表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極東西遊記~古代日本に転生したぽいので建国してみた  作者: 星 武臣
第3章 そうだ 京都に行こう
54/190

49話 それは罪なのか?

 熊野暦11月下旬


 翌朝、俺は目覚めると目の前が真っ暗だった。

 何やら縛られている様だ、頭には袋でも被せられてれて居るのだろうか?


「仁、ここに正座するです」

 この声はゆうなだな、いつもおちょくってるから意趣返しでもしたいのだろうか?


 覚えてろよ、やられたらやり返す、倍返しだ!!

 俺は地面に手を着き、土魔法でナイフを作り出してから指示にしたがった。


 正座すると、頭に被せられた袋が外されて視界が開けてきた。急に飛び込んだ光に慣れるのに時間が掛かったが、ここは熊野神社の本殿の前らしい。そこにゴザが引かれ俺はそこに座らされていた。

 正面の本殿には、すだれ(御簾?)の様な物で姿がハッキリしないが、あれは天音さんだな。前にはゆうなとくくりが立って居るな。


 中々新しい趣向に俺は興奮した。


「さあ仁、吐くです。あの胸の大きな女性は誰です?」

胸に特徴の有る女性は一人しか居ないな。 


「あの人は奈良の領主で雨野朱里さんだ、俺の姉だぞ」

 義姉弟の契りを交わしたんだ、嘘は言っていまい。


「くくりちゃん、お願いです」


じ~~~~~~


くっ、真顔で直視され続けられるのは精神的に堪える。俺のチキンハートは折れそうだ、頑張れ俺くくりの視線に負けてなるも物か!!



――5分後


「わ…… わたくし、嘘をついておりました」

 元々強くないメンタルはくくりの前に屈した、これが嘘発見器と言う奴か?


「やはり嘘ですか、今度やったら舌を引っこ抜くです」


「ちょ…… ちょっと待て、義理では有るが兄弟なのは嘘じゃないぞ」


「血の繋がらない義理の姉ですか、マニアが喜びそうなネタですね」

 喜んでるのはお前だけだろ、コイツが首謀者だな。

 今度、街中でロメロ・スペシャルを掛けてやる。


「俺はヤってないぞ」


「ヤるとか、そうゆう事言うなです」

 ゆうなの顔が真っ赤に染まるが、くくりはきょとんとしていた。

 ピンポイントセクハラは効果大のようだ。


「お前何一人で興奮しているんだ? 

 この仕打ちもお前の仕業だろ、もしかして変態か? 変態さんなのか?」 

 大切な事なので2度言ってやった、ざまあみろ。


「わっ…… 私は決して、そんなんじゃ無いです」


 ゆうなは頑張って否定していたが、言い澱んだ所を見ると怪しいな。

 少なくとも耳年増だな、俺からドスケベの称号を贈ろう。


「なんじゃ仁、中々楽しそうな事をしておるの」


「タマか、この紐を解いてくれないか?」


 そう言った俺をタマは獲物を見つけた時の様な、残虐な笑みを浮かべた顔で見つめていた。くそっ、ここ神は居ないのか?


「我が(あるじ)様よ、以前ワシの裸を嘗め回す様に見ておったが、他の女子(おなご)と戯れるとは隅に置けんの」


 タマがそう言うと、すだれの奥でガタッと音がした。

 

「そっ…… そんな小さな子まで毒牙にかけるとは、許せないです」


「そうじゃ、ワシは身も心も仁の虜じゃ」

 嘘だ、掴んでいるのは胃袋だけだ。


 あれっ? 嘘は言っていないな、マズイぞ非常にマズイ。

 裸を見て居たと言うのも、この前温泉に一緒に入った時に、尻尾がどこから生えて居るのか気になって見て居たから、あながち間違いではない。

 タマの目はネズミをいたぶる猫の様な目をしていた。いつもの意趣返しをここでするつもりか?

 「我が主」と言う言葉がマズイ様な気がするな。

 雇用主と言う意味では、主人で有るのは間違いないが……


「仁様、ぎるてぃ」

 何故くくりは英語を知って居るのだろうか? 

 そして俺は何の罪に問われて居るのだろうか?


「なあ、くくり俺は何か悪い事をしたのか?」


 くくりにそう尋ねると、奈良に演習に行く頻度が増したのは朱里さんのせいだと言いたいらしい。公私混同で伊勢の米を持ち出すのは悪だと言いたいのだろうか?


 しょうがないじゃないか、奈良は食料援助しないと立ち行か無くなる、被害状況の確認とどれだけ米を投入するかの判断に時間がかかるのは当然のことだろう。領主会議でも話合ったがこれは投資であり、災害が起きた時のための保険だぞ。

 決して朱里さんの色香に惑わされた訳じゃないぞ多分……


 まあ現場を見てないゆうな達には、俺が道楽でもして居るように見えるのかもしれない。


「奈良・京都の発展は伊勢の利益にも繋がるんだ、朱里さんと決してやましい事はしていない」


「そうかの? ワシには仲の良い(つがい)に見えるがの、まっオスが何匹メスを囲っていてもワシは気にせんがのぅ」


「そんなのは不潔です!!」

まあ現代人の感覚ではそうだな。


 俺も正直面倒だと思うが、この世界の結婚事情は曖昧だ、交通の便が良くなれば「船乗りには港ごとに嫁さんが居る」と言う様になるかもしれない。

 その辺り天音さんやくくりはどう考えているのだろうか?


 くくりに重婚は有罪なのか聞いた所、岐阜でも複数の嫁さんを囲っている場合が有るらしい。

 豪農などが食料事情で口減らしに合う女性を救済する意味も有るようだ。

 ああ、それで俺は米を盾に朱里さんに不埒な行為をしたと思われているのか、段々状況が見えて来た。


 俺はそんなに信用が無いのだろうか? 

 しまった、俺の(ちまた)の評判はエロの伝道士だった。

 よりよい夫婦生活の為にと色々と知識を伝授したがそれが災いしたと思われる。

 

「天音さん、俺が人の不幸に付込んで不埒な行為に及ぶとでも?」


「ワシはエサで釣られて簀巻きにされたがの」

 タマめ、とことん俺をいじり倒したいらしい。コイツの今日の晩飯はめざし一匹だな。


「仁様、本当にやましい事はしていない?」


「ああ、していないぞ。岐阜が去年の様に不作だった時には支援してくれる地域は多い方がいいだろ? 善行は廻り回って帰って来ると思うぞ」


 以前お酒を飲んで酔いつぶれた朱里さんをベットに運ぶ時に、少し胸を揉んだかもしれないが若気の至りと言うヤツだ。目の前にあんな物が晒されていたら、

如何(どう)するの? そりゃ揉むでしょう。


 しかも、奈良にはブラは無い。朱里さんの胸部装甲の破壊力は凄まじかった、その誘惑に負けても不思議ではない。先ほどからくくりの視線が痛いが、これは健全な男子ならばしょうがない事だ、むしろ一線を越えなかった自分を褒めてあげたい。


「仁様、ぎるてぃ?」


 くっ、身から出た錆びとはこの事か、正直に揉みましたと言えば許ししてくれるだろうか? いや無いな。諦めるにはまだ早い、くくりも半信半疑だここは頑張って白に持っていこう。


「俺が何をしたと言うのか、何をしたら有罪なんだ?」


「お姉さまを悲しませるのが有罪です」


 まあ今まで食料援助を盾に、朱里さんとチョメチョメしたと思ってたなら悲しむだろうな、そこまで俺は下衆じゃないぞ、やるならちゃんと男女の関係になってからだろう。


 そうか、ここでは一夜を共にする所から交際がスタートするのか……

 文化の違いが誤解を招くんだな。


「なあ、ゆうな、朱里さんもマレビトだぞ? 自分の体を売る様な真似はしないと思うぞ、それに女性と無理矢理そう言う事をしてもお互い気持ち良くないし俺に何のメリットもない」スッキリしたければ自家発電で事足りるだろう。


「なっ…… 何で仁はそんな事知って居るですか?」


「さあな、どうしてもと言うなら事細かく説明しても良いが、

 どうやったら気持ち良いかは、お前に好きな人が出来たら自分の体で確かめろ」

 俺がそう言うと、ゆうなは顔を耳まで真っ赤にして沈黙した。 


 次はくくりだな、くくりの中では自分が稼ぎだした米でそう言う事をするのは罪ではないらしい、今回奈良に支援(投資)される米はいわば税金の様な物だ、備蓄したり近所を開拓しておけば来年の生活も安定した物になるのが確定するのに、その支援は本当に必要なのかと言うのが争点だろう。


 俺も政治家様が税金で買春してたら、キレるかもしれない。


「くくり、今度街道が整備されたら奈良に遊びにくれば良い、そうしたら俺が食料を無駄にしてないのが分かるだろうさ、くくりの望む誰も飢えない世界と言うのは自分さえ良ければ良いなんて都合の良い物じゃ無いのだろ?」


「分かりました、今度確かめに行きます」

特に悪い事をした覚えはないが、執行猶予が付いた見たいだな。


 天音さんは何か不満が有るのか? 

 それともゆうなの馬鹿騒ぎに巻き込まれたのだろうか?


「くくり、いい加減縄を解いてくれないか?」


 そう言って縄を解いて貰った俺は、視界を邪魔するすだれを取り払い天音さんと対面したんだけど、天音さんは顔を真っ赤にして固まっていた。ゆうなと同じ現象だな、目の前で手を振っても反応がない何を想像しているのだろうか?


「お~い戻って来~い」と言ってほっぺたを突くと、天音さんは自分の世界から戻ってきた。ここで上手い事言って、寝屋に誘えればイケメンなんだろうが俺にはそんなスキルは無い。


 天音さんは、俺の事が信じられませんか? と問うと、このまま何処か遠くに行ってかもしれないと言うのを相談したら、何故かこうなったと言っていた。諸悪の根源はゆうなだな。


 くねくねと身悶えしながら、自分の世界に行っているゆうなを木に縛り付けておいた。少し頭を冷やすと良い、そういえばもう一人お仕置きが必要な奴がいたな。


「タマ美味しい物やるからこっちに来い」


 その言葉に騙されて来たタマも縛り上げゆうなの横に置いておいた、何をするのじゃとわめいていたが、コイツの晩飯はめざし一匹なのは俺の中では確定している。主従関係を結んでいるなら、どっちが主人かハッキリさせないとな。


 天音さんは可愛そうじゃないかと言っていたが、これはワンちゃんの躾と一緒だ、隙あらばトップに立とうとする犬に誰が主人なのか教える為に必要だと言って納得してもらった。


 目の前で焼肉パーティを開くのだけは、天音さんの顔に免じてしないでやろう。

 タマよ天音さんに感謝するんだな。












 ロメロ・スペシャルとは手足を固定した状態で、巴投げの要領で上に持ち上げる技です。スカートをはいた状態で掛けられると恥ずかしい事になるんじゃないかな。


 ガス抜きをしずにハーレム展開に持ち込むと、血の雨が降るんじゃないかと感じ書きましたが、仁は尻に敷かれそうな感じですね。

 ハーレム展開になったら「座布団野郎」とお呼びください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ