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Grave of Poetry Evolve   作者: 敬愛
Garden
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懐かしい匂い

懐かしい匂いがした 街角の花時計

春風はすぐそこに来ている


僕は付いて行けるだろうか

たんぽぽの綿毛の行く先に


花は自由だ 咲きたいからと言う欲望じゃなく

自然の風に 忘れ物を思い出したように咲くんだ


春が来たら あの通学路だったサイクリングロードで

自転車で風を切って走りたい


全部なくしたような気がしていたけれど

気にする事じゃないさ


全部なくしたような気がしていても

僕は初めから何も持っていないのだから


君にプレゼントした花冠 ぶきっちょだから

形は滅茶苦茶だったけれど君は笑いながら「ありがとう」と言ったね


春は出会いの季節 

君ともまたいつかどこかで会える様な気がしている


そうしたら 

あの時の約束の様に小指を絡めた柔らかで繊細な手にもう一度触れてみたい


花が咲き誇る公園で 僕等は何とはなしに遠くを見つめて 

ふとキスがしたくなる 同じ瞬間に

その時あの日の花時計の匂いを思い出す 再び君に触れたなら

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