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部活が終わって、光太郎とソニアは二人並んで帰路についていた。

 光太郎が情けない表情でソニアに話しかける。

 「…僕、やっぱり心配だよ。いきなり中級ダンジョンなんて…」

 「はぁ、情けないわね。部長も大丈夫だって言っていたし、それに試合に勝つ必要もないんだから。もっとゆったりと構えなさいよ」

 「それはそうだけど…」

 ソニアはため息を吐いて言葉を続ける。

「私もサポートするから…そんなに心配しないで」

光太郎は、眼をうるうるとさせソニアにすり寄る。

「あ、ありがとうソニア」

ソニアは寄る光太郎から離れつつ、

「あぁ気持ち悪いからこっちに寄らないでよ」

「あっ、ごめん…」

「…まぁ、今までの基礎を踏まえて、ただダンジョンを攻略することだけを考えていればいいのよ、わかった?」

「うん、わかったよ」

二人は話し込んでいるうちに別れ道についた。

「それじゃ、また明日」

と、光太郎が言う。

「えぇ、さようなら」

ソニアは手を上げて去って行く。

光太郎は不安な表情が残ったまま家路についた。


翌週、親善試合当日。

部室で準備をする三人。

光太郎は緊張のあまり、膝ががくがくと震えていた。

ソニアがそんな光太郎の様子を見てため息を吐く。

「あんた、緊張しすぎだって…。私たちがサポートするから大丈夫だって言ってるでしょうに」

「あ、あぁ。それはわかっているんだけど…」

梨宇洲が困り顔で光太郎に話しかける。

「光太郎君、適度な緊張は必要だけど、そこまでカチコチだとちょっとね…」

 「はい、すみません…」

 光太郎はスティールソードを腰に装着すると、顔をばしばし叩いて気合を入れた。

 「…大丈夫、シミュレーション通りにやれば…基礎をしっかり守っていいれば」

 光太郎は呪文のようにぶつぶつと繰り返した。

 ソニアと梨宇洲は目を合わせて、困ったような笑顔をした。

 梨宇洲が先頭に立って、部室を出る。

「それじゃあ、行くわよ。みんな」

「は、はいっ」

「はい」



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