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涙空

作者: 藍華

朝焼けの空  眺めながら

僕は静かに  君を想う

「ここに君がいてくれたら」

叶わぬ願い  この両手に

握りしめて  ここにしまう


あれは入学式  君はまだ元気そうで

僕の顔を見て  ふわっと笑った

「よろしくね」と  その一言がうれしかった

その時僕は  覚えたんだ

青春という  恋の味


満天星の空  見上げながら

君は静かに  つぶやいた

「この幸せが続くといいのに」

聞きとれなかった  君の声

なんでもないと  首をふった


それは真冬のこと  学校にはもう来てなくて

僕の顔を見て  無理に笑う

「ごめんね」と  その笑顔が苦しくて

謝らないでよ  悲しくなる

初めての恋は  涙の味


「ごめんね  ありがとう――――」

涙ながし  あの空へと君は飛び立つ

なんにも できなかった  

謝るべきは僕なのに

もう二度と  届くことはないんだ

僕の想い



今でも覚えてる

君と笑いあった毎日

寄り道した放課後の公園

満天の星眺めた河原の道

屋上で見た最後の朝焼け空

どれも一人じゃ  さみしいんだ



追いかけて  追いかけて

君の腕に  手をのばす

「もうどこにも行かないで」

だけどそれは  夢の中

蜃気楼みたいに  消えていく




行きたいよ  朝焼け空

君のもとへ  はるかたかく――――――――――



  


最後まで読んでくれてありがとうございます^^

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― 新着の感想 ―
[一言] 綺麗な思い出ってステキですね 多くの人に共感されると思います はっ恋のほろ苦さを経験している人はとても 多いです 「もうどこにも行かないで」というフレーズが 印象的でした
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