1話 転生
初投稿です色々と不備が有るとは思いますが、どうか末永いお付き合いを、ちなみに主人公は三重県桑名市あたりの生まれの設定です。
おきまりの流れの為サラッと流してあります。読まなくても話の進行には問題ないかと思いますが、ご随意に
俺は気付いたら真っ白な空間にいた、何も遮蔽物の無いただ白いだけの世界、「いったい何が起こったんだ?」「此処はどこだなんだ?」などと呟きながら思考していると後ろから声がした。
「やあ」
振り向くと一人の男が立っていた。
ソイツは軽薄そうな銀髪の少年だった。
体の線は細く目が赤い、何処かのアニメで見たことが有る様な顔だな。
と言うかコイツ何処から現れたんだ、さっき見た時は居なかったぞ?
「ここが何処だかわかるかい?」
「わかる訳ないだろうが、知っているなら説明しろ、ここが何処か何故俺がここに居るのかを!!」そうしたら薄笑いを浮かべながらそいつは言った。
「少し混乱しているようだね。少し落ちつこうか、君名前は思い出せるかい?」
「天野仁だ」
「じゃあ最近の記憶は?」
確か木曽川の河口で釣りをした帰りに、名四国道(国道24号線)を自転車で走っている途中に、いきなり目の前が真っ暗になって……
「そう、君はトラックに引かれて死んだんだよ」
「マジかよ、中々あっけない人生だなおい!!」
名古屋と四日市市を結ぶ国道24号線は、
トラックが制限速度? 何それ美味しいの? 位の勢いで走っていて、
常々いつか人身事故が起こると思っていたが、
まさか自分が当事者となるとは思わなかったな。
「じゃあココは天国か何かか?
殺風景を通りこして何もないぞ?
俺はこんな所に何十年も居たら発狂する自信があるな。
キリスト教や仏教で伝えられるあの世とは全く違う。
もっと楽園みたいな所を想像していたのだけども……」
「そこに行けるのは徳を積んだ僅か一握りの人間だけだよ」
コイツ心も読めるのか?
「いや、君考えが口から漏れてるよ」
なん…… だと……
そういえば今の俺は精神体見たいな物か、
喋ると考えるの境が曖昧なんだな。
ココが天国じゃないとしたら、残るのは地獄か?
カエルのケツに爆竹を詰めて爆破し、
「へっ、きたねぇ花火だぜ」と中二病を発症させて居たのがマズかったか?
「君、そんな事をしていたのかい? ちょっと引くよ」
俺の中学校ではベジータごっこが流行っていたがマイノリティーだったのか?
しまったまた考えが漏れていた、もしアイツが閻魔大王だとしたら。
いらない言動で情状酌量の余地なしと見なされるじゃないか。
地獄行きは嫌だな、何とか回避したい。
「そんな君に朗報があるんだ、なんと君を異世界にご招待」
また薄笑いを浮かべてるやがる。性格悪そうだな。
正直リアルに居たら関わりたくないタイプの人間だな。
おっと下手な事を考えるのはよしておこう。
「生き返せるなら普通に現代に戻してくれよ、色々としがらみもあるし」
「残念ながらそれは出来ない制約が有ってね、そのまま死ぬと言う選択もあるけどどうする?」
う~ん迷うな、これと言ってやりたいことが有るわけでも無し、
高三と言う若い内に死ぬのも癪だな、
そして俺の良く読む小説に出て来る異世界転生と言う言葉に、
密かに憧れていたのは秘密だ。
まあ実家の家業は弟が継ぐだろうし、
それは忘れて楽しませてもらうとしますか。
「ひとつ質問なんだが、転生ってこのままの年でできるのか?それとも赤ん坊からやり直しなのか?」
「どっちとも選べるよ~」
ノリが軽いなオイ本当に大丈夫か?
「じゃあこのまま転生させてくれ」
「何か望みはあるかい?」
「お米は食べたい、あと日本語が通じる所」
「ボクが聞きたいのはそういう事じゃないんだけどな。まっいっか、じゃあいっといで~」
そう言われた俺はいきなり海に叩き落とされた。
なにが起きたの分からず俺は意識を失った。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
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今回の子は物分りが良くて助かったね。
いつもなら喚き散らすやっかいな人間が多いのだけど……
しかし、いつになったらこの仕事からボクは解放されるのかな?
そりゃ最高神の嫁さんに他人の名前を語って手を出して、
天界を巻き込む戦争を起してしまった罪はあるけど、
この仕事、窓際業務も良いところだよまったく。
他の神とは連絡も取らさせてくれないし……
唯一の楽しみは、さっきの子見たいなのを、
ボクの作った箱庭に送って眺めて楽しむ位だ。
最近日本と言う国から飛ばされて来る奴は箱庭に飛ばすと面白い事をし始める、
やれ、選ばれた勇者だとか、72柱の魔王召喚だとか……
さて、あの子は面白可笑しく踊ってくれるな?
そろそろ次の人間の面接の時間か……
死亡推定時刻と場所はさっきの子と同じかな?
この転生のくだりをうまく書ける人を尊敬する