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 フローラの後に俺が三菱のパジェロに乗り込み、その後で、アリーが三菱の

 パジェロに乗り込んで、ドアを閉めた。

 「よし、じゃあとばすわよ」

 マルヤムは、気合いの入った大声で言った。

 マルヤムは、国道をとばしていく。

 「やっほー」

 フローラは、車の窓から身を乗り出して、手を振りながら言った。

 「アーマドも、窓から顔を出してみなよ。気持ちいいよ」

 フローラは、俺のほうに顔を向けて言った。俺は、フローラの言う通りに、

 車の窓から顔を出した。

 「ねっ、気持ちいいでしょ」

 フローラは、俺の目をじっと見つめて言った。

 「そうだね」


 マルヤムが運転する国道を順調に進んでいる。この調子でいけば、海には、

 もう少しで着きそうだ。

 「なあ、アーマド」

 アリーは、何だか悩ましげな顔をして言った。

 「何だ、アリー」

 「お前は、姉から勧められた女性が、自分のこのみの顔で無かった場合、ど

  うする?」

 「そりゃ、断るけど・・・」

 「だよな・・・」

 アリーは、深いため息をついた。

 「おい、アリー。お前いったいどうしたんだ」

 「実をいうとな・・・」

 アリーは、延々と俺にむかって語り始めた。話はかなり長かったが、要約すると、

 ようは、アリーのお姉さんが、アリーに進めてきた女性が、アリーの好みの顔では無かったけ     ど、肉体が素晴らしくて、アリーは、その女性の体にめろめろになってしまったらしい。

 「取りあえず、付き合ってみたらいいんじゃない?」

 「うーん、でもな」

 アリーは、深いため息をつきながら、顔を下にた状態で言った。

 「つきあってみたら、アリーもその女の子の事好きになるかもよ?」

 「うーん」

 アリーは、狼狽したような顔をした。


 「さあ、着いたわね」

 マルヤムは、俺達のほうに顔をむけて言った。

 

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