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超短編物語

lost

作者: kazuha

 パズルのピースを1つ1つはめていく。半分出来上がって、私は涙を流した。涙を拭いながら、1つ、また1つ、ゆっくりとはめていくが、どうしても涙が止まらなかった。

 静寂なこの部屋でただ一匹の泣き虫が鳴いているだけで、確実にパズルを完成に導いている。

 このパズルは想い出のパズル。いつも笑いながらやっていたパズル。

 残り1つをはめれば完成。なのにピースが足らなかった。涙を拭いながら一生懸命探す。

 床、

 棚、

 本の隙間、

 タンス、

 掃除機の中

 ゴミ箱、

 筆箱の中、

 カバンの中、

 写真立ての中、

 ポケットの中。

 どこにもなかった。どこ探しても見つからなかった。世界中探してもない気がする。悔しくて拳を強く握った。

 ただ1つ足らないピースを除いて完成したパズル。それを私はバラバラに崩した。

実は、ピースは全部ありました。どこにあったか、わかりましたでしょうか?

下らない問答に付き合って頂いた方々、ありがとうございます。

読んでくださいまして、誠にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは、おひさしぶりです。 色々と当てはめる事の出来る作品で、とてもいいと思います。人によって解釈が違いますよね。 後書きでの問いかけに、何度も何度も作品を読んでしまいました(笑) …
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