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極東西遊記~古代日本に転生したぽいので建国してみた  作者: 星 武臣
第4章 天下布武(岐阜・滋賀南部編)
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84話 両面宿儺 中編

リョウメンスクナの武器は斧の二刀流

熊野歴4月下旬


 俺はリョウメンスクナと名乗る男に戦いを挑まれ、それを受ける事にした。そこら辺のヤツに負ける気がしないが身体強化を使い足回りを強化して置こう。ついでに目にも魔力を回し動体視力も底上げして置こうか。


 目に魔力を回した状態でリョウメンスクナの方を見ると、体に魔力が充満しているのが分かった。コイツ魔法を使えるのか? 周りのヤツラの魔力の流れを見てみると全て魔法を使える才能が有りそうだ。


「安心しろ、周りの人間には手をださせねぇよ」


 どうやら俺が回りを見渡したので、何やら誤解をさせた見たいだな。その提案は嬉しいが額面通り受け取って、油断した所を後ろからバッサリとか有りそうで怖い。何が原因か分からないが先ほどからイヤな予感がしてならない。


「そりゃありがとよっ!!」


 俺は先手必勝とばかりに相手の顔面に向かい槍を放つが、リョウメンスクナは両手に持った石斧を十字に構えて下から、かち上げ俺の攻撃を凌いだ。上に攻撃をいなされガラ空きの腹を狙いリョウメンスクナの石斧が迫る。


 それを横に飛んで何とか交わす。相手が重量の有る武器を使ってくれて居て助かったな。動きはそれ程早くない。相手はカウンター狙いか? それならばカウンターを打つ暇を与えない位、連撃を放ってやる。


「はぁっ!!」


 俺の放った三連撃をリョウメンスクナは、流れる様な動きでぬるりとかわす。暫く引手の速さを重視した攻撃で攻めてみたが、何故か攻撃が当たらない。攻撃が読まれて居るのだろうか?


「もう仕舞か? ならば、こちらから行くぞ!!」


 やはり、武器の重さが邪魔してそれ程早くないな。

 今度はこちらがカウンターを狙って見るか。


 左から横薙ぎに迫る石斧を、外側から追いかける様に槍を当てて、滑りこませ斧の軌道を変える。俺の立ち位置には、体の構造上右からの攻撃は不可能だ。今が攻撃のチャンス。


 俺は深く踏み込み渾身の一撃を放つ。


 リョウメンスクナはバックステップで回避行動を取ろうと重心を後ろに移動し始めた。俺はクリンヒットは諦め、槍を横に構え体当たりを仕掛ける。リョウメンスクナは後方に吹き飛ばされ、一回転して立ち上がる。


「コイツは驚いた、俺に傷を与えたヤツはお前が初めてだ」

 ん? 最初の突きが少しかすめていたか?


 少し距離も空いた事だし考えをまとめよう。

 相手はどう言うカラクリかコッチの攻撃を読んで居るな。だが、完全に読めて居る訳では無く、点ではダメだが線でのの攻撃は当たるようだ。こう言う場合、漫画とかだと細かい予備動作などを読み取って避けて居るのが定番だが……


 少し試して見るか。


 俺は魔力を槍に流し、強い踏み込みから急加速した後に急停止し、前方に生じる慣性を利用して下からすくい上げる様に槍を振う、槍の先端からパンッと乾いた音と共に斬撃が繰り出される。


「うおっと、あぶねぇな」


 リョウメンスクナは、本来初見殺しのハズの不可視の刃を避けて見せた。

 相手も魔力の流れが見えるのか? 可能性は有りうるな。


「こうやって、こう? だったかな?」

 俺の技をパクろうと言うのか?


「面白い、やれる物ならやって見ろ」


 その技を体得するのにどれだけ時間が掛かったと思ってやがる。

 出来る訳が無い、かまうな突っ込め。


 リョウメンスクナの斧はブゥンと大きな音を立て後、すっぽ抜けてこちらに飛んできた。


 やっぱり無理だったか……

 斧でその技を放つのは、スピード自慢のうずめでも出来やしないんだ。

 しかし、うずめと同じ失敗の仕方するんだな。


 飛んできた斧を槍で弾き間を詰めて、至近距離から同じ技を放ってやる。

 今度は本物の斬撃と衝撃波の二段構えだ、コイツは避けれるかな?


 斬撃を放つとリョウメンスクナは大きく後ろに飛んだが、衝撃波は避け切れず吹き飛ばされるが、空中で体勢を立て直し難なく着地した。


 後ろに飛んでたからな。衝撃はいなされていたか?

 胸元が裂けて血は出て居るが致命傷には程遠い。

 それにしても、アイツの防御力上がって来て無いか?

 

 戦闘開始直前から感じていたイヤな予感が膨らんでくる。

 

「はっはっはっ、コイツは面白いなぁ、世の中にこんなヤツが居るとはな」


「何言ってる、世の中には俺ですら足元にも及ばない化け物がゴロゴロ居るぞ」


「そうか、ソイツは一度見て見たい物だ、所で少し本気になって良いか?」

 

 魔法が使えると判かった時点で何か有るとは思っていたが、やはり何か隠していたか。さて、どんな魔術を使ってくるか。


「いいぞ、俺も奥の手を使わせてもらおう」


 リョウメンスクナは戦いの舞の様な物を舞いだしたので、俺も大きく四股を踏み地面から魔力を吸い上げて対応して置こう。



「偉大なる山の神と先達の英霊よ、我に無双の力を与えたまへ!!」


 リョウメンスクナが叫ぶと、赤黒い魔力が体を覆い頭の上に鬼瓦の様な顔と、背中から一対の腕が生えて来た。これがアノ木像の正体か。


 片手で持つには無理が有る斧を振るって居るのが疑問だったが、どうやら斧を左右に有る二本の腕で持って、二つの斧を振るうスタイルが本来の構えの様だ。


「じゃあ、準備も出来た所で、第二幕の開幕で良いか?」


「この姿を見ても物怖じしないとは、やはりお前は面白いヤツだ」


 面白いヤツで認めて勘弁してくれれば、無駄に体力を消耗する戦闘をする必要は無いんだけどな。世の中そうは上手く行かないよな。


 どっちが強いとか、そんな事には興味はないが、勝敗を相手が望むならばしょうがない。少し付き合うとしますか。



 この辺りの古代の信仰は、先祖信仰と山岳信仰。


 作中で出て来るか分かりませんが、仏教系とヒンドゥー教系は体に神を下して戦うスタイルで、見た目が仏像の様に変化する。千手観音とか下したら強そうですね。

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