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ロード1

とある日いきなり神と名乗る存在から魔王退治の依頼を受けた太郎。


今宵、太郎はセーブ&ロードのチートを得て異世界へと旅立つ



魔王の目の前へと




初投稿なので稚拙な文ですがよろしくお願いします。

俺は英雄である『太郎』の名を引継ぎし一族


桃太郎に金太郎、浦島太郎とかウルトラマン太郎等々、名立たる英雄を生み出した血筋だ。


この度、その子孫であるこの俺『太郎』もとうとう神々の目に止まり、直々に依頼を受けたのだ。


その依頼とは『私の世界に来て魔王を倒して欲しい』という事らしい。なんか難しい事を言ってたが余り気にしなくていいだろう、英雄とは細かい事を気にしない物だ。


そうそう、なんとその神はギフトという能力をくれるそうで、俺は『セーブ&ロード』に適正があったらしい。何でも任意の場所と時間にマーカーを付け、死ぬ事があるとそれがロードの起動となりマーカーの時点まで戻してくれるそうだ。ほぼ不死身のチートじゃんか。


そんな訳で俺は今ここ魔王の部屋の扉の前にいる訳だ。


だって神がどこにでも送ってくれるって言うからさ、さっさと倒した方がいいじゃん?


おっと、扉を開ける前にセーブしとかないとね?……これでいいのかな?確認しようがないのが怖いけどまあしょうがないか、試しに死ぬ訳にはいかないしね。


よし、では!


「たのも~!!」


俺は勢い良く扉を蹴り飛ばすと魔王の間へ第一歩を踏み出し、目の前が真っ白になった。








1回目……魔王の攻撃にて文字通り瞬殺








え?何今の?


俺が立っているのはさっきまでいた場所。そう、セーブした場所だ。蹴り開けた魔王の間の扉も開いていない。


つー事は俺、今ので死んだの?まじで?


全く俺何もしてませんがな?


さっきまで気にしなかったが周りを見てみるとおおよそ10坪はありそうな部屋に、正反対の壁にも扉が付いていた、片方は魔王の間へ、もう片方は恐らく外かな?


周りを見渡して落ち着いた俺は、再び魔王の間への扉をゆっくりと開き始める。 


デカイ拳を見たような気がした次の瞬間、俺は閉まった扉の前にいた。








2回目……魔王の拳にて文字通り瞬殺








そこで俺はようやく魔王に、部屋に入った瞬間に殺されていた事に気がついた。


とゆーか魔王に一撃で殺られるなんてちょいと弱すぎねえかい?やっぱ最初は青いゼリーとか倒してレベル上げすべきだったか?


いや、神様がここに連れて来たということは絶対不可能はないはずだ、そうきっと最近流行のアレだ、高レベルの敵を倒してレベルアップってやつだよ!


そう考えた俺は意気揚々と魔王の間へと続く扉に背を向けて栄光への扉を開け放った。








3回目……入ったら火口でレッドドラゴンに遭遇、おいしく頂かれる。








うおおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!


食われて死ぬなんて感覚味わいたくなかった~~~~!!!


あんなん経験するならまだ魔王と戦った方がマシだよ!!


どうやら魔王の間にまでたどり着く為の難易度最高位のラストダンジョンのようだ。


前門の魔王に後門のレッドドラゴンか、どっちもベリーハードじゃねえか。


どちらも同じ死ぬなら倒せば終わる魔王の方がいいだろう。


そう結論を出すと再び魔王の間へと乗り込んだ。と同時に魔王が扉の前にいた。








4回目……やはり拳で瞬殺








何故に魔王はこちらの動きを計ったかのように、扉を開けた瞬間に攻撃を仕掛けるのだろうか?これを解明しないとどうしようもないのではないか?








7回目……最初の攻撃がほぼ右のストレートである確立が高い。








6回の死亡の内、最初の不明の1回以外は全て右の拳で死亡している。これは魔王討伐の足がかりになるのではないか?


文字通り体をはって得た情報だ。


えっ?一回足りないって?それはおいしく頂かれた回だよ。トラウマになりそうだから思い出させんなよ。


それを踏まえて挑戦だ。








8回目……最初の攻撃は避けることに成功、裏拳で即死









よし、なんとか第一歩を歩んだぞ。太郎の名に不可能は無いんだ。


問題はここからだ、何故にあの魔王は魔王なんて呼ばれてるのに拳でしか攻撃してこないんだ?


まあ、この状態で魔法なんか使われたらシャレにならんから助かるのでいいけどね。








19回目……最初の攻撃を右ストレートに確定させる事に成功する。








大切なのは足運び、初動の速さだ。たまに左ジャブだったり蹴りだったりと定まらなかったが、入った早々に魔王に対して時計回りに回る事によって他の攻撃を出しづらくさせる作戦が成功した。


これも『セーブ&ロード』のおかげだ、『時間までも巻き戻る』これは俺だけが学習できるという、とんでもないメリットを持っているのだ。








46回目……二撃目を交わすことに成功。左足の前蹴りに賭けたのが成功の鍵だった。








二撃目をなんとか前蹴りに確定させる事が出来たおかげでかわす事に成功した。


魔王の手拳ギリギリの間合いで捌く事で次の前蹴りを誘発させるのだ。


魔王の間合いすらも把握する俺、やはり特別なのだろう。


そろそろ俺が制空権を会得できてもおかしくないと思う。







50回目……魔法とか反則。







そうだよな、『魔王』だもんな。魔法を使わないなんておかしいもんな、当然使うよね。魔法。


でも異世界最初の魔法が魔王の無詠唱の炎熱地獄だったなんて俺くらいじゃないか?


まあ、実際に他の世界に行った奴の話なんて聞いた事ないけどね。








51回目……ちょっと心が折れて、ラストダンジョンの方に足を運ぶ。瞬殺。








前に行った時と違って薄暗い洞窟の中だった、どうやら入るタイミングによって繋がる場所が違うようだ。


出迎えてくれたのは自動車くらいの大きさの巨狼に成人男性の拳二つ分くらいの大きさの蜂、2階建ての一軒家とタメを張るぐらいデカイ熊。


他にもいたがよくわからん、蜂に刺されて麻痺したところに巨狼に右腕を持っていかれ、最後には熊の一撃で圧殺。








52回目……もうちょい、魔王のほうを頑張ってみる。ラスダン、モンスター多すぎ、乱数酷い。








ロードで部屋に現れた瞬間に魔王の間に進入、久々に一撃で死亡。なんかいつも通りの展開に少し心がホッコリしながらロードで生還。


生還とは言わないか?








67回目……なにかアイテムないかと探索、10分後に魔物の大群が訪れた








10坪、要するに畳20枚分の広さを持つこの広間を探索していなかった事に気がつく、探索は冒険に付き物。きっとなにかこの状況を打破するようなとてつもないチートアイテムが眠っているに違いない。


10分後大量の魔物がラスダンの扉から現れ瞬殺。


なんて理不尽な。









73回目……どうやら10分この部屋にいるとモンスターが大量に沸くようだ、セーブ&ロードを駆使して検索するも何もなし









研究の結果10分がこの間にいられる限界らしい、部屋を検索しがてら隠れるように部屋の隅に丸くなっていたりもしたが無意味だった。


このけ結果を得るために尊き7名の俺の命が散った。そしてまた今、もう一つが消えた。


えぇ、もちろん収穫はありませんとも。








88回目……魔王相手に15秒持たせることに成功、魔王討伐の足がかりに








正面からの戦いを続行、魔王の動きがなんとなく見えるようになってきた、右ストレートの後の前蹴りから上段胴回し回転蹴りやワン・ツーのコンビネーション等、すべて捌けた。


どうやら俺には未来予知の能力が発現したようだ。


これならば魔王と言えども!








89回目……瞬殺。調子に乗るとやられる。








気のせいだった。魔法を使われ絶対零度の中、全身を切り刻まれて死亡。


たまにしか魔法を使わないから頭の中から抜けてしまう。


あの魔王かなりの策謀家と見た。


ちなみに当然ながら魔法を使う未来など見えなかった。








100回目……気合を入れ、挑戦。俺は蝶、俺は鳥。








記念すべき100回目、きっと今度こそ魔王を討伐して未来に行ける筈。








105回目……あああああああああああああああああ








5回連続一撃死、魔法連続なんて酷い、俺の統計学が音を立てて崩れる。








108回目……自暴自棄になっても痛いだけ。魔王つおい。死ぬの痛い。








なんで俺はこんな事してるんだろう、あの神はなんでこんな地獄を俺に味合わせるんだろう。








156回目……奇跡起こる。俺の攻撃炸裂。







自棄になり突撃、いつもの右ストレートをかわし、超接近からの肘打ちが魔王に炸裂、思わず呆然としたところを首を手刀で刈り落とされ死亡。







157回目……2度目の奇跡。








もう一度検証、死ぬ勢いで突貫、再び来る右ストレートを何とかかわし、今度は左右の肘を二連打で左右のわき腹に叩きこむ。


その後は安定の魔法で雷を浴び死亡。








622回目……衝撃の事実。俺の攻撃は効いていない。








過去十数回攻撃を成功した結果を見るに、どうやら魔王に対して俺の攻撃は全く効果が無いことが判明した。


一度など首の裏に渾身の肘打ちが命中するも全く停滞することなく即座返り討ち、死亡。


攻略の仕方を変える分岐点が近づいているようだ。








725回目……魔王の部屋にこそっと入る事を決意、失敗爆死








人は気構えている所に衝撃を与えても大抵は耐えられる、しかしリラックスしている所に攻撃を食らえばそれは必死である。


つまり、奇襲作戦である。


隠密の経験は無いがまぁ、時間はいくらでもある。








726回目……1分ほど時間をかけてドアを開ける、音を立てない事に成功するも目の前に魔王、オワタ。








今回の失敗はドアを開ける時に少し音を出してしまった事だろう、きっと魔王もその音を聞いて近くに来ていたのだろう。


どこかに『くれなごーごー』のスプレーはないだろうか?









755回目……なんとか気づかれずに開ける事に成功








押すのではなく自分側に引くことによって音が出ない、若しくは極々小さな音しか出ないことに気が付いた。


どうやらこの扉は元々引いて開けるタイプのものだったようだ。


それは音もするし、魔王も身構えるわな。








822回目……なんか隠密が勇者っぽくないことに気づくが他に方法がない








太郎の名を継ぎし、神に選ばれた者として思うことは無くもないが世界の平和を守る事と比較して良いものではないと自分を納得させた。








878回目……10歩まで成功








段々とうまくなっているようだ、最近は魔王の思考が大体わかるようになってきた気がする。


多分気のせいだと思うが。








924回目……なんと魔王の他にもう一人いた、気づかれ即死








今までにないアクシデントが発生。


ドアを開けたすぐの所に、なんと頭から頭巾を被った人っぽいものと遭遇、仰天してる間になにやら呪文のような物を唱えられて、焼死。


今まで居なかったものがいたという事は、純粋にループという訳ではないのか?


とりあえず今回は久々に『本来は呪文に詠唱は必要』という収穫があった。








925回目……今回はいない、どうやらその時で違うらしい








居ると思ったのが居ないとこちらが動揺してしまう、魔王に気づかれ、またしても失敗。








979回目……もうすぐ魔王の玉座の後ろまで!!








一日一歩ではないが、ようやくこの無間地獄から開放されるとなると、胸の奥にこうなんとも表現しがたいものが溢れてくる。








999回目……まさかの二人、即死








まさか、後一歩のところでこんな落ちが、次こそは!








1000回目……気づかれずに後ろに立つ事に成功、会心の一撃を見舞う!!!








記念すべき1000回目のロード、はやる鼓動を抑えつつ一歩、そしてまた一歩と玉座の裏に近づいていく、今回は他に人影は無い。


最後の一歩を踏みしめ魔王の後ろに立つ、まだ魔王はこちらに気が付いていない。


勢いをつけ、更に回転を加えた一撃を首裏に叩き込む!


さすがに気が付いたのか魔王もなにか反応しようとするが-------------


遅い、俺の一撃は見事に魔王の急所にめり込んだ!!!






































1001回目……セーブ地点に立つ俺はムリゲーと気がついた。

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