少女と母と執事と
次作投稿予定は未定だといったな。
あれはウソだ。
まぁ、ぶっちゃけ前話ののこりがかなりあっただけなんですけどね。
「――なるほど。ド・ゴルド家の総力を投入してきたのね」
「《光よ》」
「っ!!」
フェテリシアの肩から血飛沫。
細く絞られた熱光線魔法が撃ちぬいたのだ。
たった一言で瞬間展開された極小の魔法陣がエールゼベトの前で霧散する。
重力捕縛術式に捕まっていたフェテリシアでは避けれなかった。
エールゼベトはフェテリシアを傲然と見下ろす。
「わがド・ゴルド家が総力をあげるだと? まだ未熟なノーフェリを翻弄したくらいで思い上がるな、ゴミが」
「は、母上。わたくしは、翻弄などっ!」
「ノーフェリ、手を出してしまってすまないわね。でもね、翻弄されていると気づいていないなら、それは危険なの。実戦ではね、何かを間違えれば死ぬこともあるのよ」
「母上! わたくしが、魔法も使えぬゴミに負けるというのですかっ!!」
反論する娘に、母は首を振って、やさしく語りかける。
「やはり経験を積む必要があるようね。すこし教えてあげましょう――《火球よ》」
「っ!!」
密かに下がって離脱しようとしていたフェテリシアは、急に放たれた火炎弾をかろうじて避ける。
「わたくしの魔法とて、いまのように避けられることもある。だから、ちょこまかと動くようなゴミ屑にはね、捕縛魔法が有効よ。《重力の軛よ》」
「っ!?」
重い身体をじわじわと動かして捕縛結界から逃れかかっていたフェテリシアの首や手足に輝く光鎖が巻き付いた。
(あーもうっ! せっかく解析したのに再解析だよ! 能力制限がこんなにキツイとはねっ!!)
「さて、ノーフェリ。生け捕りにする気なら、手足を斬りおとしなさい。そうすれば抵抗する術がなくなるわ」
「は、はいっ!! 《穿てよ、万物を断つ光刃よ》!!」
ノーフェリの眼前に魔法陣が浮かび、光刃が射出された。
身動きがとりにくいフェテリシアの顔が引きつる。それでも慌てることなく自由に動かせる手首から先で五運指斬りを放ち、光刃を弾いた。
(解析おーそ-いー!! さすがにきついっ!!)
「え、また魔法を弾いたっ!?」
「見たことのない技を使うわね。……そうね。ノーフェリ?」
「はい、母上」
「捕縛魔法で押さえておくから、各種攻撃魔法で攻撃しなさい。《重力の枷よ》
フェテリシアの身体にさらにいくつもの光鎖が絡みつき、動くこともできなくなる。
「ちょうどいい練習の的よ。生きた的を狙える機会なんてあまりないから射撃練習をしなさい。ああ、範囲魔法はダメよ、全部壊したら使えませんからね」
「はい、わかりました、母上っ!」
(うーわー、それはちょっと勘弁してほしいかなぁ……というか、もういいかなぁ)
威風堂々と立つ完全武装の元母親を見やり、フェテリシアは思った。
(あんなのが出てきて、十名以上に囲まれていて、捕縛されかかって、しかも射撃の的にされるっていうなら――ボクも今の本気を出したって、いいよね?)
――申請
拘束術式一番から三番まで解除申請――許可 ただし、固有武装使用は不許可
身体術式および対抗術式の設定――ヒューマン・モードに制限、設定完了
技能――制限解除、ただし天塔騎士固有技能は不許可
スペシャルBモードに移行しますか? YES/NO?
全力でNO!
「いきますっ!!――《顕現せよ、光弾の吹雪よ》!」
ノーフェリが術式を展開、砲撃球が六つ現れた。そして、ノーフェリの思念操作によりそれぞれ単射。
威力を抑えた小さい光弾が捕縛したフェテリシアに襲い掛かり――すり抜けた。
「え……?」
フェテリシアは光り輝く鎖をその場に残して、動いた。
ノーフェリは眼前の光景を理解できず、エールゼベトはわずかに目を見張り――すぐさま術式を発動、黒い球体がフェテリシアの前方に姿を現す。
フェテリシアはただの一歩で最高速に突入、黒い球体――高重力源の間を何事もなくすり抜けた。
「っ!」
エールゼベトは驚愕した。高重力源同士の空間は、ただの隙間ではない。高重力源同士の干渉による複雑な重力場になっており、獲物を捕らえる罠なのだ。
通常の四大魔法体系では破壊することもできない特殊な力場を、フェテリシアは速度を落とすことなく駆け抜けた。。
そのままノーフェリの脇を抜け――彼女は一歩も動けなかった。というより何が起きたのか理解していなかった――煉瓦壁を三歩で駆け抜け、エールゼベトの前に突入する。
「《光よ》!」
呪文一つで、六本の熱光線攻撃が放たれる。フェテリシアは地を蹴って側転、砲撃の間をすり抜けて着地、さらに加速。
エールゼベトの寸前にまで迫った。
「はあぁっ!!」
次の魔法発動が間に合わぬとエールゼベトが槍でもある砲撃魔導槍を薙ぎ払う。
フェテリシアが身を低くして槍を回避したところに鋭い蹴撃を繰り出し
「《連弾》!」
蹴撃を囮として、構築していた対人光弾が大量にばらまかれる。スレート屋根が砕けて破片が飛散。
魔導被膜が施されたローブでエールゼベトには何ともない。
だが、手ごたえも感じなかった。どこだ――
「こっちですよ」
「っ!!」
エールゼベトの背後から、声がする。
振り返りざまに槍をふるったのは間違いなく最良の判断。が、しかし、フェテリシアはあっさりと槍を掴んだ。
すぐさまエールゼベトは槍の結合を解除、ばらりとほどけた。
槍は三節棍の一種だったのだ。鎖で連結された分離状態の槍をひねり、フェテリシアを絡め取ろうとした瞬間、ぐるりと視界が回ってエールゼベトは放り投げられた。
フェテリシアが、三節槍にからめ捕られるよりも早く身体を回して彼女の軸足を払って放り投げたのだ。
しっかりと槍を握っていたのが仇となった。屋根の上から放り出されて、落下する。下は石畳、ただでは済まない。
「《重力よ》!!」
エールゼベトは圧縮呪文を発する。反対方向に重力を発生させて衝撃を緩和、それでも膝をつくほどの衝撃。
口を噛みしめて衝撃を耐え、すぐに敵を探す。
そう、エールゼベトはようやくそれを敵と認めた。
こればゴミ処理などではない。戦闘だ――
肩で呼吸をしている自身に気が付いて、エールゼベトは驚愕した。
今の今まで呼吸を停めていたのだ。それにすら気が付かなかった。
「まだ気がついていないのですか?」
「――っ!?」
顔を下から覗き込みながら云ってくる黒髪の少女――全力で後方へ跳んだ。
全身に寒気が這い寄る。
(このわたくしが、反応しきれていないだと――ばかなっ!!)
すでに五倍速まで加速している。すべてが遅い世界を、それは駆けてきた。
全力で跳んだエールゼベトにあっさりと追いつき――地を踏み切って、跳び蹴り。
「とぉーりゃーっ!!」
「そんなものがっ!!《壁よ》!!」
エールゼベトは瞬時に簡易魔法障壁を展開――フェテリシアの蹴りは苦も無く粉々に砕いた。
驚愕する間もなく、腹部に直撃。
それでも障壁で減殺されたのか、軽い衝撃をうけ――足がごりゅっと捩じられて抉り込む。
焼けつくような感覚がエールゼベトの体内を駆け上がり
「ぐげぇえええっ!!」
黄色い胃液を吐き出す。ローブに施された衝撃緩和魔導防護がまるで効果がない。
そんな状態ではまともな着地姿勢を取れるはずもなく、石畳の上を転がって壁に激突し、前にくずおれて手をつく。
咽奥からあふれるものを吐き出し続ける。
「が、はぁ……うげぇえええ……っ!!!」
「は、母上!?」
ノーフェリが慌てて母に駆け寄る。
「ば、かな……!!」
エールゼベトは嘔吐しながら動揺していた。
近衛騎士をなぎ倒す自分が、まるで遊ばれている。そんなことがあるはずがないのに。
「さて、それじゃあボクはお暇させていただきます」
「な、にっ!? 〝実働部隊〟は、な、にを……」
顔を上げたエールゼベトは絶句した。
フェテリシアの足元に何人もの黒づくめが倒れていた。
「アイン、ツヴァイ、ドライ、フィーアっ! どうしたっ!! 応答しろっ!! ――は、母上……全員から……応答がありません」
ノーフェリが通信魔法をいくつも展開させながら顔を青ざめて云う。
「あ、見つけたのは全員昏倒させておいたので、たぶん無駄ですよ?」
「や、役立たずどもがっ!!」
フェテリシアがそう教えると、エールゼベトが憤怒して叫び、激しくせき込む。
「や、それは少し酷じゃないですか? あなただってかなわないものを足止めしろなんて、死ねと命令すると同義ですよ?」
「だから、なんだ。そのために……飼っているんだ、死ねと……命じ…たら死ぬのが…当たり前……」
「……あ、そうですか。それがあなたたちの主義なんですね」
苦しげに呼吸しながら云うエールゼベトを冷めた目でフェテリシアはつぶやく。
「魔法も……ろ…くに使え…ぬ役立…たず共を……当てに…していたの…が間違って……いたか。いい…だろう、わたくしの……全力を見せてやる」
「あ、まだ余力残していたんだ。さすがですね」
「ノーフェリが……ここに…いる……以上、母親の……意地を……見せて…やるわ、化け物がっ!」
「――ヒドイですね。実の娘を化け物呼ばわりですか。いちおう血がつながっているんですがね」
「わたくしの…産んだ子はノーフェリ……だけ、よ。お前……なんか…知ら…ない。わたくし…や……レオンから……魔法…の…使えない子なんか…が生まれるはずが…ないっ!」
「――あ、そーですか」
フェテリシアはちょっとだけ遅れてつぶやいた。
わかっていたこととはいえ、少しだけ寂しい。
別に好きで魔法が使えなかったわけではない。そう生まれたというだけで全否定。
まぁ、それはそれでいいんだけど。現にボクはここにいるわけだし
「まぁ、いいや。とりあえずボクは逃げさせてもらいます。もともと戦う予定なんかなかったんだし」
「全力を、見せて……やると、云っただろう。逃がす……と思うか?」
「ボクを止められる配下は、もうないでしょう?」
せせら嗤うフェテリシアを無視して、エールゼベトが叫んだ。
「セバスっ!!」
「ここに」
「――っ!?」
フェテリシアは凍りついた。その声は真後ろから聞こえた。
反射的に裏拳を放とうとして、全力で止める。
いま動いてはならないと、直感していた。
「回復…するまで、それ……を…足止め…しろ」
「ご下命に依存はございませんが、ひとつお聞きしたいことがあります」
「……な…んだ?」
「――別に、倒してしまっても構いませんね?」
瞬間、場が凍り付く。それは、不遜な宣言だった。
主の命令に優先してもよいかと尋ねたのだ。
「は、はは、はははっ! さすが…は〝我が盾〟よっ!! よい、倒せ……るものなら倒して……みせよっ!!」
「承りました、ご主人さま」
その瞬間、フェテリシアは跳――鷲掴みにされた頭を石畳にたたきつけられた。
蜘蛛の巣状に亀裂が入り、砕け散る石畳。
(あ――)
意識が一瞬とぶ――一回目
同時に膝蹴りが脊髄に叩きつけられる。ごきりと音が鳴り、脊髄が折れ、胸骨が砕ける。――二回目
「ふむ……」
老執事が手を離す。一瞬前に腕があった場所をフェテリシアが薙ぎ払う。
彼女の反撃はかすりもしなかった。
老執事はそのまま滑らかに立ち上がって二歩ほど後退する
少女は薙ぎ払いの反動でくるりと身体を回して四肢を地につけた。
ぎゃりっっと石畳を抉る音。
残像すら残さない加速、地をなめるような姿勢で老人の足元へタックルを敢行。
それを予見していたかのように、老執事の脚が叩きつけられてフェテリシアの延髄を叩き折る。――三回目
「っむ!?」
彼女の脚が背面に跳ねあがり、強引に回避した老執事の直近を抉る。
だんっっと後方へ下がり、彼は構える。
左半身を前に、左手を中腰、右手を顎の近くでゆるく握る、拳闘のスタイル。
フェテリシアも蹴りの反動で膝をついて、咳込みながら顔を上げた。
「うっ、げほっ……あはっ! すごい、すごいやっ!! ここまでとはおもわなかったなぁっ!!」
「おほめにあずかり光栄にございます、天塔騎士様。――私めも一度、天塔騎士様とは戦ってみとうございました」
セバスチャンの言葉にフェテリシアがいい笑顔になる。拳をきゅっと握る。
「じゃぁ、仕切り直して……行きますっ!!!」
超加速。石畳がえぐれて、破片が壁を叩く。
砲弾のような勢いのまま三連打。セバスチャンは全ていなし、反撃の膝蹴りをフェテリシアが肘と膝で押さえて力任せに押し潰――弧を描いた拳打が顔面に迫ってのけぞり、膝を抜かれた。
視線が合う――セバスチャンは特に表情は変えず、フェテリシアは、笑った。
(ああ、そうだ、ボクが挑戦者だ――っ!!)
師をあるいは凌駕するかもしれぬほどの猛者を前にして、フェテリシアは心の底から笑った
だんっ!
苛烈な踏み込み、猛攻を開始。
いまの全力全開で拳打、蹴打、肘打、膝打が繰り出される。捌き、交わし、躱して体を入れ替えて肘打ち。
受けられて捻られる寸前に身体ごと回して逃れる。
一旦距離をとって仕切り直し。
フェテリシアはふぅうと呼気を吐いて、乱れた髪を手ですく。
セバスチャンは一糸乱れず、涼しい顔で構えている。
――スペシャルBモードへの移行を推奨
移行しますか YES/NO?
(うるさい、いまいいところっ!!)
すぅっとセバスチャンが音もなく近づく。踏込み音でフェテリシアが気づいた瞬間――空を斬る重奏音。
何十人もの石工がそれぞれ石を穿つような破砕音。
秒間10を超える猛打。しなる右拳打が暴雨のごとく降り注ぐ
腕で捌き、反撃の蹴打を――
「うぎぃっ!!」
セバスチャンの左拳肝打が突き刺さり、返す右拳打が跳ね上がったフェテリシアの身体ごと頬を打ち抜く。石畳にたたきつけられたフェテリシアへ、さらに追撃の踏み潰し――石畳の破片が飛び散る。
腕力で跳びあがったフェテリシアがとんぼをきって着地する。
瞳をぎらぎらと輝かせて、口元の出血をぬぐう。
「実に頑丈でございますな。普通なら四回は死んでますぞ」
「これくらい、訓練に比べればまだ生ぬるいねっ!!」
フェテリシアが答えると同時に駆ける。
「それはまた、激しい訓練ですな」
少女の突撃を見切って寸前でかわし、上空からの蹴り下ろし迎撃――
「なんとっ!」
フェテリシアが四人いた。残像による分身。両手を大きく広げ、真空斬りの体勢
「さぁ、覚悟しろぉおっ!!」
「まだ早いですな」
老執事が六人出現した。
「やっぱり使えたかっ!!」
フェテリシアは嬉しそうに笑いながら、かまわずに真空斬りを放つ。
八つの真空打ちが彼を襲い、放たれた真空竜巻拳打に巻き込まれて無力化された。
荒れ狂う暴風がフェテリシアへ襲い掛かる。
「あはははっ!!! それも使えるのねっ!!!!」
真空竜巻拳打で相殺したフェテリシアが、笑いながら突撃する。
セバスチャンは涼しい顔で、フェテリシアの突撃を迎撃する。
腕が蛇のようにしなり、流星のような蹴りがさく裂する。拳打、蹴撃の激しい打ち合い。
攻撃をいなしかわしあいながら互いに一歩も引かない。
「まったく、どのような、訓練をすれば、わたくしめと打ち合えるのやらっ!」
「この世のありとあらゆる、悪行を、受けて、地獄を、見てきたよっ!!」
拳打が、蹴撃が放たれるたびに空気の破裂音が発生し、渦巻く風が煉瓦壁や石畳を削る。
拳と拳が激突し、爆音。身体維持術式と身体強化魔法が干渉したのだ。
動きが止まり――
互いの呼気が吐かれると同時、いったん離れて、腕を上げて構える。
それは鏡合わせのように同じだった。
老執事の掌から放たれた銀線が投網の様に広がり。
少女の五指から奏でられた五運指斬りが空を切り裂く。
互いの妙技が相殺されたと知れると同時、再び激突。
繰り返し繰り返される拳蹴の応酬。
「む、く、ぐぅ……」
――押されていたフェテリシアが、徐々にセバスチャンを押しはじめていた。
ここにきて、老体という弱点がでてきたのだ。彼女の拳をいなすセバスチャンの腕が軋み始め、関節が悲鳴をあげる。
「あはっ、まだ、まだ、まだぁっ!! まだ届かない、届かない、届いてないっ!!」
速く、疾く、もっとはやくっ!
唸る細い剛腕。残像が重なり、蛇のようにしなる腕がいくつも空を穿つ。
フェテリシアがセバスチャンの技を吸収して使い始めたのだ。
「まだ、まだだ、もっと、もっといけるでしょうっ、セバスっ!! みせてよ、みせてよ、もっとみせてよっ!!!」
「はははっ! 老体、には、きつい、注文ですなっ!!」
少女の息の継ぎ目で刹那、止まった拳撃をかいくぐって背に回り込み、老体渾身の襲背打――軽いフェテリシアが吹っ飛び、煉瓦壁に激突する。
「ぉおおおおおおおっ!!」
老執事が咆えた。
フェテリシアへ猛撃。
残像で腕が幾重にも分かれ、少女の全身に拳打を打ち込む。
「ぉりゃああっ!!」
打たれるがままだったフェテリシアが咆えて、タックルを敢行。
「ぬぅんっ!!」
フェテリシアに捕まったセバスチャンが、組んだ両拳を少女の背に渾身の力で叩きつけて潰す。潰れたフェテリシアは石畳を転がって立ち上がった。体勢が崩れていたセバスチャンも追撃が出来なかった。
わずか数分の攻防でフェテリシアは満身創痍だった。服は無残に引き裂け、むき出しの手足はあざだらけだ。
かわいい顔も擦り傷に割れた額や口元からの出血で彩られている。
しかし、爛々と輝く獣のような目と、笑う口元がつくる壮絶な美しさがあった。
セバスチャンもケガこそ見当たらないが、灰銀色の髪が乱れ、濃い疲労の色が見える。
「そろそろ、老骨には限界でございますな」
「ボクも、さすがにそろそろ痛みがきついかな?」
少女と老人の視線が交わる。
互いにうなずき、同時に駆けた瞬間――光り輝く熱光線魔法が貫いた。
セバスチャン無双!
イメージは藤田和日郎節。
戦闘シーンの描写をちょっとライトにしてみました。
文字数はだいぶ減ったかな?
次回こそ未定です。
……しかし、なんで自分がんばってんだろな?
評価が落ちるだけなのに(自爆




