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アルスベーレ・モノクローム  作者: パグオラ
序章:プロローグ
6/12

いざ尋常にぶっ飛ばす

幸運を運ぶ蛇こと、僥倖の白蛇(フォーチュンスネイク)とは現在確認されているモンスターの中で最も経験値効率の高いモンスターであり、素材が高く売れることからプレイヤー間の争いの火種にもなりえるモンスターだ。噂だとテイムもできるらしい。

そしてその噂は今までアルクロをやっていなかった二人でさえ知っているものであり、名実ともにアルクロの看板モンスター問言っても過言ではないだろう。そんなモンスターを見つけたともなるとプレイヤーがとる行動は限られてくる。そうつまり……


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 結果から言おう。倒したのは倒したのだ。しかしたかが一体のレアモンスター相手に10分も掛かるのは我ながら情けないと思う。逃げ足の早いとは聞いていたがまさかここまでとはな思いもよらなかった。むしろ今のレベル帯で倒したことを褒めて欲しい。てかこれ誰に向けての言い訳だ。


僥倖の白蛇(フォーチュンスネイク)……噂よりも面倒な奴だったな。随分時間がかかったけど、それだけの価値はあったな。」


「一気にレベルが上がった。」


 俺のレベルが12、白のレベルが13とお互い4レベル上がり、それに伴いいくつか新しいスキルも習得した。元々所有していた攻撃スキルが「ストライカー」と「ナックルインパクト」だったのだがそこに新たに二つの攻撃スキルとバフスキルを入手できた。


(攻撃スキルが「衝撃掌」と「竜爪・切」の二つか。どっちも中々使えそうなスキルだな)


「衝撃掌」は拳闘士のジョブについてるプレイヤーが覚えやすいスキルで、手のひらから小さい衝撃を放つことで相手に1~2秒の怯み効果を与える癖の少ないスキルだ。このスキルは

レベル差があるほど効果が薄くなるらしいがモンスターもプレイヤーも等しく同じ結果になるらしい。つまりPVPにおいても使い勝手がいい。

「竜爪・切」は竜に関するプレイヤーが覚えることができるスキルだ。自身の指を竜の爪と仮定することによって切断効果を得るスキルらしい。


(これ多分使い込むことで進化していくタイプのスキルだろうな。)


「白、そっちはどんな感じだ?」


「新しいスキルも覚えたけどそれよりもやっと魔法を習得できた。」


「いいね。系統は?」


「エンチャント系。一定時間水属性斬撃効果の付与だって。」


「水属性か。結構使い勝手がよさそうだな」


 俺も白もボス戦前に強化ができたのはかなり良かった。ヌルゲーになるのは嫌だが、だからといって無理ゲーをしたいわけでもない。適度に難しいってのがやっぱゲームとしては一番楽しいんだよな…序盤にあったあの竜どもはいつかシバク。

(にしてもクラウンモンスターか…多分あのままじゃ倒せないよな。クエスト系か?まぁいいや次会ったときに調べれば。)


「それじゃあそろそろ行こ?」


「ん?あぁそうだな。さっさとこのエリアと次のエリアを超えて紅吏と合流するか。」


スキルの確認や今後の目標を考えた後に二人はボスのもとへ足を運ぶ。のだが、




・・・・・・・・・・・・・・




「ところでクロ。ここどこかわかる?」


「え?どこってそりゃあ…どこだここ?」


二人の間に沈黙が広がった。



・・・・・・・・・・・・・・



数刻が立った。マッピング不足の場所でがむしゃらにモンスターを追いかけるのはやめよう。そう硬く心に決めたクロトとハクアはエリアボスの目の前に帰って来た。


「さて。じゃあ早いとこ終わらせますか。」


「ねぇ黒。ちょっとやってみたいことがあるから手伝って。」


「別にいいけど何するんだ?」


「人間砲台」


「…………はい?」



ーーーーーーーーーーーーーー



襲撃の(アサルテック・)大虎(タイガー)。アインスベルからツヴァイデルに続くエリア「徨いの深緑叢林」のエリアボスであり、殆どの初心者プレイヤーが最初に戦うボスモンスターだ。適正人数4人以上。序盤エリアのボスとして多くのビギナーと対峙してきたその風貌は、ボスとして威厳を放つに相応しく…


「どわぁぁぁぁぁっとお邪魔しまぁぁぁぁすぅぅ!!!!!」


しかし2人には関係なかった。


あたまからぶつかった。脳細胞大丈夫これ?


白に投げ飛ばされ体力を削りながらボスに直撃した俺。防御に振ってるとはいえまだまだ序盤。体力自体少ないのだ。アイツいつか仕返ししてやると思いつつボスの方を見る。どうやら怯んでいたのか直撃直後に反撃は飛んでこなかった。


「まぁいいか。とりあえず軽くぶっ飛ばしてやるよ。俺たち二人でな。」


立ち上がりながらそう言うと右にズレる。その直後に白が切りつけに行く。完全なる不意打ち。しかし相手は腐ってもボス。それを軽々と避け、反撃に白に噛み付こうとする。


「させねぇよ」


すかさず間に入り、その攻撃を受け止め弾く。お返しと言わんばかりにスキル「竜爪・切」で攻撃。相手もそれに気づき即座に後ろに避ける。当たりはしたが軽傷(カスダメ)


「噂通り巨体の割に結構機敏だな」


「でも当てれないこともない。5分もあればなんとかなるでしょ?」


「それもそうなんだが…それだと()()()()()()()?」


「どういうこと?」


「このゲームはアルスべーレ・モノクロームだぜ?そんなぬるいゲームが人気になると思うか?」


そう言った直後、襲撃の(アサルテック・)大虎(タイガー)の影から何かが出てくる。それが表すことはつまり…


二人のアルクロ内における初のエリアボス戦が始まった。だが二人は知らなかった。襲撃の(アサルテック・)大虎(タイガー)が初心者プレイヤーの最初の関門とされている理由を。ただ速いだけの虎如きがエリアボスに選ばれるのか?否。影を用いた2体の分身が出現する。先ほどまで2対1の構図だったのが2対3の構図になり、形勢が変わる。

そして本当のボス戦が始まったのだ。

現時点のクロトとハクアのステータス


・クロト Lv.12

職業:拳闘士

種族:半竜人(ドラグヒューマン)

STR 10

VIT 33

AGI 43

TEK 6

STM 10

LAK 10

MP 5


スキル

「ストライカー」

「ナックルインパクト」

「衝撃掌」

「竜爪・切」

「武道の構え」


・ハクア Lv.13

職業:剣士(二刀流)

種族:人属

STR 10

VIT 1

AGI 5

TEK 35

STM 10

LAK 40

MP 20

スキル

「追双刃」

「スラッシュ」

「ピアッシング」

「カウンター」

「剣術基礎・力」

魔法

【ウォーターベール】

【エアリアルエッジ】

特殊効果「帝王の眼差し」

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