね」


「この辺りでは何が取れるんですか?」


「伊勢海老・アワビ・サザエ・なまこなどですね」


 俺はそうなんだと相槌を打ちながらも、

 どうしても別の何かを考えずにはいられなかった。

 

 しかし周りが暗くて助かったな。


 さっきから股間のオットセイは、

 見事な腹臥上体反(ふくがじょうたいそ)らしを披露している、

 同じ芸を得意とする二見シーパラダイスのゾウアザラシも、

 裸足で逃げ出すってもんだ。


 まあ、あいつ等いつも裸足だが……


 今俺の体の一部は黄門様の従者(どっちか忘れた)が、

 印籠を見せても平服することは無いだろう、

 脳内で、「控えい、控えおろう」と唱えても中々控えてくれない。


 おれの股間はまさに暴れん棒将軍だなと、

 下らない事を考えて気をまぎらわせても効果は無かった。


 こういう場合素数を数えればいいんだっけか?


「お姉ちゃんばかり 兄ちゃんと遊んでずるい」

 とうずめがだだをこね始めたので、俺達は適当な所で作業を切り上げた。


 其の後、有志の村人を募り逆方向から掘ってもらった。

 魔法の才能が有るのは、俺だけだと思ってた時期がボクにもありました……


 何はともあれ3日ほどでトンネルは開通した。




 おまけ 「うずめとなまこ」


「おにーちゃん 見て見て~」といううずめの手には大きななまこが握られていた。


 よくあれ掴めるな


 さすが漁師の娘と言うか、石包丁で見事にさばいて行く、俺にはどっちが口かわからないが口から肛門まで一発でさばいてた。


「こうすると 美味しくなるの~」と言い岩にバシバシ叩きつけている。筋繊維を断裂させると柔らかくなるのは道理だが、必要以上に叩きつけている様な気がしてならない。


 この子の前世はなまこに何かうらみでも有るのだろうか?


 日本料理ではなまこにお茶を掛けて柔らかくするのが定番だかこの世界にお茶はあるのか?








中肉中背の女性の身体特徴を書くのは難しかった

なろう小説のヒロインに無駄に巨乳が多いのか理解できました。


少々ネタバレになりますが 日本書紀記述


うずめ「おにーちゃんの家来になれ~」

鯛  「御意」

スズキ「仰せのままに」

鯖  「がってんでやんす」

キス 「おk」

なまこ「・・・」


うずめ「言うこと聞かない子はおしおきだ~」ズバッ


と言う事があったためなまこの口が避けているらしい


国鉄 伊勢~鳥羽開通 明治44年

近鉄 伊勢~鳥羽開通 昭和4年

近鉄の路線図でトンネルを掘ると難工事になります

落ち着いたら 作文能力向上のためIFを書くかもしれません

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― 新着の感想 ―
[良い点] 『半径1メートルほどの岩が砂になった』 これなら青の洞門も楽勝ですね! [一言] 素晴らしい回でした! なまこをあんまりいじめると、硬くなって白いアレを吐くので注意が必要ですね!
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