表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of Poetry Evolve   作者: 敬愛
Painful
803/900

10 years ago

何をすればいいのか分からなかった 悲しみに日が暮れて咽び泣いた

若いからと片付けるには歳を取り過ぎていた 毎日手紙を待っていた 

希望なんて無かった 何もせず寝ていた 可能性に期待出来なかった

病に眩暈 曖昧に単なる子供の戯言しか言えなかった 自分を虐めた

不安すらも無かった 味気無いガムを噛み続ける事を悔しさと呼んだ


今だって昔と大して変わらない この掌は小さすぎて夢は零れ落ちた 

ただ無駄に八方美人になった 夢の中だけで生きるには足りなかった

何か残しておけば良かった 愛の残像など知らない 愛されなかった

魂は留まったまま 僕を臆病者に変えた 嵐の中でただ立ち尽くした

戻れるのならばもっと自分を大切にしてあげれば良かったなと思った


答えなんていまだに分からない あんまり眠れなくなった 疲れてた

誰もが過ぎ去っていく 僕もいつか消える その寂しさに悄然とした

無用な物ばかりだと思った でも生きていれば良い事があると信じた

だけど何も無かったんだ ただ虚無や絶望だと諦めるには惜しかった

気付く 過去に縛られて今を見失っている 現実を見るのが怖かった


生きる事 死ぬ事 カレンダーをめくるたび溜め息吐くしかなかった

それでも決着を付ける為 逃げる事は出来ない 自分とは世界であり

世界とは自分だから その定理に漕ぎ出す船には希望を積み込みたい

良い方に変わったんだよ 追い風になるさ まだ終われない運命なら

辛くても苦しくても負ける訳にはいかない 痛みに泣いたりしないよ


この10年は決して無駄ではなかったと臆病風に吹かれながらも言える

心は騙せない 出会いも別れもあったしその度に自分を見つめ直した

幸せじゃないなら いつか幸せに成れるかも知れない 遅くは無いさ

生きている その奇跡に感謝出来るなら いつでもやり直せるだろう

無謀だと言われても構わない 自分を信じられるなら まだ笑えるさ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ