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極東西遊記~古代日本に転生したぽいので建国してみた  作者: 星 武臣
第3章 そうだ 京都に行こう
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40話 仁の挑戦

朱里さんの飛ばされた年代を平成元年から平成3年に変えました、それに伴い生まれた年も3年後となりましたがバブル世代なのは変わりません、小ネタの為の変更です御容赦下さい

 熊野暦9月中旬


 岐阜で演劇「天の岩戸」の公演が始まり、口コミで広がり興味が有る人が多かったので、同じ演目を三日間公演する事になった。一応俺もスサノオ役として友情出演している。


 ノリノリで暴れさせて貰いそりゃアマテラスさんも引き篭もるわと言われているな、伊勢では出来なかったが廊下で大きい方の排泄物をするシーンは爆笑の渦に巻き込まれた。お前ら小学生かっ


 朱里さんに聞いた古事記を元に脚本を書いたが、スサノオはフリーダム過ぎでしょ。ネタ的には面白いから良いけどさ。


 岐阜の領主の耕一さんも娘の晴れ舞台に感動していた。くくりも良く暴走してアドリブぶち込んでくるうずめに合わせているな、そのアドリブのお陰で2度3度見に来る客が居るのは幸いな事だ、そのうちうずめファンクラブが結成されるかもしれない。


 この後少し岩戸を開けたら、力持ちの神様に引き摺り出されたくくりが、鏡を持って掲げるとまばゆい光が立ち上りめでたしめでたしで締めくくられるのだけど、これ実話だとしたらこの後喧嘩に成らなかったのかな?


 確実に皆でアマテラス様を騙している訳だし……

 内心少し大人気無かったと思って何も言えなかったのだろうか?


 そうだとしたら不憫だな、言いたい事を言えないからストレスを溜めて引き篭もったりしたに違いない。


「俺も知らない内に天音さんを追い詰めていたのか?」


 何処かでガス抜きをしてあげないとな、そう言ってもこの時代遊べる物が少ないからな……


 運動とかが好きな人ならウインドサーフィンとかの道具とか作るけど、昔の人は何やって遊んでたのだろうか船遊びとか言ってもお酒のんだりする位だろ?


 そうだ岐阜で船遊びと言えば鵜飼が有るじゃない、耕一さんに許可を得て遊びに誘うか、まず鵜を捕まえないとな。


 早速、鳥羽周辺で鵜を捕まえ皆で長良川での船遊びを企画した。

 熊野さんやゆうななどのマレビト組も、話しは聞いた事は有るが見た事はないので楽しみにしていた。現地の漁師にも協力を仰ぎ少しの練習をしてお披露目となった。


 船の先端には篝火が焚かれ幻想的な雰囲気の中漁が開始された。

 篝火にビックリして逃げ出す鮎を鵜が捕らえる。当たりのタイミングを取るのが難しいが烏賊釣りよりかは楽だった。噂によると伊勢海老も釣りで狙うとかなり難しいらしいな。


「おっ、取れた取れた」


「鳥さんには少し可愛そうな気がしますが、面白いですね」


「まさか長良川の鵜飼をこっちの世界で体験するとは思わなかったです」


 取れた鮎はすぐ串に刺され焼かれた。船の上なので火を使わず、熱した石から出る赤外線で調理する。温度調節は天音さんが担当だ、料理をするのも好き見たいなので、良い気分転換にはなったんじゃないかな?


「如何して仁は、上半身裸に腰蓑だけの格好なんです?」


「浦島太郎っているじゃない、アレ普通の格好に腰蓑っておかしく無いかなと思ってさ、服が腰までしか無くて下はフルチンか?」


「女の子の前でフルチンとか言うなです」

 え~ だってお前下ネタОKキャラだろ、現地人にフルチンと言っても理解出来ないだろうし。


「起動性重視、至極当然」


「くくりの言う通りなのかも知れないな、今度ズボンでも作るか」


「私も欲しいです」


「天音さんは?」


「私はゆったりした履物が好きですね」


「多分服が出来るくらいの絹糸は有るからそれで巫女服を作るよ」

 赤の染料と最近漂白剤も作ったしな。


「うずめもほしぃ~」


「よし全員分作るか、伊勢夫人会で採寸しといてくれ」



 数日後巫女服は出来上がった、絹なので当然肌触りが良く皆は喜んでいた。

 うずめは何が楽しいのか境内を走り回っている。雪が積もった時の犬の様なはしゃぎようだな。


 俺も半ズボンを作り着用しているが、これ結構良いな。起動性が段違いだ、絹糸がもう少し取れたら奇兵隊の装備に入れたい位だ、少し値が張るのが悩みの種だが……


「おう、仁かいつもの稽古でもするか?」


「今日は趣向を変えて相撲にしません?」

 ちょっとどれだけ動けるか試したいからな。


「いいだろう」


 ギャラリーは多い方がいいだろうと、熊野町の人が集められ相撲が開催された。今の相撲と違い目潰し・金的・噛みつき以外は何でも有りのスタイルで服は着用している、土俵を割るか足の裏以外が土に付いたら負けなのは一緒だな、そうでもしないと死人が出るからな。


「はっけよ~い、のこった~」


 うずめの合図で開始された、俺は即攻で両手で熊野さんの足を掴み体当たりを咬ましたが重機に体当たりしたような感じがして倒せる気配がない、掴みに掛かる熊野さんの手をはたき阻止した、体格のデカイ熊野さんに諸差(もろざ)しされたら押し出されて終わりだ、何とか相手の力を利用して投げないとな。


 攻撃を仕掛ける熊野さんの手と襟を掴み、一本背負いを放つが巧みな体重移動で阻止された。


「軍隊仕込の俺に柔道が通じると思ってるのか?」


「ですよね~」


 まだ俺には奥の手が有る右手に魔力を込め機を伺う。


「仁さん頑張って~」


「なっ」


 天音さんの方を見て驚愕した熊野さんが隙を見せた。今がチャンス俺は全身の力を振り絞り熊野さんの肝臓目がけて拳を打ち込んだ。そして最近使える様になった電気系魔法を解き放つがクリンチをされて凌がれた。


「惚れてる女が見ているんだ、ちょっと格好付けさせてくんない?」


「俺にも娘に良いところを見せる権利が有るなぁ」


「そう言うの大人気無いって言うんだよ」


「ぬかせ」 八百長は拒絶された


 熊野さんが上手投げを放つ、どうやら押し出しで決着を着ける積もりはないらしい。何とか踏ん張って耐える事に成功し、そして素早く熊野さんの後ろに回ってよじ登りチョークスリーパー(裸締め)を仕掛けた、両足で熊野さんの足を固定し首を絞める、これなら筋力差はカバーできるだろう。熊野さんも俺の腕を剥がそうと努力するが、この体勢からじゃ無理みたいだ。観客からまさかの下克上にどよめきが起こる。


「ぬおぉぉぉ」


 熊野さんが雄たけびを上げ力を込めると、肩と背中の筋肉が隆起しその力を使って抜け出されてしまった。俺が慌てて服を掴んだため服が破れ、見事な背筋があらわになった。


「鬼だ鬼がでたぞ」 「人間相手にアレを出すとは珍しい」

 驚愕する俺を放置して町の人が騒ぎだした、えっコレ有名なの?


「喜べ仁、人間で俺を本気にさせたのはお前が始めてだ」


 熊野さんはそう言って弓を引く様に右拳を引き絞った、まさかあの体勢からまっすぐに突きを放つのか?


 打ち出された拳は死を予感させられた。走馬灯の様に引き伸ばされた時間の中でなんとか衝撃を逃がすべく後ろに体重を移動する事に勤めた、熊野さんの拳は俺の額を打ち抜き見事一回転させられ地面にたたきつけられた。


「馬鹿野郎、避けて交差法を狙う位の気概を見せろってんだ」


「やればできたかもな」


 失敗したら死有るのみだが、確かに言う通りだな。

 俺は被害を最小限にする事しか頭に無かった。

 コレが素手じゃなかったら即死だ、死を覚悟してでも前に出るべきだったな。

 さすがに剣林弾雨の中を走る事を強要された戦中派からすれば、俺はケツから殻の取れないヒヨコの様なものだ。


 格闘系の漫画とかでも、ココで一歩踏み出せるかが勝敗の鍵だったりするしな。

 根性ってどうやったら身につくんだ?

 命綱無しで崖から飛び降りるとかかな?


 何処のグラップラーだよ。


 若様よくやったとか惜しかったですとか声を掛けられたが俺の心は晴れなかった。敗因は自分の心の弱さだ、惜しくもなんともない。せめて玉砕していれば素直にその言葉を受け入れられたかもしれない。


 しかし身体能力の化物にどうやって勝つよ、身体強化を使ってそうなうずめに聞いてみるか?


「おもしろそ~、次はうずめがやる~」


「おお、うずめか、どれだけ強く成ったか見てやろう」

 こうして第二ラウンド熊野さんvsうずめが開始された。


 うずめは土俵の端まで下がり開始の合図を待ち、開始の合図と共に駆け出した思い切りの良さは親子だなと思う、うずめの怖いところは三歩ほどで最高速に達する所だ。前に立つとまるで瞬間移動の様に見える。


 最速で最短に一直線に駆け抜けたうずめは、ドロップキックを放ちそれが熊野さんの顔面を捉えた。


「あ~ 熊野さん最近手合わせしてないからうずめの速さナメてたな」


 意識外からの攻撃に熊野さんが膝をつく、そしてうずめの大金星に座布団が舞う。


 くそっ、万が一俺が勝った時の為に作った座布団をうずめが先に使う事になるとは……


「おに~ちゃん、やったよ~」


「うずめお前がナンバーワンだ」


 白熱した戦いに次の開催は何時だと問い合わせが殺到したが、二人とも領主の仕事が忙しいから当分無理と断った、これから収穫の時期だからなしょうがない。


 そういえば、ヨーロッパの方では冬を越す準備をするみたいだけどこの辺りじゃしないな。塩味のおにぎりと漬物だけいいなら十分に生活できるしな。米と麦の収穫時期の違いが原因かな?


 今年は中型船も出来ているのでブリやホンマグロも狙える、大間や氷見などの有名な漁港の物とは2~3段落ちるが十分に旨い。今年の正月は飛騨地方風にブリの煮付けでも作るかな、塩漬けすれば日持ちもするだろうしブリパーティでも開こう。そう考えるとポン酢の製造は急務だな、柑橘類の発見の依頼を出しておこう。






橘と言う柑橘類は既に有りました、三重和歌山の沿岸部に分布しているので既に食べていないとおかしいのですが、これから見つけます


沖縄のシークワーサァも日本固有種です


みかんの類は紀元前後あたりに中国から入り熊本県八代市辺りで栽培されて居たようです、転生者がごろごろ居るし食べ物の日本伝来の改変はするかもしれません、煮物に使うしょうがは2世紀頃意外と和食を作るのも難儀する

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